マイカーに最適なタイヤを選ぶ方法

E250の名誉のためにも、タイヤ交換して本来の走りを取り戻さなければならない。向かったのは、タイヤとカー用品を専門に扱うコクピット豊洲。ブリヂストンが提唱する「ちゃんと買い」を実践するショップだ。「ちゃんと買い」とは、簡単に言うと「新車装着タイヤの性能を基準にタイヤを履き替えることです」。コクピット豊洲の大野 剛さんに、三浦さんのタイヤについて相談した。

「前だけ、後ろだけ交換したいというお客さまはいらっしゃいますね。クルマは前後どちらかのタイヤが先に減ってしまうことがありますから、減ったほうだけ交換すればいいと考えてしまうんです」

しかし、それではどうしてもクルマのパフォーマンスに影響が出てしまう。

「たとえば、グリップ力が前後で変わってしまいます。ABSはどれか1本のタイヤが滑ると作動してしまいますから、2本を新品にした意味がなくなってしまいます」

古いほうのタイヤがロックしてしまえば、事故にもつながりかねない。乗り心地なら自分がガマンすればいいが、他人に迷惑を及ぼしてしまう、最悪の事態につながる可能性だってあるのだ。

コクピット豊洲の大野 剛さん。「ちゃんと買い」とは新車装着タイヤの性能を基準にしたタイヤ選びのことで、クルマ本来の性能を引き出すのに適したタイヤを見つけ出すことができる。

タイヤを長持ちさせる上では「ローテーション」も有効。定期的にタイヤの位置を交換することで、摩耗を均一化させる効果があるのだ。ただし、三浦さんの「Eクラス」のように、前後でタイヤサイズが異なる場合はローテーションはできないので注意が必要。気になった人は、お店に相談してみよう。

タイヤ交換でささやかな幸せをプラス

「静粛性や乗り心地、環境性能や雨の日の安心・安全など、タイヤにはさまざまな要望が寄せられます。せっかく交換するのなら、少なくとも性能が低下してしまうのは避けたいですね。できれば、少しでも性能をプラスできればいいと思います」

要望で一番多いのは、やはり静粛性と乗り心地だとのこと。
「『ちゃんと買い』の基準は新車装着タイヤと変わらない性能ということですが、特に女性は今と同じはイヤという方が多いですね。タイヤを替えれば、日々の幸福度が違ってきますから。軽自動車の場合は、車格がアップしたように感じられることが多いですよ」

三浦さんもやはり静かさと乗り心地をよくしたいというのが最優先事項。どのタイヤがオススメなのだろうか。

「三浦さんの『メルセデス・ベンツEクラス』のようなプレミアムセダンの場合、新車装着タイヤも高性能なタイヤだったと思いますので、それと同等以上のタイヤをお薦めします。スポーティーなハンドリングを求めるのなら『ポテンザ』も選択肢に入りますが、快適で静かな走りを優先するなら『レグノ』がいいでしょう。静粛性に優れていますし、優雅な乗り心地を実現していますので、三浦さんの要望にも応えられるタイヤです。 ドライ性能やウエット性能も申し分ありません」

ピットでは、いよいよタイヤの交換作業も終盤に。クルマにタイヤを取り付けると、特殊な工具でタイヤに振動を加えながらナットを締めていく。車軸の中心に正確にタイヤを装着する「センターフィット」と呼ばれる作業だ。これによって走行中の振動が軽減され、直進安定性などがさらに良くなるのだとか。三浦さんはプロの丁寧な作業で生まれ変わった愛車で、試乗に向かった。

「ちゃんと買い」で基準となる新車装着タイヤの性能に、「もっと静かで乗り心地のいいタイヤがほしい」という三浦さんの要望も加味し、今回はブリヂストンのコンフォートタイヤ「レグノGR-XI」を選択した。

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