大矢アキオのフランクフルトショー(前編) 職務に復帰せよ!
2013.09.12 画像・写真欧州のなかでもとりわけ好調なドイツ自動車産業を知るべく、イタリアからアルプスを越えてフランクフルトに降り立った。しかし、さまざまなアトラクションやプロモーションを前に、気がつけばシゴトを完全に忘れていたのであった。
最もハマったのは、シボレーブースで行われていたイラストを描くとすぐに缶バッジにしてくれるサービス。“MANGA”の国ニッポンの威信をかけてイラストに入魂。2日間のプレスデイ両日とも入り浸り、お土産用に親戚の似顔絵まで描いた。
さまざまな仕掛けや、最新デジタル技術を駆使したアトラクションが多いなか、こうしたアナログ的呼びものに、それらを超える人だかりができていたのは、あっぱれであった。エコの観点からしてもベターだ。
ああ、できればジョルジェット・ジウジアーロやワルター・デ・シルヴァも誘ってお絵描き遊びをしたかった。
(文と写真=大矢アキオ<Akio Lorenzo OYA>)
←大矢アキオのフランクフルトショー(後編)はこちら

ランボルギーニの新作「ガヤルドLP570-4スクアドラ コルセ」の記者発表。最後は、ステファン・ヴィンケルマンCEOを中央にそろってフォトセッション。往年のドリフターズの「はい、ポーズ!」を思い出してしまった。
-
ランボルギーニの新作「ガヤルドLP570-4スクアドラ コルセ」の記者発表。最後は、ステファン・ヴィンケルマンCEOを中央にそろってフォトセッション。往年のドリフターズの「はい、ポーズ!」を思い出してしまった。
-
ランボルギーニの記者発表。気がつけば、同時通訳から日本語が消えていた。フォルクスワーゲングループの記者向け前夜祭でも同じ。時代ですねえ。
-
アウディパビリオンの前にずらりと並んだインゴルシュタットナンバーの首脳用のクルマ。アクティエンゲゼルシャフト(Aktiengesellschaft=株式会社)というドイツ語の響きが妙に似合う光景である。
-
従来より減ったものの、広報資料の過剰装丁はいまだ続いている。そのため、あちこちにプレスキットの残骸が捨てられている。なんとかせねば。
-
報道関係者公開日から、会場のあちこちには警察官の姿が。前回は関係者招待日に環境保護団体「グリーンピース」が、筆者が見ている前でスローガンを記した垂れ幕を、パビリオンの屋根から垂らした。神経質にならざるを得ないのは容易に理解できる。
-
取材日のフランクフルトの気温は20度台後半。1週間前の天気予報が大きく外れ、いきなり10度近く下がった。キアは、「KIA CABANA」というビーチ風セットを設営していたが、悲しさが漂っていた。
-
こちらはビーチバレーのコートを作った「スマート」の屋外ブース。いくら寒いからといって、等身大写真で済ませるな!
-
フォードは、トリノの歴史的カロッツェリア「ヴィニャーレ」の名前を、2015年から高級バージョンに復活させることを発表した。以前同社が使用していた「ギア」と同じく、かつてアレハンドロ・デ・トマゾから手に入れたブランドである。早速会場にはエスプレッソバールが設けられ、イタリア風情を演出していた。
-
3号館の上階ブースには、「30年前の(フランクフルトショー)スターたち」と題して、1983年をイメージしたクルマたちが集められた。
-
ヘリテージの継承(その1)。メルセデス・ベンツによるファイバー&LEDテクノロジーで輝くスリーポインテッドスター。
-
ヘリテージの継承(その2)。スズキブースのグッズコーナーで発見したベルト。これは外国人スズキファンのハートに刺さる。
-
同じくスズキのグッズコーナーにて。何事も早期教育が大切である。
-
サプライヤーのコーナーで。電気コネクターメーカーの「フェニックス・コンタクト」の超エコフレンドリーな「フォルクスワーゲン・ビートル」。
-
MINIブースの入り口には無数のカメラとフラッシュが。撮影された来場者の写真は、場内のさまざまなディスプレイに表示される。
-
MINIブース内には、地上3階くらいの高さをもつ滑り台も。
-
スバルブースの一角では、「360」に乗ったバーチャル写真作成コーナーが。撮影のあとは、自分のスマートフォンに送れるほか、場内のディスプレイにも転送される。
-
ドイツの女性向けウェブサイト「HALLO FRAU」は自動車も扱う。マグネットシートで自分好みのフロントフェイスを作り、記念撮影。左は編集部のナタリー・イヴァントシェワさん。
-
シボレーのブースにて。レーサーに憧れるカタツムリを描いた米国映画「TURBO」の主人公と。ノリのいいコンパニオンのお姉さんと。
-
同じくシボレーの一角で。人だかりができているので何かと思えば、オリジナル缶バッジ製作コーナーだった。人混みの中必死でサインペンをとる筆者(写真左から2番目)。
-
筆者の作品。アナログな呼び物が、大掛かりなデジタルアトラクションを超えられる好例。