Introduction 新型アウトランダーPHEVはこんなクルマ

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“大きな電池”としても活用可能

一方、EV走行中に「ただエンジンをブラ下げているのはもったいない」という考え方もあるだろう。アウトランダーPHEVは、全力で加速したいときには、通常のモーター出力に2リッターのガソリンエンジンが加勢して、従来の3リッター車なみの力強さを発揮する。また、高速道路を一定速度で走るような、ガソリンエンジンの効率を引き出せるシチュエーションでは、上手にモーターからエンジンに動力の主役をバトンタッチする。

つまり、走行モードには、モーターのみで走行する「EV走行モード」、モーター走行をエンジン発電がアシストする「シリーズ走行モード」、エンジン走行をモーターがアシストする「パラレル走行モード」があり、最適なものが自動で選択されるようになっている。アウトランダーPHEVのガソリンエンジンは、総体的に燃費がよくなるように働く、いわば名脇役なのだ。

100%充電とガソリン満タンなら、航続距離は897kmにも及ぶ。燃費は、ガソリンを消費しながら走るハイブリッド燃費だと18.6km/リッター。さらに、この数値に、国土交通省が定めた計算式を使って、外部充電した電力を使いながら走る燃費を複合して算定したプラグインハイブリッド燃料消費率(複合燃料消費率)だと67.0km/リッターに達する(いずれもJC08モードによる数値)。

大きなバッテリーを積むアウトランダーPHEVは、満充電状態では、一般家庭1日分の電力(!)を持つことになる。アウトドアでもドライヤーを使いたい! キャンプ場で電灯をともしたい! いつも通りパソコンや湯沸かし器を使いたい! 車内2カ所に100V AC電源(1500W)を持つアウトランダーPHEVなら、そんな要求にも応えられる。

大自然のなかでは、エンジンを回して発電したくない? 大丈夫。ドライブの途中で「バッテリーセーブ」や「バッテリーチャージ」ボタンを押せば、バッテリー残量を一定のレベルでキープしたり、積極的に充電したりすることができる。目的地では、アウトランダーPHEVを“大きな電池”として活用できるのだ。アウトランダーPHEVが持つユニークな動力システムの先には、これまでとは違った、まったく新しいクルマの使い方が広がっている。