新型「アルファ・ロメオ・ジュリア」が日本上陸

2017.09.06 自動車ニュース
「アルファ・ロメオ・ジュリア クアドリフォリオ」
「アルファ・ロメオ・ジュリア クアドリフォリオ」

FCAジャパンは2017年9月6日、高性能スポーツサルーン「アルファ・ロメオ・ジュリア」を発表した。同年10月14日に販売を開始する。

フロントまわりは、縦型のセンターグリルと、ワイドなヘッドランプおよびロワグリルで構成される。
フロントまわりは、縦型のセンターグリルと、ワイドなヘッドランプおよびロワグリルで構成される。
新型「ジュリア」のボディーサイズは、全長、全高、ホイールベースが「BMW 3シリーズ」とほぼ同じ。全幅は、やや広くなっている。写真は「ジュリア ヴェローチェ」。
新型「ジュリア」のボディーサイズは、全長、全高、ホイールベースが「BMW 3シリーズ」とほぼ同じ。全幅は、やや広くなっている。写真は「ジュリア ヴェローチェ」。
高性能モデル「ジュリア クアドリフォリオ」のリアビュー。
高性能モデル「ジュリア クアドリフォリオ」のリアビュー。
「ジュリア クアドリフォリオ」のインテリア。日本仕様車は、「ジュリア ヴェローチェ」を除きすべて右ハンドルとなる。
「ジュリア クアドリフォリオ」のインテリア。日本仕様車は、「ジュリア ヴェローチェ」を除きすべて右ハンドルとなる。

アルファひさびさのFRセダン

2015年6月に本国で発表され、海外では2016年から市販されていたアルファ・ロメオの新たなフラッグシップとなる新型ジュリアが、ようやく日本上陸を果たした。

知られているように、ジュリアの名は往年の名称をよみがえらせたものだ。1962年に登場した「ジュリアTI」に始まる初代ジュリアシリーズは、1960年代から70年代にかけて、アルファ・ロメオの屋台骨を支えた主力車種だった。新型ジュリアは、絶対的なサイズこそ大きくなったものの、ラインナップ上は初代ジュリアの系譜にあり、直接的には2011年に生産終了した「159」の後継モデルとなる。

新型ジュリア最大のトピックは、1992年に生産終了した「75」以来、アルファのベルリーナ(セダン)としては、およそ四半世紀ぶりに後輪駆動を採用したことである。ボディーサイズ(北米仕様のジュリア)は全長×全幅×全高=4643×1860×1436mm、ホイールベース2820mm。かつての159(日本仕様の「2.2 JTS」で同4690×1830×1430mm)、そしてジュリアが属するプレミアムDセグメントを代表する「メルセデス・ベンツCクラス」や「BMW 3シリーズ」にも近い。

アルファ・ロメオによれば、新型ジュリアのコンセプトは「La meccanica delle emozioni(感情に訴えかけるマシン)」。ドライバーの情感をかき立てる、新次元のドライビングエクスペリエンスをもたらすモデルだという。それを具体化するための5つのポイントが、革新的なエンジン、50:50 の前後重量配分、独創的な技術的ソリューション、卓越したパワーウェイトレシオ、そして洗練されたイタリアンデザイン、とのことである。

2つのターボで過給される「ジュリア クアドリフォリオ」の2.9リッターV6エンジン。最高出力510psを発生する。(写真は欧州仕様車のもの)


	2つのターボで過給される「ジュリア クアドリフォリオ」の2.9リッターV6エンジン。最高出力510psを発生する。(写真は欧州仕様車のもの)
「ジュリア クアドリフォリオ」の0-100km/h加速タイムは3.9秒。最高速度は307km/hと公表される。
「ジュリア クアドリフォリオ」の0-100km/h加速タイムは3.9秒。最高速度は307km/hと公表される。
4本出しのマフラーやリップスポイラーが装着される「ジュリア クアドリフォリオ」のリアまわり。
4本出しのマフラーやリップスポイラーが装着される「ジュリア クアドリフォリオ」のリアまわり。

500psオーバーの高性能モデルも

エンジンは3種類。ベーシックな「ジュリア」とラグジュアリーグレードの「ジュリア スーパー」は、最高出力200ps/5000rpm、最大トルク330Nm(33.7kgm)/1750rpmを発生する2リッター直4マルチエアツインスクロールターボを搭載。唯一4WDとなるスポーティーグレードの「ジュリア ヴェローチェ」では、同じ2リッター直4ターボエンジンを280ps/5250rpm、400Nm(40.8kgm)/2250rpmにまでスープアップ。トップグレードの「ジュリア クアドリフォリオ」は、最高出力510ps/6500rpm、最大トルク600Nm(61.2kgm)/2550rpmという強大なパワーを発する2.9リッターV6ツインターボを搭載。組み合わされるトランスミッションはいずれも8段AT。駆動方式はジュリア ヴェローチェが4WD、それ以外はFRとなっている。

