広がる“G's”の世界 ? 選べる「スポーツカーのある楽しさ」?広がる“G's”の世界 ? 選べる「スポーツカーのある楽しさ」?

ミニバンの「ノア/ヴォクシー」以外にも、“G's”にはハッチバックやセダン、SUVなど5種類がラインナップされている。
異なる個性を持ちながら、同じく“スポーツカーのある楽しさ”を提供するという、各車の特徴を紹介する。

G's AQUA コンパクトなハイブリッドカー「アクア」をベースに開発された、「G'sアクア」。走りにおいては、低重心なベースモデルが持つ素性の良さをさらに向上させ、ステアリングの切りはじめのレスポンスを追及した。そのハンドリングの気持ちよさは、ゆっくりと交差点を曲がるだけでも体感できる。“G's”の中では比較的手の届きやすいモデルながら、車体剛性の強化やサスペンションの変更をはじめ、アグレッシブで大胆な表情を与えられたエクステリアや専用シートを装着したインテリアなど、チューニングのメニューは多岐に及ぶ。現在販売されているモデルは2014年12月のマイナーチェンジを経たもので、ボディー剛性の強化を含むベース車の改良に伴い、足まわりがゼロから再チューニングされている。
G's PRIUSα 優れたパッケージングが生み出す実用性やハイブリッドカーならではの環境性能に加え、スポーティーな走りも兼ね備えた、欲張りでトータルバランスの高い一台。具体的なセリングポイントとしては、精悍(せいかん)で華やかなエクステリア、車体下部にブレースを追加することで強化されたボディー、25mmローダウンして操縦性を高めつつ、乗り心地にも配慮したという足まわり、そして専用シートを組み合わせたインテリアなどが挙げられる。ベース車にはないタコメーターの表示機能も「G'sプリウスα」ならではのスポーティーなディテールである。広い荷室を持つ5人乗り仕様と、3列シートの7人乗り仕様が選択できる。
G's MARK X スポーツセダンと“G's”との融合は、あって当然ともいえる組み合わせだ。かつて流行し、クルマ好きが憧れた、「マークX」の前身である「マークII」の定番スポーツグレード「GT」や「ツアラー」をほうふつとさせる一台である。ラインナップは排気量の異なる2タイプで、2.5リッターV6モデルのほか“G's”シリーズで最も出力の高い318psの3.5リッターV6モデルも選択可能。駆動方式は、スポーツ走行がより楽しめる後輪駆動。ベース車よりも車体を前傾とすることで、コーナリング時の回頭性を高めるとともに、ピュアなハンドリングを実現した。光の映り込みにまでこだわったというエクステリアや、アルカンターラを使った専用シートなどで、大人のセダンにふさわしい上質感が演出されている。
G's HARRIER SUVにもスポーティーな走りを。多くの人に最高の乗り味を提供する“G's”からの新たな提案が、「G'sハリアー」だ。“G's”としては初めて4WD車がラインナップされており、意のままに操れる運転感覚を、雪国に住む運転好きやアクティブな若者層にも提供する。FF車と4WD車のそれぞれに対して、専用のサスペンションを開発。車体は、床下のブレース追加だけでなく、サイドドア開口部やバックドア開口部へのスポット溶接増し打ちにより強化されている。標準車から35mmローダウンして重心を下げたスポーツサスペンションとも相まって、気持ちのよいハンドリングを実現した。「ツインブレードグリル」を持つフロントグリルをはじめ、躍動感あふれるエクステリアデザインも特徴となっている。
G's Vitz リーズナブルなコンパクトカーである「ヴィッツ」をベースとすることで価格も抑えた「手の届きやすい“G's”」。見どころのひとつは、“G's”シリーズで唯一となるマニュアルトランスミッションだ。高剛性なボディーと専用サスペンションにより運動性能を高めた車体と相まって、本格的なスポーツ走行が楽しめる。2ペダルでスポーティーな走りを味わいたいという人は、CVTを選ぶこともできる。床下に、車体の下を流れる空気を整えるロッカーフィンが備わるなど、空力性能も徹底追及。ベースモデルから大きく表情の変わったエクステリアや、スポーツ走行を意識して専用仕立てとされたインテリアもセリングポイントとなっている。