1.自動車保険の相場はどれくらい?
1-1.実際に自動車保険の一括見積もりサービスを利用してみた

そもそも、自動車保険の保険料とはいくらくらいなのでしょうか? 条件によりさまざまですが、今回は一例として、『価格.com』の「自動車保険一括見積もりサービス」を利用し相場を確認してみます。
対象の車両は、かつて大いに売れた2代目「ホンダ・フィット」。この1.3リッターの普及型コンパクトカーを対象に、見積もりをとってみました。(※見積もりに際しての保険の条件はこちら)
一括見積もりのシステムでは「三井ダイレクト損保」「ソニー損保」「アクサダイレクト」「イーデザイン損保」の4社が選出され、そのうち3社は依頼から3分以内に、残る1社も10時間後にはメールで見積もりの結果が得られました。
各社の算出した保険料は以下のとおりです。(2023年10月1日時点の結果)
年額 | 月額 | |
三井ダイレクト損保 | 3万2690円 ※1 | 2940円 ※2 |
イーデザイン損保 | 4万3280円 | 3787円 ※3 |
アクサダイレクト | 2万6540円 ※4 | 2430円 ※5 |
ソニー損保 | 3万9880円 ※6 | 3490円 ※7 |
補足 | ※1 インターネット契約割引7000円、証券不発行割引500円適用後 ※4 インターネット契約割引9000円適用後 ※6 インターネット割引1万円、証券不発行割引500円適用後 |
※2 初回のみ8820円、総支払額3万5280円 ※3 総支払額4万5444円 ※5 総支払額2万9160円 ※7 初回のみ6980円、総支払額4万1880円 |
この例では、4社の平均は年一括払いで3万5598円、月払いで3162円。ロードサービスなど細かな点を除いて基本的な補償内容は同じですが、最安値のアクサダイレクトと最高値のイーデザイン損保では年契約で1万6740円、月ごとの契約で1357円の差が出ています。見てのとおり、インターネット割引などのディスカウントが価格を決める要因として大きいこともわかります。
1-2.自動車保険の保険料を左右する要素とは?
下記の「見積もりの条件」のとおり、自動車保険の保険料は条件次第で変わります。
一般的に、事故リスクの観点から、年間の走行距離(予定)が短いほど、運転者が年齢的に成熟しているほど保険料は安くなります。搭乗者傷害保険や搭乗者傷害保険などの補償額を上げれば契約時に必要な保険料は高くなりますし、オプション的な各種特約を省けば、それだけ保険料は下がります。
また、車両保険(運転していたクルマに関する補償)の有無は保険料に大きく影響します。具体的には、購入から新しい車両ほど支払われる保険金額も大きくなり、それに比例して保険料も高くなるというのが通例です。
今回依頼した自動車保険の見積もり条件
車両 | ホンダ・フィット(2008年式) |
年間走行距離 | 4001~5000km |
対人賠償 | 無制限 |
対物賠償 | 無制限 |
搭乗者傷害保険 | 1000万円 |
人身傷害保険 | 3000万円 |
弁護士費用補償特約 日常生活賠償特約 ファミリーバイク特約 |
なし |
運転者年齢条件 | 35歳以上補償 (保険会社によっては30歳以上補償) |
車両保険 | なし |
このように、保険会社や条件によって違いの出る保険料。金額に対する満足度、つまりコストパフォーマンスはどうなのか? 代表的な10社について、実際に契約したユーザーによるランキングで確認しましょう。
2.保険料に対する満足度が高い自動車保険の人気ランキング トップ10
参照いただくのは、『価格.com』による自動車保険の満足度ランキング<保険料部門>の結果です。価格.comの「自動車保険 満足度ランキング」は、実際にその保険を契約している3989人ものユーザーの評価、つまり本音をもとに作成されており、2011年から続けられています。(※アンケート調査概要はこちら)
本記事ではランキングの情報に加え、ファイナンシャルプランナー(CFP)平野敦之さんからのコメントを交え、各自動車保険の特徴を、詳しく、わかりやすくお伝えします。
※サービス、キャンペーン情報等については、2023年10月1日時点で実施を確認しているものであり、終了している場合もございます。
1位:セゾン自動車火災保険(おとなの自動車保険)

