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MINI COOPER 5-DOORの
魅力に触れる

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MINI

伝統と革新に満ちたコンパクトカー

MINI COOPER 5-DOORで行こう!

MINI COOPER 5-DOORで 行こう!

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世界中に熱狂的なファンを持つ、コンパクトな人気モデル「MINI」。なかでも5ドアの「MINIクーパー」は、今では主流といえるほど支持されている。どんなところが多くの人を引きつけるのか、2024年にフルモデルチェンジした新型に試乗し、その魅力を探った。

文=サトータケシ/写真=郡大二郎

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まさに小さな高級車 まさに小さな高級車

MINIクーパーと接するたびに思うのは、デザイナーは大変な苦労をしただろうな、ということだ。だれが見てもMINIだとわかる形にする必要があるのと同時に、新しさも表現しなければならないからだ。そしてMINIのデザインチームは、難しい仕事を上手にこなしたように思える。

ボディーの四隅にタイヤを配置したフォルムや丸目のヘッド・ライトなどでMINIらしさを継承しつつ、シグニチャー・ライトやリア・ライトのLEDの光によって現代的な表情になっている。結果として、歴史と伝統を感じさせることと、新しい時代のクルマだとアピールすることを両立させている。

MINIらしさを踏襲しつつディテールで新しさを打ち出す手法は、インテリアも共通だ。シンプルな意匠とトグルスイッチなどでMINIらしさを感じさせるいっぽうで、円形のセンター・ディスプレイやアンビエント・ライトによって新しさも表現している。

センター・ディスプレイの下部に位置する「EXPERIENCES」のトグルスイッチを操作すると、ディスプレイ表示やアンビエント・ライトを自分の好みに切り替えることができる。この「MINI エクスペリエンス・モード」は、デジタル技術によって、ちょっとしたオーダーメイド感覚を味わうことができるのがうれしい。

クラシックとモダンが出会うことで化学反応が起こり、唯一無二の存在感を示しているのが現行のMINIクーパーということで、これは「クラシック」の要素を持っているMINIというブランドの強みだ。実際に運転してみると、そのドライブフィールにも伝統と革新が融合していることが感じられた。

今回の試乗車は、3ドアよりもホイールベースと全長・全高の長い「MINIクーパー5ドア」で、グレードは最高出力204PS(※計算値)を発生する2リッター直列4気筒ガソリンターボエンジンを積む「S」だ。ちなみに、「MINIクーパー3ドア」は電気自動車(BEV)もラインナップするけれど、5ドアはエンジン仕様のみの設定となる。

スターターボタンではなく、あえてトグルスイッチをひねってエンジンを始動させるのは、所作や体験までデザインしているということだろう。そしてこうした小さなこだわりを積み重ねることで、“小さな高級車”という印象を与えることに成功している。

目覚めた直4エンジンは、いかにも抜けのよさそうな、健康的な排気音を発しながらアイドリングを始める。「Hey MINI」と呼びかけてMINIインテリジェント・パーソナル・アシスタントを立ち上げ、目的地を口頭で設定する。ちなみに、この音声サポートはナビゲーション・システムだけでなく空調やオーディオの設定にも対応するもので、一度使うと手放せなくなるくらい便利だ。

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新たなファン・トゥ・ドライブが味わえる 新たなファン・トゥ・ドライブが味わえる

走りだして真っ先に感じるのが、ガソリン直4ターボエンジンの素性のよさだ。ゼロ発進からの最初の5m、10mの加速で、しっかりとトルクが湧き出すのを感じる。最近はハイブリッド車やBEVのモーターによるリッチな発進加速に体が慣れてしまい、純粋なエンジン車の極低速域のトルク感に不満を覚えることがあるけれど、このエンジンはまったく問題がない。

スペックを見ると1450rpmという極低回転域で最大トルクを発生しているとおり、このエンジン特性によってストップ&ゴーが連続する市街地でもストレスを感じることなく、小気味よく走ることができる。

心地よい加速フィールを陰で支えているのが7段DCTのトランスミッションで、注意深く観察しないと変速したことに気づかないほど滑らかにシフトする。あまりにシフトショックを感じないので「トルコン式のATだったっけ?」と資料を確認したほどだ。

加速が欲しいときにアクセルペダルを踏み込むと、待ってましたとばかりに素早くキックダウンでギアを落とし、この切れ味の鋭さはやっぱりデュアルクラッチ式だったと納得する。このあたりのレスポンスのよさは、単にメカニズムによるものではなく、スポーツドライビングをよくわかっているエンジニアが丁寧にチューニングしていることがうかがえる。

