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2023年版 MINIの目的・条件別選び方とおすすめモデル|中古車購入指南

目的・条件別おすすめ 中古MINIの選び方 2023.01.01 失敗しない中古車選び 谷津 正行 ユニークなスタイリングとキビキビとした走り、豊富なバリエーションで好評を博すMINI。人気のブランドだけに中古車の流通量も豊富で、アナタの条件に見合うクルマを見つけるのも難しくはない。個性派プレミアムコンパクトの中古車事情をチェックしてみよう。

“クラシック・ミニ”の文化を受け継ぐブランド

現在販売されているMINIは、ドイツのBMWが2001年から展開しているブランドだ。もともとのミニは英国のブリティッシュ・モーター・コーポレーション(BMC、のちのローバー)が製造・販売する小型車だったが、1994年にBMWがローバーを傘下に収め、BMWがミニに関するすべての権利を保有することになった。そして2001年にはBMW製の初代MINIが発表され、日本では2002年3月2日(BMWジャパンいわく“ミニの日”)に販売を開始。以降、さまざまなモデルが導入されている。

デザインはBMC時代のミニを忠実に模しているわけではないが、そのエッセンスを現代のセンスと技術で上手に昇華させており、いわゆる「ゴーカートフィーリング」に代表される走行感覚においても、オリジナル・ミニの精神が継承された。

基本となるハッチバックモデルはすでに3世代目が新車として販売されており、そのほかにもコンバーチブルやクロスオーバーSUV、シューティングブレークを「MINI」の名のもとにラインナップしている。

それらの中古車流通量は非常に豊富で、価格帯や車両コンディションもバラエティーに富んでいる。

初期のハッチバックやシューティングブレークなどは極めて安価な予算で探すことができ、現行世代のモデルであれば、それなりのプライスにはなるが、新車と比べてさほど遜色ないコンディションの一台を探すことも十分に可能。

また中古車市場でかなり人気が高いモデルゆえ、自分好みのボディーカラーや装備などをじっくり吟味できるほど流通量は多い。その意味でもMINIは「探しやすい中古車」であり、高年式モデルであれば故障の頻度もさほど高くないため、「安心して維持できる中古車」ともいえる。

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条件で選ぶ 希望で選ぶ

2001年に誕生した新生MINIブランドも、今年で創立20年。その間に3世代の歴史を重ね、また数多くの派生車種をラインナップしてきた。そんなわけでMINIの中古車は、物件数はもちろん、モデルのバリエーションも非常に豊富となっている。

とにかく安くMINIに乗りたい

派生車種ではなく基本モデルの「MINI 3ドア」で、なおかつ初代または2代目であれば、相当お手ごろな値段で探せる。ただ、あまりにも安い物件は購入後に「車両価格以上の整備代」がかかることもあるため、見極めは慎重に行うべきだろう。

MINI(R50/R53)
MINI(R56)

これぞMINIというコンセプトを体感したい

MINIらしさとは、結局のところ「小ぶりで痛快で、そしておしゃれ」という要素に尽きる。その意味では、やや大柄な「クロスオーバー」や「クラブマン」ではなく、ベーシックなMINI 3ドアを選ぶべきだ。現行世代の「5ドア」も悪くはないが、やや大きいため「これぞMINI!」という感触は、3ドアと比べればやや薄い。

MINI(R56)
MINIクーペ(R58)

最新のMINIに乗りたい

現行世代のMINIは、まずは2014年3月に3ドアハッチバックが登場し、その後順次、派生型もモデルチェンジを受けた。そして2018年5月にはハッチバックとコンバーチブルのマイナーチェンジが行われ、派生モデルもその後順次改良を受けた。このマイナーチェンジ以降の世代も、ごく普通に中古車として探すことができる。

MINI 3ドア(F56)
MINIクラブマン

往年の名車から選びたい/ちょっと変わった一台を選びたい

英国製の元祖ミニは別として、BMW製のMINIはまだ歴史が比較的浅いため、「往年の名車」と呼ぶべきモデルは特にない。だが「ちょっと変わったモデル」ならいくつか存在する。それらは人気薄のせいか早々に廃番となってしまったが、中古車マーケットではまだまだ普通に流通している。

MINIロードスター(R59)
MINIペースマン(R61)