- 日常のカーライフおよび防災において便利な「SA・PO・PO(サポポ)」が無料でご利用できる。
- ネット割については、新規契約なら1万3000円、継続契約でも1万円割引!
- 事故連絡の際に依頼することで、事故サポートに関する専門の教育を受けたALSOK隊員が事故現場へ迅速に駆けつけサポートしてくれる「ALSOK事故現場安心サポート」が無料で利用できる。
セゾン自動車火災 保険契約者のクチコミ例
自分に必要な補償を選ぶことができ、節約になった(30代・女性)/自分に合ったものだけ補償を手厚くできるのでコスパがいいと思う(40代・男性)/事故率の低い年代に対して割引があるのはうれしい(50代・男性)/未婚で非同居の子どもを加えても保険料が上がらない仕組みで、リーズナブル(60代・男性)
\人気家電が当たるキャンペーン実施中/
2位:チューリッヒ保険会社

- リーズナブルな保険料を実現。30代~40代のドライバーは特にリーズナブル。
- ロードサービスを特約としてオプション付帯をすることが可能。
- 万が一の際も安心の24時間365日対応! 全国9500カ所のサービス拠点を有する。
- 3つの基本補償とオプション補償で充実&安心補償。

ファイナンシャルプランナー(CFP)平野敦之さんからのコメント
チューリッヒのスーパー自動車保険では、万が一の事故の際の補償の質を落とすことなく合理的な保険料を実現するために、「中間コストのないダイレクト販売」「リスクの細分化による一人ひとりにピッタリの合理的な保険料体系」を採用しています。インターネット割引は、業界最高水準の最大2万円。そのほかにも早期契約の早割500円、契約後のペーパーレスによるe割500円など割引制度や自動車保険紹介プログラムがあるのが特徴です。
契約者からは、「自分の希望する補償のみに限定できるので、無駄が大幅に省けて、保険料をとても安くできました」「保険料と補償内容のバランスが非常によい商品」「補償内容に対して最も納得できる見積もりだった。」「ロードサービスではレッカー移動の距離が一番長く、代車、宿泊費、交通費などが十分といえるほど充実したものだった」などのコメントがあります。
また保険料水準だけではく、万が一の事故や故障などの場合、業界最高水準の無料のロードサービスの提供などのサービス面も充実しています。保険料水準と補償・付帯サービスのバランスが評価されている自動車保険です。
チューリッヒ保険会社 契約者のクチコミ例
ダイレクト型自動車保険は保険料が安い傾向にある(30代・男性)/自転車保険を付けても、一番安い保険だった(40代・男性)/リーズナブルでロードサービスも充実していてコスパがいい(50代・男性)/ここより安いところはなかった(69代・男性)
\人気家電が当たるキャンペーン実施中/
3位:SBI損害保険

- インターネットからの新規申し込みで1万4500円割引。
- 業界最高水準の無料ロードサービス。
- 24時間365日事故受け付け。休日でも初期対応を行い、事故の発生から解決まで細かな対応でサポートしてくれる。

ファイナンシャルプランナー(CFP)平野敦之さんからのコメント
SBI損保の自動車保険は、ダイレクト型の損害保険ならではの合理的な保険料算出基準を採用した保険料と充実したサービスを提供しています。また、契約者ごとの走行距離に応じた合理的な保険料を実現しています。お得な保険料だけなく、業界最高水準のロードサービスに加えて、24時間365日の事故受け付け体制で対応しています。
契約した人からは、「自分が欲しいと思っている補償をすべてカバーしているうえで価格が納得のできるところにおさまっている」「補償内容に対して保険料は安いしウェブ上でいろいろなパターンの保険料がすぐに修正して出てくる」「保険料金が安く、補償内容もそこそこ充実しているのでコストパフォーマンスはとても良い」などの声が寄せられています。
そのほか、この自動車保険には紹介プログラム制度が設けられています。家族や友人などにSBI損保の自動車保険を「紹介した人」に各種プリペイドカード最大2000円分、「紹介を受けた人」に、最大2000円分のギフトなどがプレゼントされます。この制度も考慮すれば保険料はよりお得になります。保険料の観点からはあくまでプラスαな制度ですが、加入を検討するなら活用したい制度です。
SBI損害保険 保険契約者のクチコミ例
保険料は一番安く、大手ということで信頼している(30代・男性)/安いのに十分な補償が受けられるので満足(40代・女性)/とにかく保険料が安い(50代・男性)/補償内容と保険料のバランスがとてもいい(60代・男性)
\人気家電が当たるキャンペーン実施中/
4位:三井ダイレクト損害保険(強くてやさしいクルマの保険)

