ダイハツから新感覚スタイルワゴンが登場
ムーヴ キャンバス Debut! 2016.09.07 ムーヴ キャンバス Debut!<PR> ダイハツの新型軽乗用車「ムーヴ キャンバス」がデビューを飾った。「幅広い世代にとって使いやすい軽を目指した」という新たなスタイルワゴンには、どんな特徴があるのだろうか。発表会の様子も交えつつ、クルマとしての見どころを紹介する。次の100年に向けてのクルマ
東京・有楽町の東京国際フォーラムで、ダイハツの新感覚スタイルワゴン「ムーヴ キャンバス」の報道発表会が行われた。最初にあいさつに立ったのは、上級執行役員の上田 亨氏。「ムーヴ キャンバスは、これまでの100年の積み重ねで得てきた技術と経験を生かして、次の100年に向けてスタートするためのクルマだ」と宣言。多様化するライフスタイルにきめ細かく対応することが重要だと話した。
ブランドDNA室主査の北野恵睦氏は、ダイハツのラインナップの中で女性向けのモデルが手薄になっていたと指摘。“ポストロスジェネ”と呼ばれる30代から40代の女性とその親に向けて開発したのがムーヴ キャンバスなのだと語った。少子化の中で親と同居するライフスタイルが広がり、クルマを娘と親が共有するケースが普通になっている。「オシャレで使い勝手がいいクルマ」の需要が増大するという見通しから生まれたモデルなのだという。
ムーヴ キャンバスの商品概要については、製品企画部主査の大澤秀彰氏から説明があった。「女性ニーズ対応に熱心」というダイハツのイメージポジションを受け、「輝く女性を応援する商品」の投入が必要だと判断した。晩婚化・未婚化が進む30代女性が親と同居する大人世帯が拡大している。親から援助が受けられるため、彼女たちは少し高くても魅力的で価値の高いクルマを購入する傾向があるのだという。
共用する場合は娘が週末と夜、親が平日の昼間という使い分けが一般的。「ステキ」「リラックス」という言葉をコンセプトにして、<“いきいき”パッケージ><“ゆうゆう”ユーティリティ><“わくわく”デザイン>という3つのエッセンスの“いいとこ取り”ベストMIXをセリングポイントにしたという。
“もう少し”をかなえてくれる
質疑応答の後、広いホールに場所を移して発売イベントが行われた。ステージに1台、客席の両側に3台ずつ、合計7台のムーヴ キャンバスがアンベールを待つ中、最初に登場したのは世代・トレンド評論家の牛窪 恵さん。女性のライフスタイルの最新事情を解説した。
バブル崩壊で男性が自信をなくす一方で女性の社会進出が進み、結婚しないという生き方を選ぶことも普通になった。女性のライフスタイルが多様化すると、何かと自分の思い通りにいかない局面も増えてくる。前向きな彼女たちは、自分磨きと自己投資に熱心で、“ご褒美消費”や“衝動買い”にためらいがない。牛窪さんは、欲求に素直でアクティブな女性を“育自ウーマン”と名付けた。「児」ではなく「自」で、自分の成長に前向きという意味が込められている。
続いてステージに現れたのは、女優の高畑充希さん。ボタニカル柄の幅広パンツに七分袖のタートルという装いで、NHK朝ドラ『とと姉ちゃん』の役柄とはまったく違うイメージだ。育自ウーマンに向けたライフスタイル誌の編集長に扮(ふん)し、ステージ上のムーヴ キャンバスでグラビアページのコーディネートを行うという趣向である。
今回は、ムーヴ キャンバスに乗って秋のピクニックに出掛ける設定だ。ステージ上に用意された大きなかごにポットやテーブルクロスを入れて、紙袋にはパンやくだものなどの食材。それらを車内に運び込もうとすると両手がふさがってしまうが、ドアハンドルのスイッチを押すだけで開閉できるので問題なし。バスケットは後席に置いて、パンを入れた紙袋は後席下から引き出して使う「置きラクボックス」にスマートに収納。スライドドアを閉めてそのまま運転席に乗り込み、いざ出発! という寸法だ。
会場では、季節をテーマにコーディネートしたムーヴ キャンバスも展示。レジャーでも買い物でも役立つ装備を紹介した。高畑さんはムーヴ キャンバスを「(女性の求める)“もう少し”をかなえてくれるクルマ」と表現。“育自ウーマン代表”は、デザインの可愛らしさと充実した機能に、大満足の様子だった。
