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中古車購入指南 ~ランドローバー編~ 2020年版

目的・条件別 中古ランドローバーの選び方 2020.06.19 失敗しない中古車選び 英国が誇るSUVの名門ランドローバー。武骨なクロスカントリー車に、“砂漠のロールス・ロイス”とも称されるラグジュアリーSUV、カジュアルに使えるクロスオーバーSUVと、さまざまなモデルが存在する同ブランドの“中古車選び”を考える。

今も昔もファンに愛されるSUVの名門

第2次世界大戦終了直後の1948年、英国のローバーが、米国のジープにならって開発した四輪駆動車「ランドローバー シリーズI」を発売したことが、今日まで続くランドローバーブランドの端緒となった。

英陸軍の特殊部隊にも採用されたランドローバー シリーズIが「シリーズIII」まで進化していた1978年、ローバーの親会社となっていたブリティッシュ・レイランドは、ランドローバーをひとつの“子会社”として再編成。その後、ランドローバーはBMW傘下を経てフォードに売却され、2008年以降はインドのタタ・モーターズがジャガー・ランドローバーの親会社となっている。

とはいえ、英国車ならではのテイストや独立性は、タタ・モーターズ傘下となった今もなお濃厚に保たれている。往年のシリーズIの現代バージョンともいえる屈強なオフロード四駆や、その屈強な機構を生かした本格派のプレミアムSUV、あるいはもう少しライトなクロスオーバーSUVなどを、英国テイストたっぷりな意匠でもってつくり続けているのが、昨今のランドローバーの特徴となる。

代表的なモデルとしては、ブランドの起源であるシリーズIの末裔(まつえい)ともいえる「ディフェンダー」、“砂漠のロールス・ロイス”とも呼ばれたプレミアムSUVの歴代「レンジローバー」、スポーティーな走りも実現したハイパフォーマンスSUV「レンジローバー スポーツ」、プレミアム感よりも機能性を重視した「ディスカバリー」「ディスカバリー スポーツ」、ハイセンスなクロスオーバーSUV系の「レンジローバー イヴォーク」「レンジローバー ヴェラール」などが挙げられる。

長い歴史を持つブランドであり、一般的に“中古車”と呼ばれる世代のものはもちろん、往年のクラシックモデルについても、熱心なマニアや専門店が今なおレストアしながら維持、または販売している。したがって、ランドローバーの中古車の方向性を一概に「こう」と言い切ることはできない。あえて言うなら、「年式を問わず豊富に流通し、そして年式を問わず、多くのユーザーから愛されている」ということだ。

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ランドローバーの起源となった、1948年登場の「ランドローバー シリーズI」。「シリーズII」「シリーズIII」への進化を経て、その基本設計は「ディフェンダー」に受け継がれた。
ランドローバーの起源となった、1948年登場の「ランドローバー シリーズI」。「シリーズII」「シリーズIII」への進化を経て、その基本設計は「ディフェンダー」に受け継がれた。
1970年に登場した初代「レンジローバー」。今でいうプレミアムSUVの先駆けとなったモデルだ。今日でも非常に人気が高く、このクルマを専門に手がけるショップもあるほど。
1970年に登場した初代「レンジローバー」。今でいうプレミアムSUVの先駆けとなったモデルだ。今日でも非常に人気が高く、このクルマを専門に手がけるショップもあるほど。
確固とした地位を築きながら、常にチャレンジングな点もランドローバーの特徴。2010年には「レンジローバー イヴォーク」を発表し、プレミアムコンパクトSUVというジャンルを切り開いた。
確固とした地位を築きながら、常にチャレンジングな点もランドローバーの特徴。2010年には「レンジローバー イヴォーク」を発表し、プレミアムコンパクトSUVというジャンルを切り開いた。
2019年のフランクフルトショーでは新型「ディフェンダー」を発表。複雑な変遷を経て今日に至るランドローバーだが、悪路走破性能をおろそかにしない姿勢にブレはない。
2019年のフランクフルトショーでは新型「ディフェンダー」を発表。複雑な変遷を経て今日に至るランドローバーだが、悪路走破性能をおろそかにしない姿勢にブレはない。