- ネット型自動車保険初の「レスキュードラレコ」(ドラレコ特約)が利用可能。一定以上の衝撃を検知すると、安否確認デスクに自動でつながる。
- 補償プランについては、コンシェルジュが見積もりを行い、自動車保険のことを何でもサポートしてくれる。
- スマホアプリ「三井ダイレクト損保アプリ」が用意されている。
- インターネット契約割引は最大1万0500円。
三井ダイレクト損害保険(強くてやさしいクルマの保険) 保険契約者のクチコミ例
保険料については大変満足(30代・男性)/補償内容がしっかりしているので、他社と同額程度ならこちらを選びたい(40代・男性)/不要なプランの押し売り・抱き合わせがなく、自分にとって必要な補償だけをチョイスできるのがいい(50代・女性)/年式の古いクルマでも車両保険の契約ができてうれしい(50代・男性)/インターネット契約割引や証券不発行割引など、割引サービスが充実している(60代・男性)
\人気家電が当たるキャンペーン実施中/
5位:ソニー損害保険

- 専任担当者が、弁護士や医師などの専門家と連携してサポートを行う。
- クルマのトラブルで頼れるロードサービスが無料付帯。
- 保険料は「走る分だけ」なので合理的。予想年間走行距離に応じて7区分(3000km以下/5000km以下/7000km以下/9000km以下/1万1000km以下/1万6000km以下/無制限)で算出される。
ソニー損害保険 保険契約者のクチコミ例
全体的に保険料は安めだが補償内容はしっかりしている(30代・男性)/補償内容と保険料のバランスがよく安心できる(40代・男性)/走行距離が少なかった場合は次年度の保険料で割引になるのがうれしい(50代・男性)/年間走行距離に応じて保険料が変わるシステムに満足(60代・男性)
\人気家電が当たるキャンペーン実施中/
6位:イーデザイン損害保険(&e)

- センサーとアプリで日々の安全運転をサポート。
- センサーを活用した事故解決。事故の衝撃をセンサーが検知すると、衝撃の前後数秒間の状況を自動で記録する。
イーデザイン損害保険(&e) 保険契約者のクチコミ例
オプションのお仕着せもなく、リーズナブルだと思う(30代・男性)/一般的な補償はそろっていて、不満はない(40代・男性)/特に安いというわけではないが満足(50代・男性)/事故に遭ってしまったときの対応がよかった(60代・男性)
\人気家電が当たるキャンペーン実施中/
7位:アクサ損害保険

- 相手方への賠償はもちろん、同乗者の補償も無制限に設定可能。
- 24時間365日対応のAXAプレミアムロードサービスが無料で付帯する。
- 12歳以下の子どもを乗せるクルマであれば「子育て応援割引」が適用される。
- インターネット割引は最大2万円。無事故割引(2000円引き)も設定。
- 他社から切り替えた96%の方が「補償と保険料のバランスがよい」と回答している。
アクサ損害保険 保険契約者のクチコミ例
以前加入していた保険と同じ補償内容で、保険料が3分の1になりました(20代・女性)/これほど安い価格はダイレクト型のアクサでしか実現できないと思う(30代・男性)/ダイレクト型のなかでも大手なので安心感がある(40代・男性)/保険料以上の事故対応に満足している(50代・男性)/オプション等の自由度が高く納得のいく価格で契約できる(60代・男性)
\人気家電が当たるキャンペーン実施中/
8位:楽天損害保険

