2016年3月のジュネーブショーで発表された「アバルト124スパイダー」。イタリアの小粋なバルケッタと、本格的な後輪駆動のスポーツカーという2つのキャラクターを併せ持つ。(写真=荒川正幸)
ボディーサイズは全長×全幅×全高=4060×1740×1240mmとコンパクト。この、街中でも持て余すことのない手ごろなサイズ感も、「124スパイダー」の魅力のひとつだ。(写真=荒川正幸)
「124スパイダー」という車名は、1960年代から70年代にかけて活躍した往年のオープンスポーツカーにあやかったもの。外装デザインにも、オリジナルに対する“オマージュ”が随所に見られる。(写真=荒川正幸)
トランスミッションは6段MTと6段ATの2種類。6段ATはシフトセレクターやパドルシフトによる手動変速が可能で、スポーティーに調律された変速制御とも相まって、積極的に運転を楽しむことができる。(写真=荒川正幸)
シートはレザーとアルカンターラのコンビタイプ。前後スライドやリクライニングに加え、運転席の座面前側には高さ調整機能も備わっており、最適なシートポジションが得られる。(写真=荒川正幸)
車内空間には、タイトなスペースで十分な実用性を実現するための工夫がこらされている。例えば2つのドリンクホルダーは脱着式で、フロントコンソールの助手席側かセンターコンソールの後端に装着できる。(写真=郡大二郎)
ダッシュボード中央のタッチパネルでは、オーディオや車両設定などの操作が可能。オプションのナビゲーション用SDカードを使えば、ナビゲーション機能も搭載できる。(写真=荒川正幸)
インテリアにはアバルトのロゴやエンブレムとともに、各所に赤いアクセントを採用。レザー巻きのステアリングホイールには、スポーティーな雰囲気を高めるセンターマークが施されている。(写真=荒川正幸)
快適なオープンエア・ドライブの必需品であり、車内への風の巻き込みを低減するウインドディフレクター。脱着式で、使わないときは取り外すことができる。(写真=荒川正幸)
パワープラントには1.4リッター直4直噴ターボエンジンを採用。最高出力は、排気量1リッターあたり約124psの170ps/5500rpmを発生。最大トルクは250Nm/2500rpmとなっている。(写真=荒川正幸)
サスペンションはフロントがダブルウイッシュボーン式、リアがマルチリンク式。コーナリング時や減速時の安定性を高めるとともに、後輪のトラクションを最大限に引き出すようセッティングされている。(写真=荒川正幸)
ボディーカラーはレッド、ホワイト、メタリックブルー、パールホワイトの全4色。「ROSSO COSTA BRAVA 1972」(レッド)など、いずれもイタリア車のファンが聞いたらニヤリとしてしまうような名称となっている。(写真=荒川正幸)
「BIANCO ACROPOLIS 1972」(パールホワイト)のボディーカラーをまとう「124スパイダー」。オプションの「ヘリテージルック」が採用されている。(写真=郡大二郎)
「ヘリテージルック」ではエンジンフード、トランクリッド、リアスポイラーがマットブラックとなり、アンチグレア(防げん)処理が施された往年の「アバルト 124 スパイダーラリー」を思わせるスタイリングとなる。(写真=郡大二郎)
「124スパイダー」のインテリア。インストゥルメントパネルやメーターフード、アームレストなどにはレザーが用いられており、スポーティーでありながらも上質な雰囲気となっている。(写真=郡大二郎)
「124スパイダー」には、走りに関連する各種制御を切り替えられるドライブモードセレクターが搭載されており、「スポーツ」モードを選択するとメーター内に「SPORT」のインジケーターが表示される。(写真=郡大二郎)
省スペース化のため「124スパイダー」のダッシュボードにはグローブボックスが装備されない。代わりに、シートの後ろにフタ付きの収納スペースが設けられている。(写真=郡大二郎)
タイヤサイズは205/45R17で、ガンメタリックの17インチアルミホイールが組み合わされる。ブレーキはブレンボ製で、フロントにはアルミニウム製4ピストン対向キャリパーが装備される。(写真=郡大二郎)
FR車として理想的な50:50の前後重量配分により、優れたコーナリング性能を実現している「124スパイダー」。コーナー脱出時のトラクション性能を高める機械式LEDも標準装備となる。(写真=郡大二郎)
ソフトトップの開閉が簡単なところも、「124スパイダー」の美点のひとつ。操作は手動だが、クルマから降りて作業する必要はなく、気軽にオープンエアを楽しむことができる。(写真=郡大二郎)
「124スパイダー」はクローズド時の静粛性にも配慮がなされており、遮音性に優れた2層構造のソフトトップや、防音型のウインドスクリーンなどが採用されている。(写真=郡大二郎)
“オリジナル”の「124 スパイダー」をほうふつとさせるデザインのヘッドランプ。ハロゲン式が標準だが、オプションでアダプティブ機能付きのフルLEDヘッドランプも用意されている。(写真=郡大二郎)
オプションで用意されるレザーシート。ボディーカラーに応じて、ブラックのモノトーンと、ブラックとレッドのツートンの2種類が用意される。(写真=郡大二郎)
「124スパイダー」には、6基のスピーカーからなるオーディオシステムが標準装備される。CDプレーヤーはオプションだが、Bluetooh通信やUSB端子、AUX端子を使って携帯端末などの音源を再生できる。(写真=郡大二郎)
「ABARTH」のエンブレムが目を引くステアリングホイール。スポーク部のスイッチを使い、Bluetooth通信を用いた通話機能やオーディオ、クルーズコントロールなどを操作できる。(写真=郡大二郎)
軽量ボディーとパワフルなターボエンジンの組み合わせにより、「124スパイダー」は6.2kg/psというパワーウェイトレシオ(欧州仕様車の値)を実現している。(写真=郡大二郎)
0-100km/h加速が6.2秒という十分な動力性能を備えている「124スパイダー」。トルクフルなエンジンにより、ロングドライブも快適にこなすことができる。(写真=郡大二郎)
エキゾーストにはオプションで「レコードモンツァ デュアルモードエキゾーストシステム」が用意されており、アクセルを踏み込むとアバルトならではの刺激的なサウンドを楽しむことができる。(写真=郡大二郎)