JAGUAR XE DIESEL FEEL THE POWER OF INGENIUM DIESELJAGUAR XE DIESEL FEEL THE POWER OF INGENIUM DIESEL

福岡→有田150km
ものづくりの「伝統と革新」を
人間国宝・井上萬二氏に訊く

“用”と“美”を満たす一台

文=今尾直樹/写真=郡大二郎
Text by Naoki Imao /
Photographs by Daijiro Kori

コーナリングで本性あらわる

福岡の都市高速から九州自動車道に入ってしばらく南下すると鳥栖という地名が出てくる。サッカーJ1のサガン鳥栖のホームはここであったか、と思い至りながら、西に向かう長崎自動車道に乗り換える。福岡から有田までまっすぐ向かえば100km少々の距離だ。

試乗車にはオプションの可変ダンピング機構であるアダプティブダイナミクスがおごられている。標準で備わるJaguarDriveコントロールで「ダイナミック」を選ぶと、敢然と硬くなる。飛ばすならもちろんこれだけれど、ゆったり走るには「ノーマル」のしなやかな乗り心地がいい。ZR規格の前225/40、後ろ255/35という超偏平高性能タイヤによるトーキック攻撃を意識させないのは、アルミモノコックのキャビンが堅牢(けんろう)だからだろう。

「ジャガーXE」はアダプティブダイナミクスを搭載。道にあわせて、最適な走行モードが選択できる。

大トルクのインジウムエンジンは「ノーマル」どころか「エコ」で十分なことに気づいた筆者は、燃料節約モードのまま、悠然と走らせたのだった。最新ディーゼルたるインジニウムは回ることをためらわない。4000rpmまでスムーズに回りきる。8段オートマチックは、ステアリングホイールにシフトパドルを備えている。1400rpm程度でハミングさせながら、もし瞬時の加速が欲しいとなれば、パドルでシフトダウンしてやればよい。

ハンドリングはXEの最大の長所である。コーナーに入るときの姿勢、ミドル・オブ・コーナー、そして脱出時に、あなたは快哉(かいさい)を叫ぶだろう。これぞジャギュアだ! イギリスのようなアップダウンを伴ったB級カントリーロードがあればサイコー。

佐賀県の川上峡で。無数のこいのぼりが泳ぐ道を快走する。

途中、葉隠れの里でこいのぼり300匹が川面に泳ぐのを見学し、ロードサイドで遅めの昼食をとった。有田は明治の面影を残す、落ち着いた町だった。駅周辺をロケハンした後、武雄温泉の御船山楽園にあるホテルで1泊した。最新ジャガーにたっぷり浸った後の温泉。よくぞ日本に生まれけり。アスファルトの道路の端っこが桜の花びらでピンクに染まる、そんな日のことだった。

御船山楽園で。夜、見事な竹林と桜に囲まれながら。

「ジャガーXE」はアダプティブダイナミクスを搭載。道にあわせて、最適な走行モードが選択できる。

佐賀県の川上峡で。無数のこいのぼりが泳ぐ道を快走する。

御船山楽園で。夜、見事な竹林と桜に囲まれながら。

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    01

    TOKYO-KYOTO/OSAKA
    500km

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    02

    TOKYO-NAGOYA
    400km

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    03

    TOKYO-SENDAI
    400km

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  • 諸元表/装備

    諸元表/装備

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