- 保険料は「走った分だけ」。自身の運転状況に合った保険料で契約できる。
- 安心のロードサービスが付帯。
- すべての契約にドライブアシスト「あんしん事故現場かけつけサービス」が付いてくる。
楽天損害保険 保険契約者のクチコミ例
走行距離に応じて保険料が変わるのがいいし、ロードサービスも充実(30代・女性)/ミニバイク特約や弁護士特約なども含め納得できる価格(50代・男性)/楽天ポイントを利用できるのがうれしい(60代・男性)/保険料が安いのに補償内容などは他社と同程度でコストパフォーマンスの高さを感じた(60代・男性)
\人気家電が当たるキャンペーン実施中/
9位:AIG損害保険

- 加害者になった場合に備える「日常生活賠償責任特約」を用意。
- 被害者になった場合に備える「人身傷害保険」において、治療費・休業損害・精神的損害等、さまざまな費用について実際の損害額を補償。
- 人身傷害保険は、自転車だけでなく他の交通乗用具(電車・飛行機・エスカレーター等)の事故によるケガの補償にも対応。
AIG損害保険 保険契約者のクチコミ例
必要な補償はしっかりしていて、長期優良割引などの制度もありがたい(30代・女性)/代理店から都度有益な情報がもらえて信頼できる(40代・男性)/自分が望むものを代理店に相談できるのは大きなメリット(50代・女性)/ダイレクト型よりも高いかもしれないが、補償内容が手厚く安心できる(50代・男性)
\人気家電が当たるキャンペーン実施中/
10位:東京海上日動火災保険

- トータルアシスト自動車保険には、「賠償に関する補償」「ご自身の補償」「お車の補償」の3つの基本補償を設定。
- 万が一の事故の際により手厚く補償を行うため、「弁護士費用特約(日常生活・自動車事故型)」または「弁護士費用特約(自動車事故型)」、「入院時選べるアシスト特約」、「レンタカー費用等補償特約(事故時30日)」の3つの基本特約を用意。
- 事故時以外のサポートの充実(ロードアシスト/事故現場アシスト/メディカルアシスト/レンタカー等諸費用アシスト)。
東京海上日動火災保険 保険契約者のクチコミ例
安さよりも全国に広がる代理店から得られる安心感がうれしい(30代・女性)/カスタマーサービスの信頼性が高く好感が持てる(40代・女性)/信頼性の高さと万が一の際の対応力で選んだ(50代・男性)/ダイレクト型にはない内容の濃さを実感している(60代・男性)
\人気家電が当たるキャンペーン実施中/
「一括見積もり」で最安値がすぐわかる!
保険に加入する際、現実的に重要になってくるのはコストパフォーマンス、なかでも「保険料の安さ」ではないでしょうか。
保険料を抑えるために、保険料の見積もりサービスを利用してみるのは有効な手段です。インターネットを介して保険のプランを検討するだけで、契約時の保険料が割り引かれるようになるという保険会社は少なくありません。
自動車保険の見積もりについては、一度の申し込み作業で一括して複数の保険会社に見積もりを依頼できる効率的なサービスもあります。
基本的な流れは、「マイカー情報や現時点で加入している保険の内容、加入者の情報を伝えることで、希望の条件に合った保険のプランと料金が数社から示される」というもの(見積もりサービスの申し込みに際しては、車検証や運転免許証、すでに自動車保険を契約している人は保険証券も用意したうえで作業をすると便利です)。
診断結果は即座にメールで届くことが多く、保険会社によっては郵送での見積書類・はがきが発送されます。いずれにせよ、見積もりはあくまで見積もり。それだけで契約締結ということにはならないので、安心して利用できます。
比較サイト『価格.com』の一括見積もりサービスを利用してみる

