「タイヤセーフティドライビングレッスン」に参加(その3)
2003.09.25 自動車ニュース
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「タイヤセーフティドライビングレッスン」に参加(その3)
引き続き、ブリヂストン主催「タイヤセーフティドライビングレッスン」に参加した模様の報告。昼食後は試乗プログラムが盛りだくさんだった。
「タイヤセーフティドライビングレッスン」に参加(その1):
http://www.webcg.net/WEBCG/news/000014094.html
「タイヤセーフティドライビングレッスン」に参加(その2):
http://www.webcg.net/WEBCG/news/000014095.html
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■楽しい昼食
ランチタイムは、全グループ一緒。屋外の特設テントでお弁当を食べる。
だいたいひとつのテーブルに1人のインストラクターがついて談笑しながらの昼食。座学の時とは一転、体も動かして気分がリラックスしてきたせいか、机を囲むメンバーと話が盛り上がる。
参加メンバーはやはり安全運転に興味があるひとが多いようだが、年齢は幅広い。運転ウン十年のベテランから、免許取り立ての大学生まで。女性も多く、見た感じでは3割ぐらいが女性だった。遠方からの参加者もたくさんいるようで、同席したメンバーのなかには岐阜から新幹線で来たというひともいた。
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■総合路レッスン(パイロンスラローム&8の字)
さて午後最初のプログラムは、パイロンスラロームと8の字走行。空気圧が違うタイヤを履いたクルマ2台を使用する。タイヤと走行性能の関係を理解するためには、非常に有用なレッスンだ。教習車はマツダ「アテンザ」。
まずインストラクターに運転してもらい、コースを覚える。そのあと一人ずつ、「適正空気圧」車、「低空気圧(規定の半分の空気圧)」車でドライブする。パイロンスラロームとなると“腕の見せ所”的なところがあるが、今回はさにあらず。速く走るのが目的ではないため、ゆっくりでもタイヤの違いを感じながら走ることが望まれる。
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さて自分の出番となり、「適正空気圧」車でのスラロームを行う。フフンといつも通りに走っていると、同乗のインストラクターの方から「運転上手ですね」とお褒めの言葉をいただく。ありがとうございます。
直後に「低空気圧」車を運転。むむ、出だしからなにやらちょっと違う。スラロームでも、先ほどの感覚でステアリングを切ると、思っているより曲がらない。反応も遅いし、ステアリングもちょっと重たい。おかげで不安になって運転もぎくしゃくしてしまう感じだ。8の字でもやはりイメージより外にふくらんでしまう。おそらく40km/hも出てないが、それでもこんなに違和感を感じるところが多いのだから、スピードを出したら大変なことにつながりかねない。
終了後、インストラクターの説明を聞くと、今回の「低空気圧」車のように、規定の半分ぐらいの空気圧で走っているドライバーもすくなくないという。特に最近はパワステ車が多くなり、ステアリングの重たさを感じにくい。さらに扁平タイヤの普及で、見た目にもわかりづらいのも原因ではないかということだった。
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■スキッドパッドレッスン
次に濡れた周回路面(スキッドパッド)を、性能の違う2種類のタイヤを履いた日産「プリメーラ」で走行する。40km/hの走行から徐々にスピードを上げていき、限界を確かめるという、テストドライバーさながらのレッスンだ。
まずは高性能タイヤ「REGNO」を試し、次にベーシックタイヤ「Sneaker」のクルマに乗る。40km/hまでは普通に走行できる。そこからインストラクターが「はい、もっとスピードあげてー!」と指示。速度を読み上げてくれるので、メーターを意識する必要はない。3周する間に、何回か限界を感じることができる。
このレッスン、見ているとけっこう怖そうだが、走るとコースも広々で運転に恐怖感はない。それに隣のインストラクターが「もっといけるよ、もっと!」と言ってくれるので安心する。
とは言いつつ、やはり慣れない路面での慣れない運転。操作に夢中になってしまい、タイヤを気にしている余裕がなくなることもあるので、注意したい。
タイヤの性能による違いは容易に感じ取ることができる。「REGNO」は約55km/hで車体が流れ始めた。限界が高いだけではなく、立て直しもしやすい感じだ。対して「Sneaker」は50km/hあたりでおかしくなる。「REGNO」に比べると、流れはじめがわかりづらい。しかし「Sneaker」もなかなかやるなぁと感じたのも収穫。
残すはウェット路のハイドロプレーニング現象体験と、制動レッスンだ。
(つづく)
(文=webCG本諏訪)
「タイヤセーフティドライビングレッスン」に参加(その4):
http://www.webcg.net/WEBCG/news/000014097.html
ブリヂストンタイヤセーフティドライビングレッスン:
http://www.tiresafety.jp/
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