クルマとしての基本性能の高さを再発見

そこで今回は、航続距離が280kmに伸びたリーフの実力をチェックするとともに、使いホーダイプランも試すことにした。東京を起点として、埼玉と神奈川に2度ずつリーフで行き、充電はすべて自宅以外で行った。

最も遠かった埼玉・川越でも往復100kmぐらいだったので、エアコンやシートヒーターなど、走行以外の電力消費がかさみがちな冬季であっても、不安なく往復できた。もっとも、川越市役所の駐車場に無料で利用できる急速充電器が設置されていたため、つい利用させてもらったのだが。しかし、航続距離が延長されたことで、心理的な余裕は確実に増していた。それ以外に近場の移動も何度かしたが、急速充電だけでもさほど不便には感じなかった。

川越市役所の急速充電器は、平日の8時30分から17時15分まで、誰でも無料で利用することができる。川越市でもEVを活用しており、「リーフ」の充電中には、市の公用車として使用されている「日産e-NV200」(写真右)に遭遇した。

当然ながら首都高速道路も使った。そこであらためて感じたのは静かさだ。モーター音だけでなくロードノイズも抑えられているので、平和なひとときが過ごせる。アクセルペダルを深く踏み込めば、キューンというモーターサウンドがかすかに響いてくる。あまり頻繁に味わうわけにはいかないけれど、個人的には快音だと思った。

もうひとつ、久しぶりにリーフで高速道路を走って感じたのは乗り心地の良さだ。低速ではやや硬めだが、速度を上げると硬さが取れ、このクラスのクルマとしてはかなり落ち着いたフィーリングになる。座面に厚みがあり、背もたれの張りがしっかりしていて、形状の良いシートも快適性に貢献していた。

「リーフ」のメーターパネル。写真中央が走行用バッテリーのレベルを示している。写真左はバッテリーの温度を、写真右の「169km」の表示は走行可能な距離を示しており、エアコンの使用状況などによっても変動する。

高速道路が安楽に思えたのは、ハンドリングが安定していたおかげもあるだろう。床下にバッテリーを積んだことによる重心の低さが、しっかり体感できる。それでいて、ノーズに積むモーターやインバーターは当然ながらエンジンより軽いので、ステアリングに対する反応も素直だ。ミドシップスポーツカーを思わせる身のこなしである。

重心が低く、前後の重量配分が均等に近いほうが、サスペンションのチューニングには制約が少なくなり、理想に近づけられる。リーフはその特性をうまく生かしていると思った。

「リーフ」のプラットフォームは、走行用のバッテリーを床下に積むレイアウトを採用する。居住空間への影響もさることながら、車両全体の低重心化も実現している。