NISMO FESTIVAL at FUJI SPEEDWAY 2013(前編)
2013.12.03 画像・写真2013年12月1日、静岡県の富士スピードウェイにおいて「NISMO FESTIVAL at FUJI SPEEDWAY」が開催された。
このイベントは、日産のモータースポーツ活動を担うNISMOが、ファンへの感謝を込めて開催する、年に一度の恒例行事である。2012年はNISMO本社移転のために実施が見送られたので、今回は2年ぶりの開催となる。
3万2000人の来場者を集め、大盛況のうちに終わったイベントの様子を、数々の名車とともに紹介する。(webCG 堀田)
(後編はこちら)

イベントステージでのオープニングセレモニーが終わり、いよいよNISMO FESTIVALが本格的にスタート。本コースでまず行われたのは、新旧のレーシングマシンによる「日産80周年ヒストリックカーデモラン」だ。
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イベントステージでのオープニングセレモニーが終わり、いよいよNISMO FESTIVALが本格的にスタート。本コースでまず行われたのは、新旧のレーシングマシンによる「日産80周年ヒストリックカーデモラン」だ。
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2014年のSUPER GTにおいて、GT500クラスに投入される「日産GT-R」のテスト車両。GT500クラスは2014年から新しい車両規定が導入されるため、参戦車両もまったく新しいものとなる。
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2003年の全日本GT選手権(SUPER GTの前身)を戦った「モチュールピットワークGT-R」。この年が「R34」世代の「GT-R」による最後の参戦となった。あれから10年以上たっているとは……。ちなみに同年の優勝マシンは、同じNISMO勢の「ザナヴィニスモGT-R」。
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1999年の全日本GT選手権を制した「ペンズオイルニスモGT-R」。1998年シーズンに続き、連覇を達成したマシンだ。
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同じ「ペンズオイルニスモGT-R」だが、こちらは1998年の全日本GT選手権で戦ったマシン。99年の車両が「R34」であるのに対し、こちらは1世代前の「R33」。全体的に丸いフォルムのボディーをまとっている。
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2011年のFIA GT1世界選手権でドライバーズタイトルに輝いた、ミハエル・クルム、ルーカス・ルアー組の「JRMレーシング ニッサンGT-R」。日産にとって初となる、世界選手権での年間タイトルをもたらしたマシンだ。
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1990年の全日本ツーリングカー選手権で、6戦5勝と圧倒的な強さを見せた「カルソニックスカイライン」。
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1992年の全日本スポーツプロトタイプカー耐久選手権の最終戦に登場した「日産NP35」。グループCカーによる世界選手権の消滅によって活躍の場を失った、悲運のマシンだ。
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1999年のルマン24時間耐久レースに出場した「日産R391」。ルマンでは結果は残せなかったが、同年の国内耐久レース「ルマン富士1000km」で優勝を遂げた。
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1998年のルマンに出場した「日産R390 GT1」。星野一義、鈴木亜久里、影山正彦の日本人トリオのドライブにより、3位入賞を果たした。
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「日産80周年ヒストリックカーデモラン」では、サーキット内を走るバスの車内からレーシングカーを見ることができる「サーキットサファリ」も実施。観客を乗せたバスの横を「日産R390 GT1」が追い越していく。
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1992年の全日本スポーツプロトタイプカー耐久選手権で全6戦中5勝をあげ、年間王座を獲得した星野一義、鈴木利男組の「カルソニック ニッサンR92CP」。
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同じく1992年の全日本スポーツプロトタイプカー耐久選手権を戦った「R92CP」だが、こちらは長谷見昌弘、ジェフ・クロスノフ、影山正彦組がドライブした「YHPニッサンR92CP」。
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1992年のデイトナ24時間耐久レースで、長谷見昌弘、星野一義、鈴木利男組のドライブで優勝を果たした「日産R91CP」。日産がシャシーからエンジンまですべてを自社開発した、初のグループCカーだった。
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1970~1980年代に人気を博した国内レース「スーパーシルエット」に参戦した「シルビア スーパーシルエット」。星野一義のドライビングにより、1983年に活躍したマシンだ。
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長谷見昌弘のドライビングにより、1982年の「スーパーシルエット」で活躍した「スカイライン スーパーシルエット」。マフラーから火を噴きながら走る姿を覚えている方もいらっしゃるのでは。
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ツーリングカーレースで通算50勝を挙げ、一時代を築き上げた「日産スカイライン2000 GT-R」。紺と銀のカラーリングに39番のカーナンバーを施したこちらの車両は、1969年のJAFグランプリでスカイラインGT-Rとして初勝利を遂げたマシンを再現したものだ。
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1970年代に国内外のレースで活躍した「日産フェアレディZ」。こちらの個体は、「240Z」をベースとした当時のテストカーをレストアし、1973年の富士GCシリーズで活躍したマシンのカラーリングを施したものだ。
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「B110」世代の「日産サニー」は、1970年代の国内レースで活躍。こちらの車両はレプリカではなく、1973年日本グランプリのツーリングカーレースにおいて、北野 元のドライビングにより優勝を遂げた個体だ。
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1960年代の日本グランプリで活躍した、日産のプロトタイプレーシングカー。手前が1969年の日本グランプリを制した「R382」。奥が、同じく1968年に優勝を遂げた「R381」。
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北野 元のドライビングにより、1968年の日本グランプリを制した「日産R381」。コーナーでリアの内輪にトラクションをかけるために可動する、「エアロスタビライザー」と呼ばれるリアウイングが特徴だった。エンジンにはシボレー製の5.5リッターV8 OHVを搭載。
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1969年の日本グランプリで1-2フィニッシュを決めた「日産R382」。エンジンは自社開発の6リッターV12 DOHCで、最高出力は600psを超えていたという。
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砂子義一のドライビングにより1966年の日本グランプリを制した「プリンスR380」。日産のプロトタイプレーシングカーの元祖といえる存在だ。
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催しは本コースだけでなく、パドックやイベント広場、ピットビルでも行われている。こちらは自動車用パーツやグッズなどの販売が行われている、パドックエリアの様子。
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商品の中には思わぬ掘り出し物も。こちらは2013年シーズンのSUPER GTにおいて、GT500クラスの「REITO MOLA GT-R」に本当に装着されていたBBSの鍛造マグネシウムホイール。お値段1本2万円なり。
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こちらでは、スリーボンドのブースに突如として人だかりが。KONDO Racingの近藤真彦監督による、モータースポーツの活動報告が行われていたのだ。スリーボンドは日産自動車大学校、KONDO Racingと共同でスーパー耐久に参戦している。
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こちらはパドックに隣接するピットビルの様子。単に車両を展示しているだけでなく、レーシングカーのコックピットに乗り込めたり、ピットワークが体験できたりと、レーシングカーに直接触れられるコーナーも用意されていた。
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1989年の全日本ツーリングカー選手権で活躍した「スカイラインR31 GTS-R」のエンジンルームにカメラを向けるお父さん。
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こちらは本物のSUPER GT GT500用マシンを用いた「レーシングマシン体験イベントコーナー」。ピットワーク作業やエンジン始動の体験に加え、コックピットに乗り込んでの記念撮影もできるとのことで、入り口には長蛇の列が。
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体験イベントコーナーには現役のレーシングドライバーも登場。こちらはS Road NDDP RacingからSUPER GTのGT300クラスに出場する星野一樹選手。