【スペック】全長×全幅×全高=4590×1780×1380mm/ホイールベース=2760mm/車重=1620kg/駆動方式=FR/3リッター直6DOHC24バルブ・ターボチャージャー(306ps/5800rpm、40.8kgm/1300-5000rpm)/価格=701万円(テスト車=759万3000円)(写真=A)

BMW 335iクーペ (FR/6AT) 【ブリーフテスト(前編)】

BMW 335iクーペ (FR/6AT) (前編) 2006.12.14 試乗記 ……759万3000円総合評価……★★★BMW 3シリーズ・クーペが7年ぶりにフルモデルチェンジを果たした。デザインの変更もさることながら、注目の直噴ターボエンジンを採用した新型に試乗した。
(写真=A)
 

4シリーズと名のるべきなのかも

一部では「4シリーズ」を名乗るのではとの事前情報もあったが、無事? 3シリーズの一員として登場した新型3シリーズ・クーペ。まず導入された335iクーペは直列6気筒3リッター直噴ツインターボという、名称変更なんかよりよほど大きな話題となり得るエンジンを搭載して上陸した。
そのコンセプトは、V型8気筒NA並みの性能をそれより軽量そしてコンパクト、さらに低燃費にて実現することだという。実際、その言葉にはあらゆる面で偽りはなく、しかも単に高性能というだけでなく、全域トルキーで、回転を高めなくても十分以上の力を発揮させることができるという、これまでのBMWエンジンの文脈にはないフィーリングをも身につけている。

しかし、おかげでクルマ全体の印象が、BMWとしてはどことなく情緒の薄いものになっている感は否定できない。踏む、トルクが出る。切る、曲がる。もちろん、それは素晴らしいことだが、踏んでトルクが出るまで、切って曲がるまでのプロセスこそが各車の味わいがもっとも強く出る部分でもあるはず。最近のBMWのシャシーは既にそこがどことなくドライな傾向にあったが、335iクーペではエンジンもその流れに追従してしまった。あるいは、より重いV型8気筒エンジンになろうが、次期「M3」は、そうした情緒的な部分を強く打ち出す存在となるのだろうか。

デザインについては主観的なものなので、ここからはあくまで個人的な感想だが、さすがに大きくなりすぎたのか、ドア開口部からリアホイールアーチまで、あるいはホイールアーチからウエストラインまでの間が広く、タイヤが小さく見えてしまうフォルムは、エレガントではあるものの軽快感・緊張感の面で物足りない。上に6シリーズもあるのに、ここまで大きくする必要があったのか考えてしまうところ。あるいは大幅アップした価格を含めて、やはりコレは本来4シリーズと名のるべき存在だったのかもしれない。

(写真=K)
 

【概要】どんなクルマ?

(シリーズ概要)
初代は1975年にまでさかのぼる、BMWの屋台骨を支えるスポーティなモデルラインが「3シリーズ」である。セダンは2005年4月にフルモデルチェンジし、第5世代となった。同年10月にツーリングが導入され、2006年9月からクーペモデルが登場した。
エンジンは当初3リッター(258ps/6600rpm、30.6kgm/2500-4000rpm)と2.5リッター(218ps/6500rpm、25.5kgm/2750-4250rpm)、こだわりの直6ユニット2タイプと、エントリーグレード用2リッター(150ps/6200rpm、20.4kgm/3600rpm)直4の計3種類が用意されていたが、新たに3リッター直6に直噴ツインターボを組み合わせたユニット(306ps/5800rpm、40.8kgm/1300-5000rpm)が追加された。
(グレード概要)
クーペに搭載されるパワーユニットは、新開発の直6の3リッターツインターボのみで、組み合わされるトランスミッションはマニュアル機能付きの6段オートマチック。レザーインテリア、電動ランバーサポート、アダプティブ・ヘッドライトなどが標準となっており、快適装備、機能は充実している。(中編へつづく)

(文=島下泰久/写真=荒川正幸(A)、河野敦樹(K))

・BMW 335iクーペ (FR/6AT) (中編)
http://www.webcg.net/WEBCG/impressions/000018927.html
・BMW 335iクーペ (FR/6AT) (後編)
http://www.webcg.net/WEBCG/impressions/000018925.html

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。

3シリーズ クーペの他の画像を見るためには、写真一覧をご覧ください。

関連記事
  • BMW M240iクーペ(FR/6MT)【試乗記】 2016.12.8 試乗記 コンパクトなボディーに、最高出力340psを発生する3リッター直6ターボエンジンを搭載した「BMW M240iクーペ」。MT仕様の試乗を通し、同門の高性能スポーツモデル「M2」に対するオルタナティブとしての実力を試す。
  • BMW 440iクーペ Mスポーツ(FR/8AT)【試乗記】 2016.8.23 試乗記 BMWがスペシャリティーモデル「4シリーズ」のエンジンラインナップを一新。各モデルに、モジュラー設計の新世代パワーユニットを採用した。最もパワフルな3リッター直6ターボが搭載された「440iクーペ」に試乗し、その実力を報告する。
  • BMW M2クーペ(FR/7AT)【試乗記】 2016.6.10 試乗記 最もコンパクトなBMW Mモデルとなる「M2クーペ」に試乗。その引き締まったボディーと、3リッターの直6ターボエンジンが織り成す走りは、われわれがBMWと聞いて期待するスポーティーさにあふれていた。
  • ルノー・ルーテシア インテンス(FF/6AT)【試乗記】 2017.2.9 試乗記 マイナーチェンジを受けた「ルノー・ルーテシア」に試乗。弟分「トゥインゴ」の、日本での人気の高まりもどこ吹く風で、本国フランスでは2016年ベストセラーカーの座を射止めたその実力とは? 愛される理由はどこにある?
  • 「メルセデス・ベンツCクラス」に直4+4WDの新グレードが登場 2017.2.2 自動車ニュース メルセデス・ベンツが「Cクラス」シリーズの仕様やラインナップを変更。セダンとステーションワゴンに直4+4WDの、クーペに500万円を切る新グレードを設定したほか、直4ガソリン車のトランスミッションに9段ATを採用した。
ホームへ戻る