ボディータイプで選ぶなら

一部の例外はあったにせよ、ローバー時代のミニのラインナップは基本的に3ドアのみだった。しかし今日のMINIでは、3ドア、5ドア、コンバーチブル、ワゴン、SUVと、豊富なモデルが用意されている。今日におけるボディータイプ別のおすすめはこれだ。

コンパクト

MINIシリーズのなかで最もコンパクトなのは、当然ながら「MINI 3ドア」。現行3代目では全幅1725mmとなり、いうほど“ミニ”ではないのだが、さらに大柄になったその他ブランドのハッチバックと比べれば、まだ十分コンパクトである。

MINI 3ドア(F56)
MINI(R56)

ワゴン

MINIブランドの場合、ステーションワゴンに相当するのは「クラブマン」と呼ばれるモデル。2代目MINIの派生モデルとして、まずは初代クラブマンが2007年に誕生し、3代目MINI(現行MINI)の登場から約1年後、それをベースとする2代目のクラブマンが登場している。

MINIクラブマン(F54)
MINIクラブマン(R55)

SUV

MINIシリーズにおけるSUVは、本国では「カントリーマン」というモデル名だが、日本では商標の関係で「クロスオーバー」という名称でラインナップされている。MINIシリーズだけあって決して大柄ではないが、それなりのサイズと5枚のドアがあるということで、子育て世代にも重宝されている。

MINIクロスオーバー(F60)
MINIクロスオーバー(R60)

クーペ/コンバーチブル

現代のMINIではオープンモデルもごく普通に選ぶことが可能。スポーティーな「クーペ」はいまひとつ人気が出なかったことで早々に廃番となったが、3ドアハッチバックをベースとする4座の「コンバーチブル」は初代から現行型(3代目)まで常に用意され、人気を博している。

MINIコンバーチブル(R57)
MINIコンバーチブル(F57)

MINI車種一覧<現行モデル>

過去にはあった「クーペ」「ロードスター」などは整理され、現行世代でラインナップされるMINIは「3ドア」および「5ドア」のハッチバックと、「コンバーチブル」「クラブマン」「クロスオーバー」と大きく分けて5種類。ガソリンエンジンとディーゼルエンジンのほか、クロスオーバーにはプラグインハイブリッド車も用意されている。

MINI 3ドア(F56)

<MINI 3ドアのライバル車種は……>
さまざまな競合が考えられるが、「小ぶりで痛快でおしゃれ」という意味では、現行型の「プジョー208」などがよきライバルだろう。

MINI 5ドア(F55)

<MINI 5ドアのライバル車種は……>
フォルクスワーゲン・ゴルフ」や「アウディA3スポーツバック」は、まさにMINI 5ドアと多くの部分で重なる好敵手だ。

MINIコンバーチブル(F57)

<MINIコンバーチブルのライバル車種は……>
スライド式のソフトトップを備えた「フィアット500C」や「DS 3カブリオ」あたりがライバルといえるかもしれないが、それらは「純粋なオープンモデル」ではないため、やや毛色は異なる。

MINIクラブマン(F54)

<MINIクラブマンのライバル車種は……>
順当なところでは「フォルクスワーゲン・ゴルフ ヴァリアント」が競合となるが、同じプラットフォームを使ったハッチバックの「BMW 1シリーズ」も気になるところ。

MINIクロスオーバー(F60)

<MINIクロスオーバーのライバル車種は……>
競合として気になるのは同じプラットフォームを使っている「BMW X1」だが、国産車の「マツダCX-30」も、センス良好なインテリアを備える好敵手だ。

MINI車種一覧<先代モデル>

当然ながら、クルマとしてのパフォーマンスは現行型と比べて若干劣る先代の各モデルだが、初代と比べると圧倒的に向上した諸性能と質感、そして現行型の新車や中古車と比べて「お手ごろ価格である」というポイントは、この世代の大きなアドバンテージ。中古車としてなら最も魅力的な世代といえるだろう。

MINI 3ドア(R56)
MINIコンバーチブル(R57)
MINIクラブマン(R55)
MINIクロスオーバー
MINIクーペ(R58)
MINIロードスター(R59)

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「MINI NEXT」と呼ばれる認定中古車制度は、世界基準でトレーニングされたエンジニアがあらゆる角度から物件をチェック。選べる3つの保証プログラムを付帯して販売するシステムだ。「MINI NEXT保証」付きで車両を購入した場合には、保証終了後も2年間または1年間の保証延長が可能な「MINI NEXT 延長保証」も用意されている。