
フォルクスワーゲンの高性能SUV「T-Roc R」は、T-Rocの頂点に位置づけられるモデル。これまで国内では選べなかった、“4WDのT-Roc”でもある。
フォルクスワーゲンの高性能SUV、T-Roc Rに竹岡 圭が試乗。
雪上でのドライビングの印象を動画でリポートします。
フォルクスワーゲンの高性能SUV、T-Roc Rに竹岡 圭が試乗。雪上でのドライビングの印象を動画でリポートします。
自動車専門の雑誌・情報サイトに加え、テレビやラジオなどでも幅広く活躍するモータージャーナリスト。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員、日本自動車ジャーナリスト協会副会長を務める。プライベートで「シロッコR」を愛用し「ポロGTI」でラリーに参戦するなど、フォルクスワーゲンにも詳しい。
フォルクスワーゲンの高性能SUV「T-Roc R」は、T-Rocの頂点に位置づけられるモデル。これまで国内では選べなかった、“4WDのT-Roc”でもある。
スタイリッシュなクーペスタイルの「フォルクスワーゲンT-Roc R」。盛り上がったフェンダーが、ハイパフォーマンスを予感させる。
精悍(せいかん)な表情を見せるフロントまわり。サイドにエアインテークやデイタイムランニングランプをレイアウトしたバンパーなど、「T-Roc R」専用のデザインに仕立てられている。
フロントグリル内には「R」のロゴが添えられる。これ見よがしではない“大人な”高性能のアピールである。
「R」のエンブレムは、フロントフェンダー部分にも。シャープなクロームの装飾が、鮮やかな「ラピスブルーメタリック」のボディーに映える。
「T-Roc」のトップモデルにふさわしい上質なインテリア。高品質なナパレザーで仕立てられた専用シートが乗員を迎える。
「R専用ナパレザーシート」は、ショルダーとサイドサポート部分のカーボン調デザインが特徴。センターには「R」の刺しゅうが施されている。
ボディーカラーが「ラピスブルーメタリック」の「T-Roc R」では、インストゥルメントパネルやセンターコンソールが鮮やかな「ラピスブルー」の「R専用ダッシュパッド」でドレスアップされる。
「R専用レザーマルチファンクションステアリングホイール」も、「T-Roc R」ならではの装備のひとつ。ステアリングヒーターも内蔵されている。
定員3人の後席は、大人2人であれば余裕をもってくつろげるスペースが確保されている。前席と同様、ブルーのステッチが上質なブラックレザーのアクセントとなっている。
大きな開口部で使い勝手に優れるラゲッジルーム。後席使用時の容量は392リッターで、60:40分割式の背もたれを倒すことにより、最大1237リッターにまで拡大できる。長尺物を積み込むためのスキーホール(写真中央)も便利な装備だ。
「T-Roc R」に雪道で乗るのを楽しみにしていたという、モータージャーナリストの竹岡 圭さん。プライベートで「シロッコR」を愛用し、「ポロGTI」でラリーに出場するなど、フォルクスワーゲンの走りには大きな信頼を寄せている。
雪道で「T-Roc R」をドライブした竹岡さんは、「車名に“R”が付くためにホットなイメージが強くなりがちですが、速さはもちろん、走りの安定性や車内の静粛性も大きな長所ですね」と笑顔を見せる。
「T-Roc R」の乗り心地は、19インチという大径のホイール&タイヤを装備するモデルとしては、驚くほど快適だ。
真っ白な雪道を駆け抜ける、ラピスブルーメタリックの「T-Roc R」。単色の車体色はこのほかにディープブラックパールエフェクトが選べ、ツートンカラーも3種類(ラピスブルーメタリック/ピュアホワイト/ インジウムグレーメタリック の各色とブラックルーフのコンビネーション)が用意される。
「T-Roc R」の2リッター直4ターボエンジンは、最高出力300PS、最大トルク400N・mを発生。その動力性能を4WDシステム「4MOTION」が最適に生かし、安定感のある力強い走りを実現する。
ステアリングホイールのスポーク部にあるブルーの「Rボタン」を使えば、運転中に手を離すことなくドライビングプロファイルの切り替えが可能。「R」ならではの高性能を瞬時に引き出すことができる。
雪道や悪路でも安定した「T-Roc R」の走りを支えるテクノロジー、「4MOTION」のロゴマーク。シフトレバーの前方に刻まれている。
走行モードは、センターコンソールの「4MOTIONアクティブコントロールスイッチ」で切り替える。ダイヤル式のデバイスは、運転しながらの直感的な操作を可能にしてくれる。
「T-Roc R」には、視認性に優れる9.2インチサイズのセンターディスプレイが備わる。写真は「4MOTIONアクティブコントロール」の切り替え画面。わかりやすいイメージイラストが、ドライバーの認知の一助となる。
「T-Roc R」の後輪が、雪をはね上げる。4WDモデルならではのワンシーンだ。
雪道でも確かな操縦性と安定性が実感できる「T-Roc R」。白銀のワインディングロードを穏やかな気持ちで楽しめる。
雪道であれ、時には元気にコーナーを駆け抜けることも。スポーツサスペンションをはじめとする数々の専用アイテムが、その走りをサポートする。
雪原にたたずむ「T-Roc R」。中央部がブラックとなるリアバンパーは「TロックR」専用のアイテムで、クロームのデュアルテールフィニッシャーがスポーティーなムードを醸し出す。
ブルーで彩られたブレーキキャリパーは、雪のローケーションでもよく映える。彫刻的なホイールのデザインも印象的だ。
雪のワインディングロードを走らせてふと見ると、リアエンブレムはスノーパウダーで美しくコーティングされていた。
雪化粧をまとった「T-Roc R」のリアビューは、そのダイナミックな走りの象徴でもある。
「走り好きのひとが満足できるのはもちろん、誰でも気軽に、気負わずに乗れるのは『T-Roc R』のいいところ」と竹岡さん。高性能モデルであるとともに、ファミリーカーとしても優れていると評価する。
竹岡さんは「『T-Roc R』の安定した走りが、ドライバーやその家族の行動範囲を広げてくれる」とも語る。それは、アクティブに使いたいSUVにとって、大きな長所といえるだろう。
レースの世界で培った技術を生かして開発されたSUV「T-Roc R」。そのパフォーマンスは、雪道でも安心して楽しむことができる。