条件で選ぶ 希望で選ぶ

とにかく安くランドローバーに乗りたい

現行世代のランドローバーの各モデルは、中古車であっても高額で、また往年のモデルであっても人気が高い車種や世代のものは、かなり高額なプライスタグが付いていることが多い。だが、言葉は悪いが中途半端な年式および人気の車種であれば、ランドローバーといえども意外と手ごろな予算で入手することができる。そうしたモデルの代表例は、下記の2車種となるだろう。

フリーランダー2
ディスカバリー(2代目)

これぞランドローバー というコンセプトを体感したい

ランドローバーというブランドには2つの「核」がある。核のひとつは「リアルな悪路走破性能」であり、もうひとつは「プレミアム性も世界トップクラスである」という点。この2つの核が見事に融合しているものこそが、「これぞランドローバー!」と感じられるモデルであるはず。その意味では、下記2モデルこそがランドローバーの本筋だといえよう。

レンジローバー(4代目)
ディフェンダー(初代)

最新のランドローバーに乗りたい

往年のランドローバーといえば、ランドローバー シリーズIなどに代表される「ゴツゴツとした軍用車的クロカン四駆」とのイメージがあった。だが近年のランドローバー車は、非常に洗練されたデザインの車種が主流で、悪路走破性はそのままに(というか往年以上となり)、それでいてオンロードでのプレミアム感も堪能できる。その意味では、下記2車種が“最新のランドローバーを知る”最適な候補といえるだろう。

レンジローバー イヴォーク(2代目)
レンジローバー ヴェラール

往年の名車のなかから選びたい

近年の流麗でセクシーなランドローバーもステキだが、往年のやや武骨なイメージがまさっていた時代のレンジローバーも素晴らしい。そういったモデルは今なお人気が高いため、全国に数多くの専門店が存在している。それゆえ、往年の名車であってもごく普通に探せるのがこのブランドの特徴だ。

レンジローバー(初代)
ディスカバリー(初代)
フリーランダー2
フリーランダー2
ディスカバリー
ディスカバリー
レンジローバー(4代目)
レンジローバー(4代目)
ディフェンダー(初代)
ディフェンダー(初代)
レンジローバー イヴォーク(2代目)
レンジローバー イヴォーク(2代目)
レンジローバー ヴェラール
レンジローバー ヴェラール
レンジローバー(初代)
レンジローバー(初代)
ディスカバリー(初代)(写真:Newspress)
ディスカバリー(初代)(写真:Newspress)

クラス別に提案するお薦めのランドローバー

コンパクトSUV

長年にわたり多彩なSUVを手がけてきたランドローバー。最近はやりのコンパクトクラスにも、以前からキャラクターの異なるさまざまなモデルをラインナップしていた。中でも今注目のクルマといえばこちらの2台だ。

レンジローバー イヴォーク(初代)
ディスカバリー スポーツ

ミドルサイズSUV

今も昔も、ランドローバーの中核に位置しているのがディスカバリー。オンロードでの快適性と本格的な悪路走破性能を併せ持ち、またレンジローバーほどプレミアムではない分、気兼ねなく使えるモデルだ。日本でミドルサイズと呼ぶには色々と“大きめ”だが、それでもぜひお薦めしたい。

ディスカバリー4/ディスカバリー(4代目)
ディスカバリー3

ラージサイズSUV

ランドローバーの旗艦といえばもちろんレンジローバー。どの世代のモデルも、他のSUVとは一線を画す風格を感じる一台に仕上がっている。また、高いスポーツ性能を併せ持つ“ハイパフォーマンスSUV”として、レンジローバー スポーツの存在も忘れてはならない。

レンジローバー(2代目)
レンジローバー スポーツ(2代目)
レンジローバー イヴォーク(初代)
レンジローバー イヴォーク(初代)
ディスカバリー スポーツ
ディスカバリー スポーツ
ディスカバリー4
ディスカバリー4
ディスカバリー3
ディスカバリー3
レンジローバー(2代目)
レンジローバー(2代目)
レンジローバー スポーツ(2代目)
レンジローバー スポーツ(2代目)

ランドローバー車種一覧<現行モデル>

豊富なバリエーションをそろえながらも、常に前のめりな姿勢を示し続けるランドローバー。最近では、流麗なフォルムのニューモデル、レンジローバー ヴェラールで新境地を切り開いたのが記憶に新しい。ディーゼルエンジンやプラグインハイブリッドなど、過去のモデルにはないパワーユニットのラインナップも最新世代の特徴だ。

レンジローバー(4代目)

