モンテゼーモロの「24時間テレビ」

ということで、今回は、年末助け合いの季節にちなみ、クルマ関係者によるチャリティのお話をしよう。チャリティといえば、フェラーリ会長のルカ・ディ・モンテゼーモロも負けていない。

「テレソンTelethon」は、アメリカを本家とするチャリティ番組で、イタリアでも公営放送RAIで、毎年秋に1日中放映されている。目的は、筋ジストロフィー治療および研究への寄付。イタリア版「24時間テレビ」と考えていただければよい。
イタリア版は2009年からモンテゼーモロが会長を務め、自らガッツポーズ姿でポスターのモデルになっている。なぜ彼が? というと、ふたつの理由がある。
ひとつは1990年に「テレソン」第1回が行われたとき、当時のフィアット会長ジョヴァンニ・アニエッリの妹スザンナ・アニエッリが参画していたことだ。もうひとつは、エンツォ・フェラーリの息子ディーノ(1932-1956年)が筋ジストロフィーがもとでこの世を去り、彼の死後エンツォ自身が病気の研究活動に深い理解と援助を惜しまなかったことだ。
モンテゼーモロがマスコットになる背景は、クルマ好きならより理解できるのである。

ルカ・ディ・モンテゼーモロ。2010年9月30日パリ・モーターショーで。
ルカ・ディ・モンテゼーモロ。2010年9月30日パリ・モーターショーで。 拡大
1472年創業を誇るモンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ銀行前のクリスマスツリー。(シエナにて)
1472年創業を誇るモンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ銀行前のクリスマスツリー。(シエナにて) 拡大
大矢 アキオ

大矢 アキオ

コラムニスト/イタリア文化コメンテーター。音大でヴァイオリンを専攻、大学院で芸術学を修める。1996年からシエナ在住。日本を代表するイタリア文化コメンテーターとして語学テキストやデザイン誌等に執筆活動を展開。19年にわたるNHK『ラジオ深夜便』リポーター、FM横浜『ザ・モーターウィークリー』季節ゲストなど、ラジオでも怪気炎をあげている。『Hotするイタリア』『イタリア発シアワセの秘密 ― 笑って! 愛して! トスカーナの平日』(ともに二玄社)、『ザ・スピリット・オブ・ランボルギーニ』(光人社)、『メトロとトランでパリめぐり】(コスミック出版)など著書・訳書多数。YouTube『大矢アキオのイタリアチャンネル』ではイタリアならではの面白ご当地産品を紹介中。

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