世界のファッショニスタに
愛されるブランド
この春、カーグラフィック代表の加藤哲也は出張先のフランスで興味深い体験をしたという。
「とある欧州メーカーの国際試乗会に招かれて、ルマンに行きました。オフィシャルの撮影チームも来ていて、いかにもクリエイターっぽいおしゃれな青年がドローンを飛ばしていたんだけれど、彼の足元を見るとオニツカタイガーのスニーカーを履いているわけ。フランス人なのにイタリアントリコロールカラーのスニーカーを選んでいた理由は謎だけれど、シューレースが赤で、すごく格好よかった。自分も含めてクルマ好きはヨーロッパに憧れる人が多いけれど、フランス人が日本製のスニーカーを履いているのを見て、かなり誇らしい気分になりました。日産スカイラインのGT-Rや、ホンダNSXなど、日本の高性能車が海外で高く評価されているとうれしくなる。あの気持ちとまったく同じ」


日本で誕生したオニツカタイガーのスニーカーは、いまや欧州のファッショナブルな人々の間でも人気のアイテムとなっている。
オニツカタイガーのスニーカーを意識するようになったという加藤は、帰路に立ち寄ったパリでも、感度の高いファッショナブルな人々がこのブランドを履いていることに驚いたという。そして、このオニツカタイガーがドライビングシューズを発表するということで、今回、取り上げることになった。加藤は言う。
「以来、オニツカタイガーが気になって、帰国してから銀座の店舗に行ってみたんだ。魅力的な商品が多くて、このブランドがどんなドライビングシューズを出すのか気になる」
ドライビングシューズを紹介する前に、オニツカタイガーというブランドの歴史を遡(さかのぼ)ってみたい。