“便利でおしゃれ”な
だけじゃなく
「さっきも話したと思うのですが、免許を取って最初のクルマは、国産のワンボックスでした。荷物が積めるほうがいいので。でも運転するとバスみたいだし、板バネのサスペンションで乗り心地は固かったし、なによりレース会場に向かう道を登れなくて、四駆の必要性を痛感しました。そのときから、一番の憧れのクルマはランドローバーです。『絶対的な本物』というイメージがあったので、いつかは乗りたいとずっと思っていました。今は『ディスカバリー』に乗っているのですが、車内がすごく広いので助かっています。車中泊でも、後ろのシートをたためば僕が足をまっすぐ伸ばして寝られる広さがありますし、床がフルフラットになるところもいいですね」
永田選手は今の相方であるディスカバリーをとても気に入っているようだ。では、今回試乗したディフェンダー90についてはどうなのだろうか? 彼は、キャンプ場に戻る道へとクルマの鼻先を向けながら、「こういうチョコマカしたところ、乗りやすいですね」とショートボディーならではの取り回しのしやすさに言及。次いで「ディフェンダーは、内装がすごくいいと思います。遊び心があるというか」と述べた。
「マウンテンバイクの会場にはどろどろの場所もあるんですけど、このクルマは、泥のまま乗れて、すぐに拭けるよう、内装に気が使われています。車内の汚れを気にせずに使えるのは、僕としては最高だなと思います。後は、収納の多さもいいなあと。ダッシュボードのトレーとかセンターコンソールとか、なんでも置けそうな気がしますからね」
ただ、永田選手がディフェンダーの車内に感じた魅力は、実用性の高さだけではないようだ。こうした機能性がかなえる“旅グルマ”としての資質や趣も、競技者として遠征を続ける彼の琴線に触れたようだった。
「ディフェンダーは、この視点の高さや内装の感じもあって、ドライバーを旅に誘ってきますよね、不思議と。荷物も積めるし、ちょっと汚しても拭いちゃえばいいさと思える。アクティブに使うには最高のクルマだと思います」
ロングツーリングをものともしない快適性と、より奥地へと踏み込んでいける走破性。加えて、本物のヘビーユーザーが寄せる期待にも応えうる、懐の深さも併せ持つ。永田選手の言う通り、ランドローバー・ディフェンダーはアクティブな旅の相方として、最高の一台と言えるだろう。