そしてシフトダウンして回転数が上がると、このエンジンは低速域とは別の表情を見せる。乾いた排気音が高まるのとともにエンジンのパワー感もみなぎり、気持ちよく加速するのだ。特に4000rpmから上の領域ではレスポンスもさらに鋭さを増すように感じられるから、快音との相乗効果でアクセルペダルを踏むのが楽しくなる。古典的ともいえるエンジンの楽しさと洗練されたトランスミッションの組み合わせが、新しいファン・トゥ・ドライブを演出している。

実用性はもちろん、エンタメ性にも富んだパワートレインで、ドライバーをわくわくさせようという「もてなしの心」は、前述したMINI エクスペリエンス・モードにも通じているように感じる。

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ゴーカート・フィーリングが進化 ゴーカート・フィーリングが進化

モデルチェンジによって従来型より改善された点のひとつが、乗り心地だ。サスペンションが柔軟に伸びたり縮んだりすることで、路面からの突き上げを上手にいなすようになった。

興味深いのは、乗り心地が洗練されたいっぽうで、いわゆる「ゴーカート・フィーリング」は健在だったことだ。乗り心地がまろやかになれば、ハンドリングもマイルドになりそうなものだ。けれども、ステアリング・ホイールを切った瞬間に、タイヤからルーフまでがひとつの塊になったかのようにスパッと向きを変えるシャープな感覚は、いままでと変わらずに味わうことができる。

ステアリング・ホイールの手応えはやや重めで、タイヤが路面とどのようにコンタクトしているのかを、路面状況とともにキメ細かに伝えてくれる。しかも操舵した瞬間に向きを変えるだけでなく、ステアリング・ホイールへの入力に対する反応が正確だから、丁寧に操作したくなる。

したがって、ゴーカート・フィーリングが洗練されたというか、大人っぽくなったように感じる。

インテリアのセッティングをオーダーメイドできると記したけれど、ドライブフィールも同じだ。アクセルペダルの特性、ステアリング・ホイールのセッティング、トラクション・コントロールの介入制限などを、個別にセットできるのだ。例えば、MINI エクスペリエンス・モードの「ゴーカート・モード」をスポーティーなセッティングにしておくと、単にディスプレイがスポーティーになるだけでなく、ドライブフィールもとがったものになる。

ステアリング・ホイールは手応えを増してよりクイックになり、アクセルペダルへの反応もシャープになる。

「グリーン・モード」で快適かつ効率重視のドライビングを選ぶもよし、ゴーカート・モードでファン・トゥ・ドライブを楽しむもよし、ダイナミックレンジが広いクルマなのだ。

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乗れば便利が実感できる 乗れば便利が実感できる

高速道路の渋滞時にステアリング・ホイールから手を離すことができるハンズ・オフ・アシスト(※一定の条件下で起動可能。機能の搭載状況や作動条件はモデルによって異なる場合があります)など、安全ならびに運転支援の装置は最新のシステムが備わっている。ただ装備されているだけでなく、使い勝手が優れている点が好ましい。

例えば高速道路で先行車両に追従するアクティブ・クルーズ・コントロールは、ステアリング・ホイールを握ったまま、左手の親指のワンアクションで作動し、ツーアクションで設定も完了する。一度でも使えば視線を動かすことなくブラインドタッチで操作できるようになるので、使いやすいだけでなく安全にも寄与するはずだ。

運転支援装置だけでなく、新しい技術とのインターフェイスが優れているのがMINIクーパーの特徴だ。前述した音声アシストのほか、あっという間にスマートフォンと接続するセンター・ディスプレイなど、直感で扱うことができる。実際に使ってみると、スマホを便利に使う普段の生活をシームレスに車内に持ち込めるわけで、これが快適でないわけがない。

使い勝手に触れておくと、現行MINIクーパーには3ドアと「コンバーチブル」もラインナップされるけれど、やはり5ドアは便利だった。3ドアよりホイールベースが70mm長いぶん後席も荷室も広いし、後席に人を乗せなくても、手荷物をポンと置くだけでも、後席用のドアがあるのはうれしい。

もちろん好みのスタイリングや使い方に合わせて選ぶわけだけれど、MINIクーパーのなかでも汎用(はんよう)性の高さでは5ドアに軍配が上がるだろう。

このように、デザインからファン・トゥ・ドライブに至るまで、1950年代から積み上げてきた伝統と未来に向けた最新のテクノロジーが融合しているのがMINIクーパーの特徴だ。一台のなかに、世紀をまたぐ時間が流れているという、唯一無二のモデルなのだ。

問い合わせ先

MINIカスタマー・インタラクション・センター
0120-3298-14
平日:9:00~19:00/土日祝:9:00~18:00

※この記事に掲載されている車両はオプション装備等を含んでいます。

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