大谷石の地下採掘場跡は「大谷資料館」として一般公開されている。住所は栃木県宇都宮市大谷町909。
地下採掘場跡の広さは2万平方メートル、深さは平均30メートルあり、最深部は地下60メートルにもおよぶ。
石肌には手掘り時代のツルハシの跡が残る。坑内の気温は10度前後。“地下の大きな冷蔵庫”といった感じだ。
地下採掘場跡を見上げる詩歩さん。ここでは1919(大正8)年から1986(昭和61)年までの約70年間、大谷石が掘り出された。
「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」プロデューサーの詩歩さん。ニット帽がトレードマーク。
息をのむような風景は、山や海だけにあるものではない。「地下にだって絶景はあるんですよ」と詩歩さん。
大谷石地下採掘場跡の景観は巨大な地下神殿のよう。エジプトのピラミッドの内部を思わせる幻想的な空間だ。
今回試乗したのは、「レンジローバー」のラインナップの中でも、よりプレミアムな装備が与えられた「オートバイオブラフィー」グレード。
詩歩さんは70万のファンを持つFacebookページ『死ぬまでに行きたい!世界の絶景』を運営する。2013年には書籍化し、シリーズ累計55万部のベストセラーになっている。
絶景が楽しめる場所は難所ばかりとは限らない。東京の近くにも意外とあるという。「クルマがあれば、絶景を見に行くのは簡単です」と詩歩さん。
絶景を求めて世界を飛び回っている詩歩さん。これまでに訪れた国は50カ国に上る。
「レンジローバー」の威厳をたたえたフロントマスクは悠然とした構え。優雅さを秘めた品格が際立つ。
ピラーがブラックアウトされているため、ルーフが宙に浮いているように見える。エレガントな印象だ。
「オートバイオグラフィー」グレードの室内では、最上級のセミアニリンレザーがシートやダッシュボードなどに惜しみなく使用されている。
トランスミッションは8段AT。センターコンソールには円筒形の「ドライブセレクトロータリーシフター」が備わる。
12.3インチの液晶画面を採用した「バーチャルインストゥルメントパネル」は、メーターのほかフルスクリーンナビゲーションなどをクリアに表示する。
レザーに伝統を感じさせるウッドパネルや、クールなアルミニウムパーツを組み合わせることにより、洗練された上質な室内空間を作り上げている。
しなやかなで自然な風合いに仕立てられたセミアニリンレザーシート。「オートバイオグラフィー」のフロントシートは、22wayの調整が可能。
熟練した職人の手作業によるダブルステッチは、長さと方向、糸の紡ぎ方、太さなどが吟味されている。また、使用する針の大きさや形までもが厳密に規定されている。
最大3人掛けが可能なリアシート。4wayの電動調整機構が備わる。
ラゲッジルームの容量は909リッター。リアシートを折りたためば最大で2030リッターまで拡大できる。
東北自動車道の宇都宮インターチェンジから大谷資料館までは約15分。資料館に近づくと、大谷石の岩壁が見えてくるので、それとすぐわかるはずだ。
「オートバイオグラフィー」グレードには275/40R22サイズのタイヤが装着されている。
試乗したのは5リッターV8スーパーチャージド・ガソリンエンジン搭載車。0-100km/h加速を5.4秒でこなす俊足SUVだ。
5リッターV8スーパーチャージド・ガソリンエンジンは550ps/6000-6500rpmと680Nm/3500-4000rpmを生み出す。
試乗車のボディーカラーは「カイコウラストーン」と呼ばれるメタリックカラー。
「レンジローバー」のボディーを形成するモノコックはアルミニウム製。軽く、強じんな構造が自慢だ。
道を選ばずに走り、乗る人には優しい「レンジローバー」は、絶景めぐりの強力なパートナーだ。