機能と装備から読み解くランドクルーザープラドの実力

道を選ばぬ走行性能で知られるランドクルーザープラド。その走りを支えるメカニズムには、どんな特徴があるのか。技術的なハイライトを紹介する。

道を選ばぬ走行性能で知られるランドクルーザープラド。
その走りを支えるメカニズムには、どんな特徴があるのか。
技術的なハイライトを紹介する。

文=鈴木ケンイチ/写真=荒川正幸

撮影車両 トヨタ・ランドクルーザープラドTZ-G(オプション装着車)

ボディーカラー:ホワイトパールクリスタルシャイン(メーカーオプション)
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4825×1885×1895mm
エンジン:2.8リッター直4 DOHC ディーゼル ターボ 駆動方式:4WD 乗車定員:7人

基本の骨格から別格

どんなに荒れた大地であろうとも、クルーザーのように悠々とつき進む――優れた走破性と類いまれなる耐久性と信頼性、そして快適性を備えるランドクルーザーは、世界中で高い支持を得る、日本を代表するSUVのひとつだ。ランドクルーザープラドは、そのランドクルーザーシリーズの一員として、よりパーソナル色を強めたモデルである。2009年にデビューした現行の第4世代は、世界170以上の国や地域で広く販売されている。

この第4世代モデルの特徴は、ランドクルーザーの伝統である高い信頼性や快適性を、最新のテクノロジーを用いてさらなる高みへ引き上げたことにある。走行性能で言えば、伝統のラダーフレーム構造を採用していることが挙げられる。ラダーフレームとは、車体の前後方向を貫くサイドレールと横方向のクロスメンバーで構成された、文字通りはしご状のフレーム構造のことだ。曲げやねじりに対する高い強度・剛性が確保でき、耐久性に優れるほか、ボディーが衝撃を受けた際も、モノコック構造の車体に比べ、ダメージを受けにくいというメリットがある。

ランドクルーザープラドのインテリア。コックピット周辺には、機能的なスイッチが使いやすくレイアウトされている。

ランドクルーザープラドの最新型は、この優れた構造を継続しつつ、新たにエンジンとブレーキの統合制御や電子制御エアサスペンション、可変スタビライザーを設定。従来モデルからさらに高められた車体剛性に加え、走行シーンにあわせて柔軟に変化する先進の足まわりを得たことで、オフロードだけでなくオンロードでの走行性能も一気に高めている。

優れた操縦安定性や高いロール剛性は、ドライバーのみならず、同乗する家族や友人にも快適な乗り心地という恩恵をもたらす。すべての乗員にとってうれしい進化だ。パワートレインには新開発の2.8リッタークリーンディーゼルエンジンが採用されているが、現在、このエンジンが国内で搭載されているのはランドクルーザープラドだけである。

センターコンソールには、「マルチテレインセレクト」や「クロールコントロール」など、状況にあわせて走行性能を最大限に発揮するためのスイッチ類が並ぶ。

近年注目を集める先進安全運転支援システムについても、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」やドライブスタートコントロールの全車標準装備に加え、ブラインドスポットモニター※1が設定される。「ランクル=古き良き時代の武骨なクルマ」というイメージは過去のもの。最新のランドクルーザープラドは、時代の歩みとともにアップデートされている先進機能満載のSUVなのだ。

※1 TZ-G、TX“Lパッケージ”にメーカーオプション

ランドクルーザープラドのパワーユニットは2種類。2.8リッターのディーゼルターボエンジンと、2.7リッターのガソリンエンジンが選択できる。