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生活を豊かに楽しむスタイルワゴン
“新ジャンルの軽乗用車”として、華々しくデビューを飾った「ムーヴ キャンバス」。にぎわいを見せた発表会のリポートに続いては、このニューモデルの概要を紹介。特徴的な機能や、注目のメカニズムついて報告する。
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■今までなかった便利機能
ムーヴ キャンバスの特徴は、幅広い世代に使いやすい工夫が凝らされていることにある。
シート下収納の「置きラクボックス」は国産車初の装備。後席の下に簡単に引き出せるボックスがあり、小物を入れておくことができる。靴や傘などを外から見えないように収納してもいいし、引き出しておけば運転席からバッグなどをちょい置きすることも可能だ。
全高1700mm以下の軽として初の両側スライドドアを使うことで、買い物の際など、荷物を入れるのはますます楽になっている。後部のハッチを開ける必要はないし、置きラクボックスに荷物を積んだあとはそのまま運転席へ。これが「置きラクレイアウト」。ユーティリティーボックスを引き上げて、深さのある「バスケットモード」にすれば、倒れやすい荷物でも安心だ。座面を荷物置き場にして床に落ちるのを心配したり、仕方なく食品を足元に置いて気をもんだりすることから解放される。
シンプルでおおらかな面から構成されたボディーは、誰からも愛されるナチュラルなフォルム。水平基調のロングキャビンが伸びやかなシルエットを描く。
ボディーカラーは全17色。8種用意される「ストライプスカラー」は、ルーフおよびショルダーラインとその他の部分がツートンカラーで塗り分けられており、個性的な印象を与える。
全高は1655mmで「ムーヴ」よりも25mm高い。室内空間では、運転席からフロントガラスまでのヘッダー距離がムーヴの660mmに対して835mmと大幅に延長されている。センターメーターを採用して運転席まわりをすっきりさせたので、ドライバーの前に広がるのは見晴らしのいい空間だ。
内装はプレーンで飽きのこないデザイン。メッキ加飾とアクセントカラーで装った「メイクアップ」グレードや、シックで落ち着いた雰囲気の「ブラックインテリアパック」を選ぶこともできる。
■エコや安全もセリングポイント
エンジンは自然吸気のみで、制御が最適化されたCVTと組み合わされる。空力性能に優れるパーツの採用でCd値を抑制し、さらに「樹脂化ボディー」「高着火スパークプラグ」などのe:Sテクノロジーも導入。FF車で28.6km/リッター(JC08モード)の低燃費を達成した。
先進的な安全装備も積極的に取り入れられている。カメラとレーザーレーダー、ソナーセンサーを組み合わせた衝突回避支援システム「スマートアシストII」は、危険を感知すると緊急ブレーキで回避を支援。アクセルとブレーキの踏み間違いや車線逸脱も防止する。軽自動車初となるステアリング連動ヘッドランプ「AFS」も装備された。ステアリング操作に応じてヘッドランプが動き、進行方向を照らす。カーブや交差点でもしっかりと視界を確保できるので、夜間でも安全に運転できる。
ダイハツ初となる「パノラマモニター」は、ドライバーにとって頼りになる装備だ。フロント、リア、左右の4カ所のカメラで車両のまわりを写し、上から見下ろしたような映像をナビ画面に表示できる。「レフト&ライトサイドビュー」「トップ&リヤビュー」などのさまざまな表示モードがあり、画面のタッチで切り替えが可能。駐車時や見通しの悪い交差点などで、安心・安全な運転を支援する。
名前の由来は帆布を意味するCANVASだが、スペルはCANBUS。「CAN=なんでもできる」+「BUS=ミニバスのようなデザイン性」を表している。ダイハツ・ムーヴ キャンバスは、生活を豊かに楽しむための、新感覚スタイルワゴンなのだ。
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