あふれる革新的テクノロジー

もちろん、BMWだけに走りは爽快そのもの。ドライバーを鼓舞させるものに仕上げられている。特筆すべきはカーボンコアと名付けられたCFRP(カーボンファイバー強化樹脂)製の構造部材と、アルミニウム、スチールを効果的に組み合わせたボディーだ。従来型より実に130kgもの軽量化、そして圧倒的なまでの高剛性が可能としたのは、ボディーサイズを忘れさせる軽快なフットワーク。4輪エアサスペンションは、極上の快適性にもつながっている。

軽さは動力性能にも、そして高効率性にも大きな影響を及ぼす。「740i」「740Li」では直列6気筒の、「750i」「750Li」ではV型8気筒のBMWツインパワー・ターボ・エンジンと8段ATを組み合わせたパワートレインは、いずれもなめらかなフィーリングとスポーティーな息吹を楽しませてくれる一方、燃料消費は大幅に抑えられているのである。

「7シリーズ」には、エネルギー効率を高めたターボエンジンが採用されている。写真は、「750Li」の4.4リッターV8ターボエンジン。

そして新型BMW 7シリーズに新たに設定されたのが、V型12気筒BMW M Performance ツインパワー・ターボ・エンジンを搭載する「M760Li xDrive」「M760Li xDrive V12 Excellence」だ。最高出力610ps、最大トルク81.6kgmを発生するこのエンジンは、0-100km/h加速わずか3.7秒という驚異的な瞬発力をもたらすのだ。

一方、その対極とも言える存在が、新たに設定されたプラグインハイブリッド車「740e iPerformance」である。直列4気筒BMWツインパワー・ターボ・エンジンと電気モーターを組み合わせ、パワフルかつ高効率な走行を行うだけでなく、外部電源より充電することで最大42kmの距離を、電気モーターだけで走ることもできるのが、このモデル。高い経済性、高効率性だけでなく、新鮮なドライブフィーリングを堪能できる稀有(けう)なエグゼクティブサルーンである。

プラグインハイブリッドモデル「740e iPerformance」(写真左)と、12気筒エンジンを搭載する「M760Li xDrive V12 Excellence」(同右)。国内では、2016年10月に発表された。

ほかにも新型BMW 7シリーズは、革新的なテクノロジーをこれでもかというほど用いている。スイッチ類に直接触れずとも、手の動きで音量調整、通話などの操作ができるジェスチャーコントロール、車外からキー操作で駐車ができるリモートコントロールパーキング、最長600mのかなたまで明るく照らして夜間視界を広げるBMWレーザー・ライトなど、まさに枚挙にいとまがないほどである。

走り、デザイン、テクノロジーどこを切り取ってみても、そこには卓越したクオリティーと独創性が息づく。新型7シリーズが体現しているのは、まさにBMWにしか醸すことのできないラグジュアリー感なのだ。

「BMW 750Li」のリアビュー。写真のボディーカラーはカシミアシルバー。

(文=島下泰久/写真=郡大二郎)

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