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新型ゴリラ用に新開発された地図。これで25mスケールの市街詳細地図だが、表示範囲が広いので充分実用に使える。文字表示や一方通行の矢印が鮮明なのもワイドVGAならでは。
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パナソニック・ブランドから6月、中身を一新して登場したゴリラはポータブルナビに求められる新たな要求にもハイレベルに応える高性能機だ。多彩なリクエストに対してはきめ細かく用意された豊富なラインナップから選べるのだが、なかでもCN-GP710VDはナビ性能に重点を置いたポータブルナビと位置づけられる。画面サイズは7V型ワイド、それを囲む最小限のフレームは厚さわずか22mmという超スリムボディ。それでひと昔前のナビ以上のことができてしまうのだから技術の進歩には驚くばかりだ。
GP710VDはポータブルナビと呼ばないほうがよいのかもしれない。「ポータブルナビはほどほどの性能」という既成概念からすればGP
710VDのスペックは高度にすぎる。まず7V型モニターにはVGA液晶を採用、地図もVGAに最適化したものを新開発したというのだから。VGAの高精細な描画能力を存分に引き出した地図というわけだ。その地図や検索データを収録するメモリーは16GBの大容量。1303エリアの市街詳細地図を収録しているだけでなく、検索データベースもHDDナビに負けない充実ぶりを見せる。特に細街路のデータを持つことで、狭い住宅地の中に目的地があっても、ちゃんとドアtoドアで案内してくれる。大容量メモリーだからそれら膨大なデータも圧縮しないで収められる。非圧縮だとデータへのアクセス性に優れるから処理スピードも早いのだ。
では走行してみよう。まず起動が早い、そして約10秒後にはもう自車位置が特定できている。これは快適だ。「クイックGPS」という合理的な測位技術のおかげだが、早い測位はポータブルナビでは不可欠な要素といえる。なぜなら長いトンネルを通過後に自車位置を見失っても素早くGPSを捉えればすぐに正確な位置に復帰できるからだ。測位をGPSだけに頼っていないのも新型ゴリラの特徴で、内蔵したGジャイロがクルマの動きを細かく捉える。さほど長くないトンネルなら自車マークが止まることは少ない。このGセンサー、高架の上下も区別するが、仮に判別を間違えてもワンタッチで走行道路の切り替えができるのは便利だ。
走ってから改めて驚かされるのは地図が見やすいこと。7V型というポータブルナビとしては最大級のモニターサイズが貢献していることは確かだが、ワイドVGAならではのきめ細かい描画能力こそが小さなアイコンや文字までも格段に読みやすくしているのだ。








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