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2023年版 フォルクスワーゲンの目的・条件別選び方とおすすめモデル|中古車購入指南

目的・条件別おすすめ 中古フォルクスワーゲンの選び方 2023.01.01 失敗しない中古車選び 生方 聡 長年にわたり人々の生活に寄り添うクルマを輩出してきたドイツの大衆車メーカー、フォルクスワーゲン。良質なクルマが豊富に流通し、ディーラーネットラークやパーツの供給体制も盤石なフォルクスワーゲンは、初めての輸入車に打ってつけのブランドだろう。

日本でも高い人気を誇るドイツの“大衆車ブランド”

フォルクスワーゲンは、ドイツのウォルフスブルクに本社がある自動車メーカー。ファミリーカーの「タイプI」(ビートル)がドイツ、そして、世界中でヒットして以来、人々の生活に根ざした「People's car」を送り出すブランドとして親しまれている。

現在はビートルに代わるファミリーカー「ゴルフ」を中心に、スモールカーからSUVまでさまざまなモデルをラインアップする。そしていま、未来に向けて電動化を進めており、2025年までには少なくとも年間150万台の電気自動車を販売する考えだ。その実現に向けて、2019年には電気自動車「ID.3」を発表。ビートル、ゴルフに続く次世代の柱と位置づけている。

そんなフォルクスワーゲンは、日本でも高い人気を誇っている。アウトバーンが育んだ優れた走行性能をはじめ、運転のしやすさ、安全性の高さ、優れたコストパフォーマンス、そして充実したディーラーネットワークなどが、その人気を支えてきた。新車の販売台数が多い分、中古車の流通量も豊富で、中でも長年輸入車ナンバーワンの座を守ってきたゴルフシリーズをはじめ、「ポロ」や「up!」が手頃な価格で手に入る。

また、愛知県の豊橋にはインポーターとしては最大規模のパーツセンターがあり、パーツの供給体制も安心。ほとんどのモデルが直噴ガソリンエンジンのTSIやクリーンディーゼルエンジンのTDIを搭載し、低燃費を誇るのもうれしいところだ。初めての輸入車には打ってつけのブランドと言えるだろう。

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条件で選ぶ 希望で選ぶ

とにかく安くフォルクスワーゲンに乗りたい

コンパクトカーが中心のフォルクスワーゲンは、新車でも比較的手頃なモデルが多く、認定中古車でも100万円以下で手に入るクルマが多数存在する。中でも最初のフォルクスワーゲンとしては、「up!」や先代の「ポロ」がおすすめだ。

move up!
ポロ

これぞフォルクスワーゲンというコンセプトを体感したい

フォルクスワーゲンファンのみならず、憧れの存在と言えるがスポーティーな「GTI」だ。中でも「ゴルフGTI」は、クルマ好きなら一度は乗りたいスポーツモデルで、現行型の中古車も多数流通。一方、フォルクスワーゲンのアイコンというべき「ザ・ビートル」はすでに新車の生産が終了し、気に入った中古車が見つかれば躊躇(ちゅうちょ)せずに手に入れておきたい。

ゴルフGTI
ザ・ビートル

最新のフォルクスワーゲンに乗りたい

最新世代のフォルクスワーゲンは、新しいモジュールコンセプト「MQB」をもとに設計されており、高い安全性や豊富な運転支援機能、優秀な走行安定性、そして優れた燃費性能がその魅力を押し上げている。中でもTDIと呼ばれるクリーンディーゼルエンジン搭載車の人気は高く、中古車ならリーズナブルに手に入るのがうれしい。

パサート オールトラック
ティグアンTDI 4MOTION

往年の名車のなかから選びたい

デビュー当時はもちろんのこと、いま運転しても楽しめるスポーツモデルが「ゴルフR32」と「ルポGTI」。前者はコンパクトなゴルフに3.2リッターV6エンジンと4WDを搭載したプレミアムなホットハッチ。一方、パワフルな1.6リッターエンジンとマニュアルトランスミッションを組み合わせたルポは、小気味よい運転が自慢の一台だ。

ゴルフR32
ルポGTI

ボディータイプで選ぶなら

セダン/4ドア・5ドアクーペ

日本におけるフォルクスワーゲンのラインナップでは唯一となった正統派4ドアセダンが「パサート」。余裕あるキャビンと広いラゲッジスペースにより、実用性の高さが光る。一方、5ドアクーペ「アルテオン」は、スタイリッシュなデザインとスポーティーな走りが自慢の人気モデルだ。

