豊明−浜松間、なんと無工事!

その夜のことですよ。あまりに渋滞が無駄だってんで、仲間を新幹線で帰らせ、俺一人、翌日の箱根の試乗会に行くために愛知県の豊明から御殿場までクルマで行くことにしたんですね、早朝。

起きたのは午前2時、豊明インターに入ったのは3時頃ですわ。そしたらガチョーン! 「岡崎−三ヶ日 渋滞60分」の表示(注:岡崎−三ヶ日間は約45km)が。うーむ、侮れじ東名集中工事。深夜もやっていたとは……。

でもそれ自体は結構納得できる。だって道路工事は本来深夜にやるべきでしょう。騒音で迷惑をかける都心部はともかく、山間部はことによったら24時間作業も可能だし、そのぶん、工期を削ったり、昼間の渋滞緩和につなげることができるし。

そしたら走っててふと気づいたんですわ。豊明インターからしばらくして始まった1車線規制区間、もしや全然工事してないのでは? と。だって昼間はあって動いてたローラー車とか、スコップやツルハシを持った作業員を全然見かけないのだ!
で、渋滞でヒマなんで三ヶ日インター手前の宇利トンネルからマジでチェックしてみたわけですね。本当に作業してないのかと。以下ざっと当時のメモを見てみましょう。
4時23分:1カ所トラック発見。人気ナシ
4時25分:工事準備中の看板
4時35分:浜松西インターに原付発見
4時38分:238kmポスト、トラックのハザード点滅
4時39分:三方原PA 看板工事中だが人ゼロ

ざっとこんな調子です。三ヶ日から浜松インターで規制がいったん解除されるまでの約20km。目視した限り、工事車両や点検員は見ても、作業をしてる人は全く見なかったし、おぼろげな記憶を含めれば、豊明から約40km間なにもしてなかった。それどころかその後、再び焼津インター手前から車線規制が始まり、初めて工事を見かけたのは朝5時28分の静岡インター手前2km付近。実に50km以上にわたって無工事だったことになる!

これはちょっと許せない。もしも騒音で深夜作業がダメならパイロンを外せばいいし、それができないというのは、どちらかというと“安全”の名の元で行われた手間省きにも思える。というか、実は今回の深夜一車線規制区間で2回も事故処理現場を見かけたし、いったいどこが安全だっちゅーの!
そうでなくとも夜中走ろうとしてる一般人はもちろん、プロのトラックドライバーなんかをいったいどう思ってるんだろう。単に趣味で走ってるとでも思ってるのだろうか? とんでもない。みんな生活をかけて走っているのだ。そうでなくてもこの渋滞区間、本来料金を割引すべきじゃないだろうか。民営化したんだから。

小沢 コージ

小沢 コージ

神奈川県横浜市出身。某私立大学を卒業し、某自動車メーカーに就職。半年後に辞め、自動車専門誌『NAVI』の編集部員を経て、現在フリーの自動車ジャーナリストとして活躍中。ロンドン五輪で好成績をあげた「トビウオジャパン」27人が語る『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた』(集英社)に携わる。 ホームページ:『小沢コージでDON!』

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