ハンドル操作は「すべて切る」か「真っすぐ」の2択
バックしながらの車庫入れが不得意な人は多い。苦手を克服するためには、シンプルな操作を心がけること。ハンドルはいっぱいに切るか真っすぐの2通りで、中途半端な回し方はしない。そしてクルマを動かしている時は、ハンドル操作を行わないようにする。
「駐車枠へのアプローチから車庫入れは始まっています」と、藤島さん。まずは駐車枠にクルマを寄せつつ前進し、自車を車庫入れしようとしている駐車枠の進行方向側の白線が自分の真横に来たら一旦停止。ハンドルを左いっぱいに切って、再び前進する。ゆっくりと進みながら、確認するのは運転席側のドアミラー。右隣に止まるクルマのバンパーの左端が、自車の車体の延長線上に重なるまで角度がついたら、再び停止する。
ハンドルを真っすぐに戻し、ゆっくりとバック。自分のクルマの後輪が左隣のクルマのバンバーに近づいたところでストップ。今度はハンドルを右いっぱいに切ってバックする。進んでいくとクルマが白線と並行になるので、停止してハンドルを真っすぐに。さらにバックして隣のクルマと位置をそろえる。左右の間隔を見て、偏っているようならもう一度前進して調整する。
言葉にすると長いが、ハンドルを操作するのは主に4回だけ。操作のタイミングさえ覚えてしまえば簡単だ。これは駐車枠が右側にある場合で、もし左側の駐車枠にクルマを止める場合は、目視するミラーとハンドルの向きを逆にすればいいだけである。
クルマの外から藤島さんが「そこでストップしてください」「ハンドルを右いっぱいに切って」とアドバイス。最初は「運転は3年ぶりなんです……」としり込みしていた古屋さんの奥さんも含め、全員がミッションをクリアしてみせた。