Driving Impression01 ロングツーリング編 東京-伊勢志摩間500kmを行く

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操って楽しく、しかもエコ

お伊勢参りの人でにぎわう「おかげ横町」に立ち寄ったあと、カーブや勾配が複雑に入り交じった絶景ルートの伊勢志摩スカイラインを目指す。
東京から伊勢までを一気に走りきったアウトランダーPHEVの、この時点でバッテリーの電力の残量はわずか。インパネにあるECOモードスイッチをONにして、低燃費運転に徹する。エンジンを発電専用として動かし、その電力を使ってモーターで走るシリーズ走行モードが選ばれていた。

アウトランダーPHEVは重量がかさむバッテリーを床下に配置して低重心を実現し、前後の重量バランスにも優れている。その走りは、ひとことでいえば運転する楽しさを感じるものだ。コーナーでは4WDシステムがドライバーが気付かぬ程度に後輪の動きを制御して、曲がりやすい姿勢を作り出してくれる。このイメージ通りに走れる感覚は、運転が得意な人なら意のままに操れる楽しみが得られるだろうし、運転が苦手な人でも不安なく走らせることができるだろう。
アウトランダーPHEVは、三菱がSUVで培った4WDの制御技術と、「ランサーエボリューション」で磨いた走り、「i-MiEV」のEV技術が結集されたモデルなのだ。誰もが感覚的に楽しく走れるクルマに仕上げられている。
気になる燃費は、ワインディングロードを気持ちよく流しても15.1km/リッターを維持していた。バッテリーの電力を効果的に使えたことが、燃費の維持に役立ったようだ。

東京への帰路では、途中、三重県四日市の三菱ディーラーで急速充電を試してみた。約30分間の充電で、バッテリーの電力は満充電の約8割まで回復。再びEV走行モードで90km/h前後を維持しながら巡航。東京—伊勢志摩間、往復1000kmあまりの燃費は、15.4km/リッターという重量のある4WD車としては優秀な数値を記録した。

そして1000km以上の道のりを2日間かけてドライブしたのに、疲労が少ないことにも驚かされた。これはアウトランダーPHEVが持つ優れた走行安定性に加えて、ドライバーとの“掛け合い”が楽しめるクルマであること、そしてACCや車線逸脱警報システム(LDW)など、クルマ側が先回りしてドライバーをサポートしてくれる「e-Assist(イーアシスト)」機能が搭載されていることも大いに関係があるだろう。
高い環境性能とSUVとしての頼もしさを併せ持つアウトランダーPHEV。多彩な用途に使えるだけに、人とクルマの関係を新しい方向へ広げてくれそうだ。