Introduction 新型アウトランダーPHEVはこんなクルマ

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EV走行だけで日常生活を十分カバー

「アウトランダーPHEVがユニークなのは、あくまで「“電気自動車としてのSUV"を実現したい」という思いが根底にあること。三菱自動車は、「2020年までに、三菱車が排出するCO2の量を、2005年と比べて半分にまで低減する」という環境ビジョンを掲げている。「i-MiEV」でシティーコミューターのEV化を果たした“スリーダイヤ”が、次に目指したのが、比較的ボディーの大きなSUVの省エネルギー化だった。

2つのモーター、2リッター直4のガソリンエンジン、発電機、そしてバッテリー。複数の要素の間で、複雑に行き来するエネルギー。一見、難しく思えるアウトランダーPHEVの動力システムだが、“EVとしてのSUV"という視点から見ると、意外とシンプルに解き明かされる。

まずピュアEVとしてのアウトランダーPHEV。床下に置かれたリチウムイオンバッテリーの総電力量は、i-MiEVの小容量タイプ「M」(10.5kWh)をも上回る12kWh。エンジンを一切使わないでも、満充電なら60.2km(JC08モード)走れる。一般ドライバーの約90%は1日の平均走行距離が60km以下といわれるから、それだけでも、日常生活を十分カバーできることになる。駐車場に充電設備さえ用意できれば、すぐに電気SUVが日常のアシとなるわけだ。

電気自動車でドライブする際に、不安なのはバッテリー切れだ。出先で、急速充電機を見つけられるのか? 実際に使えるか? アウトランダーPHEVなら、そうした心配は不要だ。「バッテリー残量が心もとなくなってきた」とクルマが判断すると、自動でエンジンを回して、発電機を動かしてくれる。いつも通り走りながら、ドライバーは意識することなく、バッテリーが充電される仕組みだ。