<レンジローバー(4代目)のライバル車種は……>
ライバルは現行型「メルセデス・ベンツGクラス」や「ポルシェ・カイエン」が順当。あるいは「トヨタ・ランドクルーザー」「レクサスLX」あたりも競合にはなる。

レンジローバー スポーツ(2代目)

<レンジローバー スポーツ(2代目)のライバル車種は……>
数多くの競合が存在するレンジローバー スポーツだが、有力なところでは「BMW X5」と「メルセデス・ベンツGLE」が直接の競合といえるだろう。

レンジローバー ヴェラール

<レンジローバー ヴェラールのライバル車種は……>
デザインコンシャスな大型SUVという意味では、一番のライバルは同じジャガー・ランドローバーグループの「ジャガーFペース」。グレードによっては、車格はいささか異なるが完全同門のレンジローバー イヴォークとも微妙に競合するかもしれない。

レンジローバー イヴォーク(2代目)

<レンジローバー イヴォーク(2代目)のライバル車種は……>
売れ筋のジャンルゆえ競合は多い。中でも「BMW X2」と「ジャガーEペース」「ボルボXC40」がかなり有力なライバルとなるはずだ。

ディスカバリー(5代目)

<ディスカバリーのライバル車種は……>
この車格、この価格帯に位置し、3列7人乗りの仕様があるインポートSUVという意味では、「アウディQ7」「BMW X5」あたりが競合になり得る。

ディスカバリー スポーツ

<ディスカバリー スポーツのライバル車種は……>
サイズおよび各種の実力から考えると、ライバルとなるのは「BMW X3」と「ボルボXC60」。あるいは「レクサスNX」も若干カブるか?

 

ディフェンダー(2代目)

2019年9月のフランクフルトショーで世界初公開された、新世代の本格オフローダー。軽量アルミニウムのモノコック構造を採用している。2019年11月に先行予約が始まった日本仕様は2リッター直4ガソリンエンジンを搭載。
※2020年4月27日時点で中古車在庫なし。

<ディフェンダー(2代目)のライバル車種は……>
価格差を度外視すると、正面からぶつかるライバルは現行型「メルセデス・ベンツGクラス」。またキャラクターは異なるものの、「ジープ・ラングラー」もある程度は競合するだろう。

レンジローバー(4代目)
レンジローバー(4代目)
メルセデス・ベンツGクラス
メルセデス・ベンツGクラス
レンジローバー スポーツ(2代目)
レンジローバー スポーツ(2代目)
BMW X5
BMW X5
レンジローバー ヴェラール
レンジローバー ヴェラール
ジャガーFペース
ジャガーFペース
レンジローバー イヴォーク(2代目)
レンジローバー イヴォーク(2代目)
ボルボXC40
ボルボXC40
ディスカバリー(5代目)
ディスカバリー(5代目)
アウディQ7
アウディQ7
ディスカバリー スポーツ
ディスカバリー スポーツ
BMW X3
BMW X3
ディフェンダー(2代目)
ディフェンダー(2代目)
ジープ・ラングラー
ジープ・ラングラー

ランドローバー車種一覧<先代モデル>

まだスクエアなスタイリングだった頃のディスカバリーや、クーペやコンバーチブルもラインナップされていたレンジローバー イヴォークなど、一世代前のランドローバーには、今では手に入れられないキャラクターのモデルが確かに存在する。究極はやはり、シリーズIからの伝統を受け継ぐ初代ディフェンダーだろう。

レンジローバー(3代目)/レンジローバー ヴォーグ
レンジローバー スポーツ(初代)
レンジローバー イヴォーク (初代、クーペ/コンバーチブル含む)
ディスカバリー4
フリーランダー2
ディフェンダー(初代)
レンジローバー(3代目)
レンジローバー(3代目)
レンジローバー スポーツ(初代)
レンジローバー スポーツ(初代)
レンジローバー イヴォーク コンバーチブル
レンジローバー イヴォーク コンバーチブル
ディスカバリー4
ディスカバリー4
フリーランダー2
フリーランダー2
ディフェンダー(初代)
ディフェンダー(初代)

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(文=谷津正行、webCG)

 

谷津正行
幅広い輸入車およびプレミアムブランドの中古車事情に精通するモータージャーナリスト。輸入中古車メディアのデスクや、輸入車専門誌の編集長を経てフリーランスとして独立。幅広い自動車メディアにて執筆を行っている。