パサート2.0 TSI Rライン
アルテオンTSI 4MOTIONエレガンス

ワゴン

フォルクスワーゲンでは、ステーションワゴンを「ヴァリアント」と呼ぶ。コンパクトなサイズがうれしい「ゴルフ」では、SUVスタイルのクロスオーバー「ゴルフ オールトラック」が人気。一方、「パサートヴァリアント」はクリーンディーゼルエンジンのTDI搭載車をおすすめしたい。

ゴルフ オールトラック
パサートヴァリアント(TDIモデル)

コンパクト/ハッチバック

フォルクスワーゲンといえば、ゴルフや「ポロ」などハッチバックのイメージが強く、その合理的なスタイルは多くのファンの支持を集める。その代表といえる「ゴルフTSIハイライン」は、まさにコンパクトカーのベンチマーク。一方「up! GTI」は、マニュアルシフトを操るのが楽しい一台だ。

ゴルフTSIハイライン
up! GTI

ミニバン

フォルクスワーゲンのミニバンは、コンパクトクラスの「ゴルフ トゥーラン」とラージサイズの「シャラン」がある。ふだんは2列、いざというときには3列という使い方ならゴルフ トゥーラン、3列乗車の頻度が高いファミリーにはシャランがおすすめだ。

ゴルフトゥーラン(TDIモデル)
シャラン(TSIモデル)

SUV

プレミアムSUVの「トゥアレグ」に代わり、いま主流となっているのは手ごろなサイズの「ティグアン」。SUVブームのいま、同車のラインナップのなかから手頃な価格で手に入る中古車として、4WD仕様の先代ティグアンと、FF仕様の現行型ティグアンをおすすめする。

ティグアン(初代、4WDモデル)
ティグアン(2代目、TSI・FFモデル)

クーペ/コンバーチブル

現行ラインアップにはクーペやコンバーチブルが用意されないだけに、これらを求めている人には中古車だけが頼み。比較的新しいモデルを望むなら「ザ・ビートル カブリオレ」。またゴルフにこわだるなら、「ゴルフ6」時代に用意された「ゴルフカブリオレ」が、いまだに認定中古車でも手に入る。

ザ・ビートル カブリオレ
ゴルフカブリオレ

フォルクスワーゲン車種一覧<現行モデル>

「ゴルフ」や「ポロ」といったコンパクトなハッチバックを中心に、セダン、ステーションワゴン、ミニバン、SUVと、豊富なラインアップを用意するフォルクスワーゲン。最近は扱いやすいサイズのSUVやクリーンディーゼル車のラインアップを拡充し、輸入車ナンバーワンブランドへの返り咲きを狙う。

up!

<up!のライバル車種は……>
全長3.6m前後の輸入スモールカーとして、「フィアット500」「ルノー・トゥインゴ」といったライバルが存在する。

ポロ

<ポロのライバル車種は……>
「アウディA1スポーツバック」とは基本設計を共有する。「ルノー・ルーテシア」「プジョー208」といったコンパクトカーがライバルとなる。

ゴルフ

<ゴルフのライバル車種は……>
直接のライバルは「ルノー・メガーヌ」だが、日本ではプレミアムブランドの「メルセデス・ベンツAクラス」「BMW 1シリーズ」「アウディA3スポーツバック」「ボルボV40」とも競合する。

ゴルフヴァリアント

<ゴルフヴァリアントのライバル車種は……>
コンパクトなステーションワゴンに選択肢は少なく、ライバルは「プジョー308SW」「ルノー・メガーヌ スポーツツアラー」といったところ。

ゴルフトゥーラン

<ゴルフトゥーランのライバル車種は……>
ゴルフトゥーランの人気仕様は2018年に追加されたディーゼルのTDI。同じ7シーターでディーゼルの設定がある「BMW 2シリーズ グランツアラー」がライバルに挙げられる。

パサート

<パサートのライバル車種は……>
ライバルは「メルセデス・ベンツCクラス」「BMW 3シリーズ」「アウディA4」で、高いコストパフォーマンスと広い室内空間を武器とする。

パサートヴァリアント

<パサートヴァリアントのライバル車種は……>
ライバルはやはり「メルセデス・ベンツCクラス ステーションワゴン」「BMW 3シリーズ ツーリング」「アウディA4アバント」など。セダンと同じく、高いコストパフォーマンスと広い車内空間、特にラゲッジスペースが大きな強みだ。

アルテオン