シトロエン「DS」ラインの新型車「DS 5LS」発表

2013.12.25 自動車ニュース
シトロエンDS 5LS
シトロエンDS 5LS

シトロエン「DS」ラインの新型車「DS 5LS」発表

仏シトロエンは2013年12月19日、「DS」ラインの新型車「DS 5LS」を発表した。


シトロエン「DS」ラインの新型車「DS 5LS」発表の画像
左右のライトにつながれたクロムは、1955年DSのイメージを継承したものという。
左右のライトにつながれたクロムは、1955年DSのイメージを継承したものという。
インテリア。シート座面のデザインは「DS5」同様、「ウオッチ・ブレスレット・デザイン」を採用。
インテリア。シート座面のデザインは「DS5」同様、「ウオッチ・ブレスレット・デザイン」を採用。
中国市場での趣向にあわせ、「DS 5LS」は、DSライン初の3ボックスが採用されている。
中国市場での趣向にあわせ、「DS 5LS」は、DSライン初の3ボックスが採用されている。
フロントエンド。カラーは、写真のものも含め、全9色が用意される。
フロントエンド。カラーは、写真のものも含め、全9色が用意される。

「DS 5LS」は「DS」ライン初の3ボックスモデル。「LS」とは「Luxury Sedan」の略である。
中国・深せんにあるPSAプジョーシトロエングループと長安汽車との合弁工場で生産され、DS系の重要市場である同国で2014年3月に販売開始される。深せんの工場は、2013年9月に開所したばかりで、「DS5」を生産している。

ボディーサイズは、全長×全幅×全高=4700×1840×1500mmで、ホイールベースは2710mm。ベース車のDS5より全長が約170mm長い。

フロントエンドのデザインには、左右ヘッドライトをクロムパーツでつなぐ、オリジナルの「シトロエンDS」(1955年発表)のモチーフが取り入れられている。これは先に、2012年北京ショーのコンセプトカー「Numero 9(ニュメロ・ヌフ)」や、2013年上海ショーのコンセプトカー「DS Wild Rubis(ワイルドルビー)」で試みられたものだ。
また、サイドウィンドウ上端のクロムモールをCピラーの根本まで連続させることにより、他のDSモデルと共通のイメージを演出している。

エンジンは、他のDS系にも搭載されている直噴ガソリンツインスクロールターボで「THP160」(1.6リッター/160ps)と「THP200」(1.6リッター/200ps)の2種類。変速機は6段ATのみが設定されている。
インテリアに目を移すと、シート座面のデザインはDS5同様、「ウオッチ・ブレスレット・デザイン」が採用されている。フロントシートはマッサージ機能付き、リアシートもリクラインニングが可能だ。オーディオシステムのサプライヤーにはDENONやフランスのアルケミーの名前が並ぶ。

今回シトロエンはDS 5LSの発表にあたり、パリの名所のひとつであるショッピングセンターのカルーセル・ドゥ・ルーブルを会場に選び、中国系プレスが見守る中、披露を行った。なお、目下のところ、中国以外でのDS 5LSの発売予定はアナウンスされていない。

シトロエンによれば、DS 5LSに続くDSラインとして、SUVモデルも2014年内に発表が計画されている。そうしたDSラインナップの販売を支えるのは、中国主要都市に50店舗が展開されるDS専売ネットワークだ。

ところで中国市場を徹底的に意識した新プレミアムセダンといえば、すでに本サイトでも紹介した中国車の「クオロス3」がある。今回発表されたDS 5LSをクオロス3と比較してみると、今日の中国で求められている自動車が如実にわかってくる。
それは「3ボックス」「ロングホイールベース」といった形態にとどまらない。アグレッシブさ、躍動感と高級感のバランス、インテリアのマテリアルに関する趣向といった感覚的なものまで、共通のものが浮かびあがってくる。
次はどのブランドが、どのような中型セダンをもって世界最大の市場に戦いを挑んでくるのか。グローバルな視点で自動車をウオッチする人には、目が離せないテーマとなるであろう。

(文=大矢アキオ<Akio Lorenzo OYA>/写真=シトロエン)
 

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