【スペック】全長×全幅×全高=4460×1810×1665mm/ホイールベース=2635mm/車重=1450kg/駆動方式=FF/2リッター直4DOHC16バルブ(156ps/6300rpm、19.4kgm/5100rpm)/価格=298万円(テスト車=同じ)

ジープ・コンパス リミテッド(FF/CVT)【試乗記】

骨太な「ジープライト」 2012.05.17 試乗記 ジープ・コンパス リミテッド(FF/CVT)
……298万円


ジープブランドのエントリーモデル「コンパス」に試乗。前輪駆動のクロスオーバーにジープらしさは感じられたのか?

FFのクロスオーバー

ジープの新型「コンパス」は、わが国で販売されるジープでは初めて4WDの設定がない。「ヨンクじゃないジープなんて」とつぶやくのは、「クリープを入れないコーヒーなんて」というCMを知る世代だけかもしれないが、前輪駆動のジープに違和感を抱く読者もいるだろう。しかもクロスオーバーに属するモデルだという。クロスカントリーの本流を追求してきたジープらしからぬプロダクトなのだ。

もっともアメリカでは4WD車も選べるのだが、2WD車が選択できるジープは決して珍しいわけではなく、過去にいくつもあった。僕もかつて所有していたことがある2世代前の「チェロキー」(XJ型)も、本国ではFR車がチョイスできたのである。

クロスオーバーについても同じ。第2次世界大戦直後と1960〜70年代にかけての2度にわたり「ジープスター」というモデルが販売されていた。顔はジープだがサイドやリアは乗用車というスタイリングで、これも駆動方式はFRと4WDが選べた。

日本仕様のコンパスに4WDがなく、FFのみになったのは、2リッターの直列4気筒エンジンの存在が大きかったはずだ。他にFF、4WDの双方に設定される2.4リッターがあるが、燃費や税金面を重視した結果、2リッターFFのみを導入したのだろう。しかもコンパスはクロスオーバービークルとして開発されたから、FFでも問題ないという判断だ。

ちなみにジープは同じクラスに、プラットフォームやパワートレインを共用する「パトリオット」も持っているが、あちらはクロスカントリービークルであり、4WDも選べる。ランドローバーでいえば、「イヴォーク」と「フリーランダー2」の関係に近い。

ジープを四輪駆動のクロスカントリービークルという機能で考える人は、まだまだ多いかもしれない。しかし作り手ははるか昔から、この名前をブランドとして活用していたのだ。その経験は、コンパスの作りにしっかり生かされていた。


ジープ・コンパス リミテッド(FF/CVT)【試乗記】の画像
「コンパス」はレザーシートが標準となる。運転席は6Wayパワーシートで、運転席・助手席にはシートヒーターも備わる。インテリアカラーはグレー(写真)のほか、ベージュも選べる。
「コンパス」はレザーシートが標準となる。運転席は6Wayパワーシートで、運転席・助手席にはシートヒーターも備わる。インテリアカラーはグレー(写真)のほか、ベージュも選べる。
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