INTERVIEW
ロボットデザインの第一人者が語る
ヴェラールの衝撃
デザイナーの思い そのままに


街を走る姿を見てみたい
ヴェラールの話から少し離れて、高橋さんが好きなデザインのクルマについて伺う。
「やっぱりクルマへの憧れが一番強かった、1990年代初頭のクルマに惹(ひ)かれます。なかでも丸くて伸びやかなデザインが好き。最近、昔乗っていたリンカーンの『マークVIII』をもう一度買ったんです」
なるほど、バイパーといい、アメリカのデザインがお好きなのだ。

「多分、アメリカの自動車メーカーっていい加減で、デザイナーのデザインにあまり口出しをしないでそのまま出してしまうんだと思うんです。だからデザインの鮮度が保たれている。そこが好きなんですけど、でもデザインだけでなくクルマ作りもいい加減だから、バイパーなんて、なんでバッテリーを交換するのに後輪を外さなきゃいけない(笑)」
これまではあまりSUVに興味がなかったという高橋さんであるけれど、最近はちょっといいかも、と思い始めている。
「引っ越しをしまして、以前の駐車スペースが狭い半地下で、背の高いSUVは厳しかったんですが、今度は少し余裕があるのでSUVも気になりますね」

いま気になるSUVは、このヴェラールとテスラの「モデルX」。この2台を、街に並べて見比べたいとのことだ。
「クルマのデザインって、実は相対的なものだと思うんです。クルマ単体でカッコいい、カッコ悪いというのもあるけれど、やっぱり街の風景の中に置いたり、周囲のクルマと比べてみると、見え方が変わってくる。だからヴェラールが街に増えて、それを見るのも楽しみですね。僕だったら、ヴェラールの色は絶対に白。ツルンとした未来的な感じが強調されるはずです」





