「挑戦」という「伝統」を感じるハイブリッド

数々の伝説を携えたスポーツカーメーカーであるポルシェが手がけた、先進のプラグインハイブリッドカー「パナメーラS E-ハイブリッド」。その真の価値は、どこにあるのか。最先端のプレゼンテーションを続けてきた、伝統ある伊勢丹新宿本店を束ねている鷹野正明氏に話を聞いた。

ため息、触れて感動

ファッショニスタの聖地としてその名を知られる伊勢丹新宿本店。

2015年度は2724億円の売り上げを計上し、入店客数は年間2500万人以上を記録した。成功の傍ら、伊勢丹新宿本店トップとして改革の手綱を緩めないのが鷹野正明店長だ。バイヤーとしても研さんを重ね、かじ取りの名手として百貨店業界に知られる鷹野氏にとってもポルシェは長いあいだ憧れのブランドだったという。

「モータースポーツ、レースで育まれたポルシェブランドには、抗し難い魅力がありますね。ただ、ちょっと雲の上の存在でした。特に若い時は、街で見かけただけで話題になるほどでしたから。だからこうしてポルシェのステアリングを握りドライブすると、感慨深いものがあります」

80年を超える歴史を持つ、伊勢丹新宿本店の前で。

その日、鷹野さんがステアリングを握ったのはポルシェ パナメーラS E-ハイブリッド。革新的なハイブリッドテクノロジーが注ぎ込まれたパナメーラだ。ちなみに現在、ポルシェはプラグインハイブリッドモデルとして「カイエンS E-ハイブリッド」もラインナップ。日本でのパナメーラとカイエンの販売比率において、ハイブリッドモデルは既に4分の1を占めているという。

「でも普通に乗れてしまいますね。ハイブリッドと言われなくてはわからない気がします。私のまわりにもポルシェ好きが何人かいて、『911』を乗り継いでいる方が多いんです。私自身、現行モデルでは『911カレラGTS』がとても気になっていましたが、パナメーラという選択肢もあることにあらためて気づかされました」

鷹野さんは運転されて、パナメーラS E-ハイブリッドのどんなディテールにポルシェらしさを感じましたか?

「エクステリアデザイン的には、曲線の描き方、面の美しさですね。パーツのひとつひとつが吟味され、作り込まれています。あとは手に触れるもののタッチや質感がとてもいい。例えばステアリングの指へのなじみ方に、レースで培ったセンスを感じます。複雑な断面形状をしていて、手にしっくりきて実に操作しやすい。感動しましたね」

鷹野正明(たかの まさあき)
株式会社三越伊勢丹 常務執行役員 営業本部伊勢丹新宿本店長
1958年東京都生まれ。81年、明治大学政治経済学部卒業後、株式会社伊勢丹に入社。婦人服の販売やバイヤーとして経験を積み、松戸店長を経て2009年、株式会社伊勢丹 執行役員伊勢丹新宿本店長に。その後、2011年、株式会社新潟三越伊勢丹代表取締役社長に就任。2014年4月より現職。大学時代は自動車部でジムカーナ、ダートトライアルなどのモータースポーツに明け暮れたクルマ好きでもある。

ジャケット5万5000円 (LARDINI) / シャツ8900円 (イセタンメンズ) / ブレスレット3万4000円 (LONO) / ブレスレット1万5000円 (マーズ) / ベルト1万円 (ステファノ・コルシーニ) / スラックス1万9000円 (BARONIO) / サングラス2万4000円 (レイバン) いずれも税抜価格