「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス2011」(その3)
2011.08.31 画像・写真2011年8月21日、米国カリフォルニア州のペブルビーチ・ゴルフリンクスで、世界の名車・高級車の品評会「第61回ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」が開催された。
毎年恒例となったこのコンクール、会場となるゴルフコースでは、8月17日から順次各メーカーのブース展示やクラシックカーのオークションなども催され、全米から集ったクルマ好きが自動車の祭典を楽しんだ。そんな“ペブルビーチ・オートモーティブ・ウイーク”の様子を、写真で紹介する。
・「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス2011」(その1)はこちら
・「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス2011」(その2)はこちら
・「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス2011」(その4)はこちら
・「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス2011」(その5)はこちら
ペブルビーチ・ゴルフリンクス内、ピーター・ヘイ・ゴルフコースでは、MINIファミリーの展示も見られた。でも、どこか雰囲気が違うような……と思ったら、これはまだ発売されていない「MINIクーペ」! 低くて丸い屋根をもつ、2シーターモデルだ。
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ペブルビーチ・ゴルフリンクス内、ピーター・ヘイ・ゴルフコースでは、MINIファミリーの展示も見られた。でも、どこか雰囲気が違うような……と思ったら、これはまだ発売されていない「MINIクーペ」! 低くて丸い屋根をもつ、2シーターモデルだ。
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やや横から。ミニサイズながら、グラスエリアが狭まった影響なのかボディ全体は大きく見える。ヘルメットルーフと呼ばれる斬新なトップ部は、丸みを帯びたフロントまわりともうまく調和しているように感じられるが、いかが?
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リアビュー。エンブレムを見る限り、これはホットな「クーパーS」仕様らしい。運転席に座ってみると、写真から推測されるとおり、斜め後方の視界がちょっと……。まぁデザイン第一ということで?
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リアのハッチは、ごらんのようにガバっと開く。まるで、あくびをするカバのよう。天井の低いガレージでは、扱いにやや注意が要るかもしれない。
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リアまわりが大きく段々になった「MINIクーペ」。リアハッチのデッキ部分には、80km/hで自動的に立ち上がるスポイラーも備わる。
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開口部は、左右方向にもゆとりがある。唯一、フロアがフラットでないのが玉にきずか。ダッシュボードの巨大センターメーターは、このモデルでも健在だ。
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これも日本でまだ見られない1台、「レンジローバー・イヴォーク」。エアロフォルムとは対極的なデザインながら、とてもスポーティな印象。もうSUVは鈍重だなんて言わせない!? 走りっぷりが今から楽しみである。
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インテリアも、直線基調。垂直なダッシュボードにたくさんのボタンが並ぶ他レンジローバー車に比べると、すっきり&シンプルなデザインとなっている。
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盛り上がったフェンダーも、特徴のひとつ。写真の5ドア版のほかに、3ドア版「クーペ」もラインナップする。エンジンは、ガソリンが2リッター直4ターボで、ディーゼルが2.2リッター直4ターボ。
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キャデラックのコンセプトモデル「シエル」。フランス語で「空」の名をもつ、オープン・グランドツーリングカーだ。パッと見もかなりインパクトのあるデザインだが、ドアは観音開きでパワーユニットはハイブリッド(3.6リッターV6ターボ+モーター)と、話題性には事欠かない。
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全長×全幅×全高=5174×1968×1270mm、ホイールベース=3175mmの堂々とした体躯(たいく)をもつ「シエル」。写真で普通サイズに見えるホイールは、特大の22インチである。気品のあるキャビンは、なるほど「最高級の木製ボートをイメージした」というだけのことはある。
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さらに近づいてみる。インストゥルメントパネルやドアパネル、シートバックに見られるウッドは、イタリア産のオリーブ材。しかも、合板ではなく無垢(むく)の削り出しだ。斬新なデザインもさることながら、リアシートまわりに防寒用のカシミアブランケットが収納されているなど、小技も冴える。いやはや……。
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場所は変わって、ポルシェのブース。展示はご覧のとおり、歴代レーシングカーのそろい踏みだ。写真手前は、1970年代後半にIMSAのGT選手権で活躍した「ポルシェ935」(1979年)。
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「ポルシェ935」ド迫力のリアビュー。このマシンは、シリーズで6度優勝したピーター・グレッグが最後にステアリングを握ったもので、モディファイを加えられることなく当時の状態のまま保存されている。「911」のフラット6をベースとするターボエンジンは700psオーバー。最高速度は320km/hを超える。
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1972年にIMSAのGT選手権で優勝した「911S」も展示。シャンとしたたたずまいは、とても40年前のものとは思えない。
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1972年にIMSAのGT選手権で優勝した「911S」も展示。シャンとしたたたずまいは、とても40年前のものとは思えない。
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こちらは現代のモデル。世界限定600台で発売された「911 GT3 RS 4.0」は、4リッターNAエンジン(500hp、46.9kgm)を搭載するロードゴーイングレーサーだ。
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戦闘的な「911 GT3 RS 4.0」のお尻の向こうに見えるのは、往年のスーパースポーツ「911カレラRS 2.7」。1973年生まれの名車として“ナナサンカレラ”とも呼ばれる。
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BMWのブースでは、おじさんたちがなにやら渋い顔。どうやら、目玉の新型「6シリーズ」(写真最奥の白いクルマ)は舞台におさまったものの、いっしょに展示する予定の「3.0CSi」(写真手前)がむずがっているらしい。バックで上げるには車高が低過ぎたという、想定外の事態。
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駐車場を横切る際、シブ〜い「マセラティ3500GT」に遭遇。1950〜1960年代に生産された高級車だが、半世紀の時を経て、ごらんのようなヤレ具合。会場では、ピカピカのレストア車に交じって、こうしたこだわりの(?)“ナチュラル仕様車”もちらほら見受けられた。