JAGUAR XE DIESEL FEEL THE POWER OF INGENIUM DIESELJAGUAR XE DIESEL FEEL THE POWER OF INGENIUM DIESEL

東京→京都・大阪500km
ジャガーXEディーゼルの
ビジネスマンズエクスプレスとしての実力を探る

遠くへ行く車

文=高平高輝/写真=田村 弥
Text by Koki Takahira /
Photographs by Wataru Tamura

京都、そして大阪へ

たくましい走行性能や優れた燃費といったメリットと引き換えに、振動・騒音、重量増というデメリットがかつてのディーゼル車にはあった。しかし、その影響が限りなく小さくなるよう改善されたのが新世代ディーゼルである。事実、20dピュアの車重は1660kgで、2リッターガソリンターボと比べて最大60kgほど重いが、前後重量配分が51対49とほとんど均等に近いおかげで、ハンドリングにガソリン車との違いは感じられなかった。

京都へ。祇園を行く。

さらに言えば、始動時にエンジン音やブルンという振動に気づかないわけではない。静かな環境の下を1台だけで低速走行している時もディーゼルノイズを感じる。ただし、ほとんどの場合、もはや4気筒ガソリンエンジンとの違いを指摘できる人はいないだろう。アイドリングストップからの再始動でも、この車より大きく身震いするガソリン車を何台も挙げることができるし、エンジン音も30km/hも出ていればバックグラウンドノイズの中に消えてしまうレベルである。くだんのガソリンスタンドの所長さんは、アイドリングのエンジン音では見分けがつかないと言っていた。私たちのように日常的に接している人間ほどその進化の大きさに気づかないだけで、もう特別に言及する必要はないのかもしれない。

京都花園、妙心寺の門前で。

ところで、走りだした当初は低速走行時にゴロゴロしたフリクション感が気になったのだが、途中のサービスエリアで指定値より2割ほど高かった空気圧を調整し、大阪市内に入ったころには、他のジャガー同様のしなやかな軽快感を取り戻していた。ピーキーな反応を追求したものではなく、自然なコントロール性を確保してあるのがジャガーの“スポーティーさ”であり、優れたバランスがジャガー伝統の美点である。当然ながらディーゼルでもそれは変わらない。

嵐山の竹林にて。

京都へ。祇園を行く。

京都花園、妙心寺の門前で。

嵐山の竹林にて。

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    02

    TOKYO-NAGOYA
    400km

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    03

    TOKYO-SENDAI
    400km

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    04

    FUKUOKA-ARITA
    150km

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