このうち「メルセデスAMG C63」や「BMW M3」の対抗馬と目される最強モデルのジュリア クアドリフォリオは、0-100km/h加速3.9 秒、最高速度307km/h(いずれも欧州仕様の数値)というハイパフォーマンスを発揮。2016年にはニュルブルクリンク北コースで、当時の4ドアセダン世界最速記録の7分32秒を記録した。

シャシーは新設計のFRアーキテクチャーをベースに、アルミやカーボンといった軽量素材を多用して、理想的な前後重量配分と卓越したパワーウェイトレシオを実現。整流効果を高めるべくボディー底面をフラッシュサーフェイス化し、ブレーキフィールの向上と軽量化を両立する統合型ブレーキシステムやアルミ製サスペンションを備えている。

駆動方式は、写真の「ジュリア ヴェローチェ」1車種を除き、すべてFRとなる。
駆動方式は、写真の「ジュリア ヴェローチェ」1車種を除き、すべてFRとなる。
サイドサポートが大きく張り出した、「ジュリア クアドリフォリオ」のパフォーマンスシート。
サイドサポートが大きく張り出した、「ジュリア クアドリフォリオ」のパフォーマンスシート。
2眼式のメーターが与えられたコックピット。センターコンソールは運転席側に傾けられている。
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リアコンビランプは、LED式が採用されている。
リアコンビランプは、LED式が採用されている。
発表会では、アルファ・ロメオのエクステリアチーフデザイナーを務めるアレッサンドロ・マッコリーニ氏も登壇。アルファ・ロメオの歴史に触れながら、新型「ジュリア」のデザインの特徴を解説した。
発表会では、アルファ・ロメオのエクステリアチーフデザイナーを務めるアレッサンドロ・マッコリーニ氏も登壇。アルファ・ロメオの歴史に触れながら、新型「ジュリア」のデザインの特徴を解説した。
「ジュリア」の発表会では、2018年の日本導入が予定されているSUV「ステルヴィオ」もサプライズとして披露された。傍らに立つのは、FCAジャパンのポンタス・ヘグストロム代表取締役社長兼CEO。
「ジュリア」の発表会では、2018年の日本導入が予定されているSUV「ステルヴィオ」もサプライズとして披露された。傍らに立つのは、FCAジャパンのポンタス・ヘグストロム代表取締役社長兼CEO。

運転支援システムも充実

モデルラインナップは前述の4種類で、ベーシックなジュリア(受注生産モデル)は、レザー張りの6ウェイパワーシート、車載インフォテインメントシステムなどを標準装備。ジュリア スーパーには、プレミアムレザーシート、ステッチ付きのレザーインストゥルメントパネル/ドアパネル、ウォールナット/グレイオークのウッドパネル、harman/kardon製プレミアムオーディオシステムなどが備わる。4WDのジュリア ヴェローチェは、専用バンパーや18インチアロイホイール、スポーツレザーシート、アルミインテリアパネルなどでスポーティーに装う。ハイエンドのジュリア クアドリフォリオは、アクティブエアロスプリッターやトルクベクタリング、前後異サイズの19インチワイドタイヤ、カーボン製のエンジンフードやルーフパネルなどが採用されている。

安全運転支援機能に関しては、歩行者検知機能付きの前面衝突警報や自動緊急ブレーキなどを全車に標準装備。ジュリア スーパー以上のモデルには、アダプティブクルーズコントロールやブラインドスポットモニターも備わる。

価格は以下の通り。ジュリア ヴェローチェのみ左ハンドル仕様で、それ以外はすべて右ハンドル仕様となる。

  • ジュリア(受注生産モデル):446万円
  • ジュリア スーパー:543万円
  • ジュリア ヴェローチェ:597万円
  • ジュリア クアドリフォリオ:1132万円

参考までに市場で競合するであろうモデルと比べると、「メルセデス・ベンツC200アバンギャルド」の530万円、「BMW 320i Sport」の547万円、「アウディ A4 2.0 TFSI」の518万円などに、主力グレードたるジュリア スーパーの543万円は、真正面からぶつかる価格設定であることがわかる。これらドイツ勢を筆頭に強力なライバルが存在する市場で、久々に復帰するジュリアが果たしてどんな位置を占めるのか、非常に興味深い。

(文=沼田 亨)
 

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