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2/26ダートトラッカー由来のスポーティーな意匠と、それにたがわぬ高い運動性能を併せ持つ「インディアンFTR」。2022年モデルでは、オンロードでの走りに一層磨きがかけられた。
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3/264種類あるラインナップのうち、今回試乗したのは「FTR Rカーボン」。充実した装備と大胆なカーボン装飾が特徴の、最上級モデルだ。
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4/261901年にマサチューセッツ州スプリングフィールドで“バイクづくり”をスタートさせたインディアン。現存するものとしては、アメリカで最も古いモーターサイクルブランドである。
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5/26<筆者プロフィール>
REI(レイ)
モデルやレーサーとしても活動するモータージャーナリスト。執筆活動に加え、さまざまな番組やイベントへの出演、メーカーのプロダクトトレーナー、YouTubeでの動画配信と、活躍の場を広げている。 -
6/26当初は、インディアンが活躍するフラットトラックレースの競技車両をモチーフにした、“レプリカ”的なモデルだった「FTR」シリーズだが、2022年モデルでは「FTRラリー」を除き、ロードスポーツとしての性格が色濃くなった。
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7/26タイヤサイズは前が120/70ZR17、後ろが180/55ZR17。オンロードでのハンドリング性の改善に加え、幅広いタイヤが選べるようになった点もうれしい。
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8/26純正装着のタイヤは「メッツラー・スポルテックM9 RR」。幅広いシチュエーションで高いグリップ力を発揮する、ストリート向けのスポーツタイヤだ。
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9/26「FTR S」と「FTR Rカーボン」に装備される4.3インチのタッチスクリーン。Bluetooth通信を介した携帯端末との連携機能も備わる。
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10/26従来型から大幅に足まわりが変更された「FTR」の2022年モデル。過去のモデルとの違いは、走りだした瞬間から感じられる。
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11/26エンジンにはアイドリング時の放熱と無駄な燃料消費を抑制する、気筒休止システムを採用。気筒休止中はもちろん、スロットルオープンを検知して2気筒へ戻る際にも、作動に不安感はなかった。
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12/26フロントフォークはストローク量を150mmから120mmに縮小。レイク角も26.3°から25.3°に変更している。
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13/26リアショックもストローク量を150mmから120mmに変更。「FTR Rカーボン」の足まわりには、前後ともにオーリンズ製のフルアジャスタブルサスペンションが装備される。
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14/26よりコンパクトなライディングポジションがとれるよう、ハンドルバーも従来型から40mm切り詰められた。
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15/26走行中はラジエーターの左右に追加された導風板が効果を発揮。取材日は最高気温が35℃を超える真夏日だったが、終始快適なライディングを楽しむことができた。
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16/262022年モデルの「FTR」シリーズではエキゾーストパイプの取り回しも変更。車高を落としつつも、43°のリーンアングル(米国仕様参考値)を確保した。
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17/26カーボン製のカバーに覆われたLEDヘッドランプ。クラシックなスタイルのモデルにこうした装備やデザインを取り入れるところにも、つくり手のモダンなセンスが表れている。
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18/261203ccの排気量を持つ水冷V型2気筒DOHCエンジン。日本仕様の最高出力は明らかにされていないが、米国仕様では120HPと公称されている。
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19/26刺激的なサウンドを発するアクラポヴィッチ製のマフラー。「FTR Rラリー」では、ブラックのカバーとカーボンフェンダーでコーディネートされる。
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20/26ライディングモードセレクターには「レイン」「スタンダード」「スポーツ」の3つの走行モードを用意。スロットルマップとトラクションコントロールの制御が切り替わる。
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21/26「FTR S」と「FTR Rカーボン」は、ライディングをサポートする電子制御も充実。車両の状態を検知するIMUや、リーンアングルセンシティブABS、スタビリティーコントロール、トラクションコントロール、ウィリーコントロールが装備される。
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22/26ブレーキは前後ともにブレンボ製で、前がφ320mmのツインディスクとラジアルマウントの4ピストンキャリパー、後ろがφ260mmのディスクと2ピストンキャリパーの組み合わせとなる。
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23/26ディテールの美しさもインディアンならではの魅力。スリムな車体を形成する鋼管製のトラスフレームも、視覚的な“見どころ”のひとつだ。
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24/26「FTR Rカーボン」専用デザインのプレミアムシート。「FTR」では燃料タンクをシート下に配置しており、車体の低重心化を図っている。
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25/26スマートデバイスとの親和性の高さに加え、走りにも“今日的なリアリティー”が感じられた「FTR Rカーボン」。間違いなく、今乗っておくべきバイクといえるだろう。
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26/26インディアンFTR Rカーボン