
![]()

![]()



東京→仙台400km
ディーゼルエンジンを搭載する
ジャガーの素顔に迫る
道を極めた「品」と「格」
文=笹目二朗/写真=荒川正幸
Text by Jiro Sasame /
Photographs by Masayuki Arakawa
すでに完成の域にある
松島は何度来ても、ほかの景色と違うと思う。海に散在する小さな緑の島々は、あたかも盆栽や箱庭を原寸大に拡大したような感じで、繊細にして雄大という一種独特の風情がある。塩竈の千松しまは、そんな松島湾を望む丘の上にある。迎えてくれたご主人は、自他ともに認めるクルマ好き。XEを見るや「ああ、これはジャガーの新作ですね」とうれしそうに目を細めた。

松島湾にて。水平線上に美しい島々を見やる。
「鮑と独活の先付け」「筍と鮪の味噌焼き」「鮭といくらの麹漬け」……締めの「牡蠣ごはん」と「桜餅」にいたるまで、この日はたっぷり2時間半かけて、12皿、30品ほどの料理が供された。いずれも絶妙の味加減、絶品のおいしさであった。魚介をはじめ、地の食材を生かしながらもそれだけにはこだわらない、素材の選定もすばらしい。

千松しまの「牡蠣ごはん」。雄勝の黒あさりを使った味噌汁とともにいただいた。
道を極めたものには「品」と「格」が備わる。料理もしかりである。そして、ディーゼルのジャガーにも、登場したばかりであるがすでに風格が感じられる。
XEは、エンジンだけでなくトランスミッションも最新型。8段ATが採用されている。おかげで、エンジン回転をあまり上げ下げしないでも走ることができる。例えば上り坂では、アクセルペダルを深く踏み込まなくとも、負荷が上がればターボが過給して補ってくれる。それゆえ音や振動が抑えられるが、やはり大きく貢献するのは燃費である。
今回、東京を離れた直後18km/リッター程度を示していた車載燃費計の値は、福島県に入るころには22km/リッターにまで上昇。その後も仙台港まで同じ値をキープした。さすがに松島周辺を走り撮影を行った際は大きく落ち込んだものの、全行程約1070kmの総平均燃費は車載燃費計で18.6km/リッター。満タン法で17.4km/リッターを記録した。

「ジャガーXE」で仙台城跡の道を駆け抜ける。
もはや、高級車にはハイオクガソリンというのも、常識ではなくなった。ディーゼルのジャガーXEには、今後さらに極めるべき余地など無さそうにみえるが、時とともに、さらに改良は重ねられてゆくのだろう。

松島湾にて。水平線上に美しい島々を見やる。

千松しまの「牡蠣ごはん」。雄勝の黒あさりを使った味噌汁とともにいただいた。

「ジャガーXE」で仙台城跡の道を駆け抜ける。





