東京オートサロン2015 メーカー系会場リポート【東京オートサロン2015】

2015.01.11 自動車ニュース

トヨタのブースから。昨年11月のJAF全日本ラリー選手権「新城ラリー2014」で、00カーとして使用されたFCV「ミライ」のラリー仕様車。


    トヨタのブースから。昨年11月のJAF全日本ラリー選手権「新城ラリー2014」で、00カーとして使用されたFCV「ミライ」のラリー仕様車。

【東京オートサロン2015】東京オートサロン2015会場リポート(メーカー編)

毎年1月上旬に開催される、カスタマイズカーの祭典「東京オートサロン」。今年は、どんなクルマが見られたのか? 自動車メーカー系ブースの様子をリポートする。

マツダのブースに展示された、次期「ロードスター」と「CX-3」。
マツダのブースに展示された、次期「ロードスター」と「CX-3」。
「コペン」を14台も並べたダイハツブースには、復活した丸目のモデルが。
「コペン」を14台も並べたダイハツブースには、復活した丸目のモデルが。
「スバル・レガシィB4 BLITZEN CONCEPT」。3代目と4代目レガシィに設定されていたブリッツェンが復活。
「スバル・レガシィB4 BLITZEN CONCEPT」。3代目と4代目レガシィに設定されていたブリッツェンが復活。

■ますますメジャー化

今回で33回目を迎えた「東京オートサロン2015 with NAPAC」。主催者発表によれば出展台数は879台(前回 840台)、展示ブース総数は4163小間(前回3880)で、いずれも過去最多。いっぽう414社という出展社数は前回の428社より減少したが、これは出展社あたりのブース面積が拡大したためという。ここ数年、主催者は毎回史上最大規模の更新をうたっているが、会場をまわった印象でも、その言葉は実感として受け止められた。

近年の規模拡大の、最大の要因と思われるのが、自動車メーカー/インポーターの出展である。メーカーの進出によるオートサロンのメジャー化、東京モーターショー化が指摘されるようになって久しいが、今回は一段とその傾向が強まり、ほぼ最終段階にまで達しつつあるように感じられた。

日本車メーカーは前回と同じく、トヨタ(レクサス)、日産、ホンダ、マツダ、三菱、スバル、ダイハツ、スズキ、日野の全9社。輸入車メーカー/インポーターは常連となった感のあるルノー・ジャポン、前回から参加のメルセデス・ベンツ日本に加えて、BMWジャパン、アウディ ジャパン、エルシーアイ(ロータス)が初参加。さらにFCAジャパン(アルファ・ロメオ)がKEN OKUYAMA DESIGNとのコラボレーションでブースを出展、一気に都合6社へと増加した。

かつて初代「アルファード」が登場した際、故・徳大寺有恒氏は「従来、下品なデザインは苦手なメーカーだったトヨタが、ここにきて下品のコツをつかんだ」と語っていた。この「style LB」を見たら、果たしてなんと評しただろうか?
(写真=webCG)
かつて初代「アルファード」が登場した際、故・徳大寺有恒氏は「従来、下品なデザインは苦手なメーカーだったトヨタが、ここにきて下品のコツをつかんだ」と語っていた。この「style LB」を見たら、果たしてなんと評しただろうか?
    (写真=webCG)
会場でデビューを飾った「ホンダ・ジェイド」の「モデューロ スペシャル」バージョン。
会場でデビューを飾った「ホンダ・ジェイド」の「モデューロ スペシャル」バージョン。

■トヨタのキレっぷりに驚く

毎度のことながらブース面積、展示台数ともに他社を圧倒しているのがトヨタ(TOYOTA/GAZOO Racing)。近接してブースを構えていたグループ内のチューニング/カスタマイズブランドであるモデリスタやTRDを加えて全33台を展示した。
会場でお披露目された、派手を通り越してエグいコンセプトモデル「style LB」の、ドレスアップメーカーの存在をかすませるほどのキレっぷりや、社内の有志が作ったワンオフの習作「TES-CROSS」に見開き4ページの立派なパンフレットを用意しているあたりに、空恐ろしいほどのトヨタの力を垣間見た。

ホンダは「ストリーム」の後継となる、背の低いハイブリッドミニバン「ジェイド」の発表の場にオートサロンを選んだ。追加車種や限定モデルならともかく、まったく新しい量販車種がオートサロンでデビューを飾ったのは、ちょっと記憶にない。これもオートサロンが完全にメジャー化したひとつの証しといえるのではないだろうか。

そのほか日本車メーカーでは、マツダがコンパクトクロスオーバーの「CX-3」を国内初公開。その名も懐かしいスバルの「レガシィB4 BLITZEN CONCEPT(ブリッツェン コンセプト)」や、市販化を予定しているという「ダイハツ・コペン」の丸目バージョンなども初お目見えだった。

メルセデス・ベンツのブースでは、昨秋のパリモーターショーでデビューした新型「Bクラス」が発表された。
メルセデス・ベンツのブースでは、昨秋のパリモーターショーでデビューした新型「Bクラス」が発表された。
メルセデスと通路1本隔てた向かいのブースにて。東京オートサロンのカオスな状況を象徴するような光景である。
メルセデスと通路1本隔てた向かいのブースにて。東京オートサロンのカオスな状況を象徴するような光景である。
アルファ・ロメオ×KEN OKUYAMA DESIGNのブース。手前が「ジュリエッタ ケン オクヤマ スペチアーレ ビアンカ」。ビアンカとはボディーカラーの白を意味する。
アルファ・ロメオ×KEN OKUYAMA DESIGNのブース。手前が「ジュリエッタ ケン オクヤマ スペチアーレ ビアンカ」。ビアンカとはボディーカラーの白を意味する。

■輸入車勢に変化のきざし!?

前回、かつて自身のスローガンだった「最善か無か」のごとく、出展すると決めたらいきなり大きなブースを構えたメルセデス・ベンツ日本。今回も黒を基調にした、シックな雰囲気のブースに12台を並べた、輸入車メーカー/インポーターではダントツの規模の出展で、マイナーチェンジされた「Bクラス」をお披露目した。前回、初出展したメルセデスに対して、リポーターは「いささか場違いな印象も拭えないが、来場者にどう受け止められ、今後どういう方向に向かっていくのか非常に興味深い」と記したが、取りあえず今回もキープコンセプトだった。

対して初参加となったBMWは3台、アウディは2台の出展で、明らかに様子見だった。
いささか驚かされたのが、KEN OKUYAMA DESIGNとコラボしたアルファ・ロメオ。奥山氏がデザインしたという、オートサロンでは唯一であろう床をかさ上げしたブースで「ジュリエッタ ケン オクヤマ スペチアーレ」と限定50台の「ジュリエッタ クアドリフォリオ ヴェルデ ローンチエディション」を発表したのだから。メルセデスやBMWなどのドイツ勢とは異なり、アルファは出展車両としても、過去オートサロン会場ではごく少数派だった。しかし今回、沈滞気味のセールスのテコ入れの場として、オートサロンが選ばれたのだ。オートサロン・ウオッチャーとしては、これまた今後の展開が要チェックの案件である。

(文と写真=沼田 亨)

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