ネスタリゾート神戸に新たに設けられたのが、グランピングエリア。緑に囲まれてBBQを楽しむフィールドの中に、グランピングのために3種類のエリアサイトが設けられている。

パーティーテントのエリアには巨大な4つのティピが並ぶ。それぞれ定員は20名で、連結すれば100名でBBQパーティーを開くこともできる。テント内に大量の風船を持ち込み、異空間を作り出してしまったグループもいたそうだ。与えられた施設に縛られることなく、新たな楽しみ方のスタイルを提案するのもグランピング的な考え方なのだろう。

ホテルで過ごすような快適さが欲しければ、グランプキャビンを選べばいい。個室とオープンデッキが組み合わされているから、アウトドアが苦手な人にもオススメだ。キャビン内はエアコンがきいていて、ソファに寝転がって涼むこともできる。

グランプキャビンのオープンデッキで、BBQを体験した。コンロはガス式も用意されているので、キャンプで最難関の試練とされる火起こしも華麗にスルーして調理を開始。料理自体がまったくできないという人でも問題ない。

BBQ用の食材、食器やグラス、カトラリーにいたるまで、全部エリア内で手に入る。神戸牛を焼いてもいいし、鴨のコンフィなんていう仕込み済みのオシャレメニューまである。調理道具と食材を調達して運び、セッティングに四苦八苦し、面倒な後片付けに心が折れるという今までの苦労とは無縁。グランピングは何の骨折りもせずに上澄みの楽しいところだけをいただく。快適すぎて申し訳ないくらいだ。

さらに上をいくのがプレミアムテントだ。階段で高床式のデッキに上がると、丸太で組んだ骨格を厚手の布で覆ったテントが現れる。じゅうたんの上にソファや衣装ダンスなどの家具が配置され、アジアやアフリカを旅した19世紀のヨーロッパ貴族が泊まった部屋のようなゴージャス感だ。エアコンからは涼しい空気が流れ、キッチン、トイレ、シャワーまで装備された充実空間なのだ。

デッキにもソファやダイニングテーブルが備えられていて、クマゼミとヒグラシが奏でるサラウンドなサウンドエフェクトで、自然の中にいることをしみじみと感じる。BBQに飽きたなら、オーダーでケータリングを。要望によりシェフを呼ぶこともできるというからぜいたくだ。