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東京→仙台400km
ディーゼルエンジンを搭載する
ジャガーの素顔に迫る
道を極めた「品」と「格」
文=笹目二朗/写真=荒川正幸
Text by Jiro Sasame /
Photographs by Masayuki Arakawa
絶妙な味付けにうなる
クルマの走行性能の基本は、直進性と乗り心地にある。東北道を淡々と走りながら、あらためてそう思う。ジャガーはその名にふさわしく、ネコ科の動物的な、しなやかな足腰の動きに定評がある。それは、日常的な運転シーンにおいても味わえるが、旅に出ていつもと違う道を走り、タイヤ/ホイールからの入力がさらに大きくなってくると、他車との違いがはっきりしてくる。大洋をクルーズする帆船のような、静かで滑らかな移動感覚のおかげで、疲れも少ない。

今回の旅の友「ジャガーXE 20d PURE」には17インチのホイールが装着されていた
微妙な塩加減で料理の味が全く違ってくるように、クルマも似て非なるものがたくさんある。壊れないことを売りにするクルマはもちろんあっていいが、何をもってよしとするか、その価値観はひとりひとり異なる。速いクルマ、美しいクルマ、燃費のいいクルマ……いろいろ考察すべき要素はあるが、最終的には個人の好みと価格で決まるのだろう。その点、試乗車「ジャガーXE 20d PURE」の価格は、497万円と予想外にリーズナブルだ。もっともXEには、340psのV6ガソリンエンジンを搭載する769万円の「S」まで、豊富なラインナップがそろっているが。

ダイヤル式のATセレクター。起動とともにせり上がる。
クルマの場合、走行感覚の微妙な味付けは、剛性と強度の違いをもって説明できる。「剛性」とは入力に対する変形の度合い。「強度」は壊れるか壊れないかの限界に関わる。そこに、環境性能と運動性能の点から、車体の軽量化が求められる。それらを両立させるためには、まず頑丈に作っておいてから削(そ)ぎ落として軽くする方法もあるし、壊れそうな部分をあとから補強していくという手もある。どちらを取るかは、メーカーの流儀だ。
剛性は、ステアリングを操作するときの感覚に通じる。しっかり造ってあればダイレクトに反応し、挙動が遅れる感覚は少なくなる。強度が確保されていれば壊れにくくなるわけだが、そこに剛性が伴わないと、車体の反応は鈍くなり、動きが雑になってしまう。ジャガーXEは、剛性と強度との両立ができている。もちろんこれは、高級感にも関係することだ。

美景と美食に思いを巡らせながら、「ジャガーXE」で北へと向かう。

今回の旅の友「ジャガーXE 20d PURE」には17インチのホイールが装着されていた

ダイヤル式のATセレクター。起動とともにせり上がる。

美景と美食に思いを巡らせながら、「ジャガーXE」で北へと向かう。





