
|
パナソニック CN-S300WD
|

|
|
|
|

|

|

|

|

|

|

|

地デジの番組表は家庭用TVと同様の表形式でとても見やすい。左上には選んだ番組が表示される。
|

|
地デジ&オーディオ
地デジは12セグとワンセグを搭載。とくに12セグに関しては、4チューナー×4アンテナと改良されたアルゴリズムにより受信可能範囲が広がったという。画質はVGAとなって向上したのはもちろんだが、パネルを通過する光の乱反射が少なく透過性能もよいクリアパネルを採用しているため、同クラスのVGAナビと比べてもメリハリのある美しい描画が得られる。
地デジの使いやすさを左右するのが番組表の見やすさ、選局のしやすさだ。こちらもきめの細かいVGA画面の効果だろう、小さい文字も読みやすく、比較がしやすい。また選局候補の番組を番組表の中でチラ見できるようになっているが、こうした使いやすさにも高精度高画質モニターが一役買っている。
|
|

メニュートップ画面にある「設定」を押すと写真のような項目操作が行なえる。SD地点読込とはPCを使ってGoogleマップ™などで検索した施設を、登録ポイントとしてナビに登録するためのもの。
|
|
メニュー構成
ツートップメニューは従来どおりナビとオーディオを半々に分けた相変わらず使いやすいものだが、CN-S300WDでは200mmワイドボディならではのビッグなハードキーがさらに使いやすさを増長する。これは通常の2DINナビだとフレーム下側に置かれるキーを数倍のサイズで縦方向に並べたもの。文字も大きくドライバーから最も手の届きやすい位置にあるので操作性は抜群。純正ナビの使いやすさが市販ナビでも実現したわけだ。
もうひとつ使い勝手のよいのがモニター内の操作ボタンを必要に応じて出し入れできる機構。地図の縮尺や再探索などのボタンだが、これらを収納しておくと地図はスッキリと隅々まで見渡せて気持ちがいい。この「フルスクリーンマップ」状態にする格納ボタンは、上級のHシリーズと比較するとデザイン自体地味なうえ、表示する項目内容も、ポップアップの演出効果も異なっている。
|
|
|
|
基本機能
ワイドコンソールに対応したCN-S300WDはクルマのナビスペースが200mmないと装着できないが、もし取り付けられるのであれば縦並びのハードキーを使えるメリットは大きい。ボリュームが最もいい場所にあるのは疑問だが、現在地、地図の縮尺は押す機会の多いボタンなので、ドライバー席からさっと手が届く位置に、しかも大きく読みやすく存在しているのは何よりもありがたい。一度慣れてしまうとなかなか戻れないものだ。
上級のHシリーズとはタッチパネルの操作方法も異なっており、Hシリーズが静電式なのに対しSシリーズは従来どおりの感圧式となる。静電式は光の透過性がよく表面もより平滑にできるので高級感が出るが、操作の確実さという点では感圧式のほうに分があった。
|
|
|
|
総合評価
総じていえば、「きわめて使いやすいナビ」だ。使いやすいというと初心者向けと思われがちだが、それだけではない。買い換え派も充分満足できるし、ナビ歴の長いマニア級の人でも納得できる仕上がりだと思う。すべてに100点満点というわけではないが、目的地の検索もルート案内も充分満足できるレベルにあるし、操作方法も初めてこのナビに接してもまごつくことはないほどわかりやすいインターフェイスを持っている点から、誰にでも安心して勧められるナビといえる。また、取材走行中に幾度となく機能したVICSビーコン装着による渋滞回避ルートも適切だった。
普及価格帯のナビは見た目、質感もそれなりというのが数年前の常識だったが、Sシリーズはそんな通説は当てはまらない。Hシリーズ並みのフルフラットな造形は所有する満足感も得られるだろう。とくにCN-S300WDはクルマが装着可能であれば、市販量販ナビとして唯一の200mmサイズということからも、これ以外の選択肢はないといって過言ではない。
|
|
|
|



概要と特徴
案内・検索性・ルート探索
地デジ・メニュー・基本機能/総合評価
|

|