「自動車保険の一括見積もり」といっても、そのサービスはさまざまです。インターネットで検索すればおわかりのとおりで、目移りしてしまうのではないでしょうか。
今回紹介する比較サイト『価格.com』の一括見積もりには、なかなか見逃せないメリットがあります。
もちろん最大のポイントは、一度の入力で複数の保険会社にまとめて見積もりを依頼できること。見積もりにかかる費用は無料で、たいていは即座に結果を確認できるようになりますので、自動車保険の契約を急ぎたい、検討に多くの時間を割くことができないという方に役立ちます。
また、価格.comならではのうれしい特典「選べる! 人気家電プレゼントキャンペーン」も用意されています。これは、価格.comの自動車保険一括見積もりサービスを利用した方のうち20人に、魅力的な家電製品が当たるキャンペーン。自動車保険のご契約は必要なく、一括見積もりを利用しただけで応募することが可能です。
サービスを利用することで、平均1万1000円も保険料が安くなるといわれる(※2022年5月集計「ご利用者の声」より)、価格.comの自動車保険一括見積もり。この機会に利用してみてはいかがでしょうか。
\人気家電が当たるキャンペーン実施中/
3.自動車保険料を安くする5つのポイント
ここまで見てきたとおり、保険会社によって、ほぼ同じ補償内容でも保険料には違いがあります。保険会社の選定以外に、保険料を抑える方法はあるのでしょうか? その代表的なものを5つ紹介します。
3-1.保険会社の割引制度を利用する
見積もりの例(1-1.実際に自動車保険の一括見積もりサービスを利用してみた)にもありますが、多くの保険会社が何らかの割引制度を用意しています。一例を挙げると、ウェブサイトからオンラインで契約した際に適用される「インターネット割引」、保険の満期日よりも大幅に前倒しで継続契約した際の「早期契約割引」、保険証券をペーパーレスとしメールやウェブで示すものとする「証券不発行割引」など。呼び名は同じでも割引額は会社により異なるので、しっかりチェックして判断する必要があります。
3-2.月払いをやめて年払いで決済する
冒頭の一括見積もりの例(1-1.実際に自動車保険の一括見積もりサービスを利用してみた)に見られるとおり、1年分の保険料は、月ごとに12カ月支払うよりも、1回の年払いにしたほうが安くなります。保険会社にもよりますが、差額の割合は約5%~10%といったところです。一度に数万円の出費に対応するのが難しいという場合を除き、年払いでの支払いが得といえるでしょう。
ただ、近い将来解約することを視野に契約するのであれば、月払いのほうが得になるケースも考えられます。1年契約にして途中解約すると、保険料の一部払い戻しが行われますが、その金額が、解約後の期間に相当する額よりも少なくなるのが普通だからです。
3-3.同居する親族から自動車保険の等級を引き継ぐ
一般的に自動車保険は、契約者本人だけでなく、配偶者を含むその家族までカバーされるものです。逆に、その運転者の制限を限定する、例えば本人だけに適用することで、保険料を下げることが可能です。
また、運転者の年齢を限定して契約することでも保険料は抑えられます。若年のドライバーほど事故率が高くなるという考えのもと、自動車保険では、例えば「21歳以上補償」「26歳以上補償」「30歳以上補償」「35歳以上補償」というように年齢をもとに区分けされ、保険がカバーするドライバーの年齢が低いほど契約料は上がり、年齢が高いほど契約料が下がる傾向にあります。今現在、契約者本人、そして保険でカバーされる家族の年齢はどうなのか。適宜、この年齢条件に合わせて契約を見直すことで、保険料を下げられる可能性があるのです。
3-4.補償対象を運転者に限る・年齢条件を見直す
自動車保険には、契約から1年間無事故・保険不使用であれば、翌年の契約時に等級が上がり保険料が割り引かれるという“等級制度”があります。
この等級は、保険をかける車両や契約する保険会社を変更しても維持されるほか、同居する親族であれば、人と人との間で引き継ぎが可能となっています。親がその子どもに、「保険料が大きく割り引かれる高い等級」を継承するというのが、一般に多く見られるパターンです。自身の親族でこうした手続きが可能かどうか、確認してみるとよいでしょう。
3-5.車両保険を抑える・免責金額を変更する
契約している車両そのものの損害を補償するのが自動車保険。その契約料の負担は決して小さくはなく、「車両保険を付けると自動車保険料は倍になる」ともいわれるほど。契約内容により金額はさまざまであるものの、保険料が大幅に上がるのは確かです。
しかし中古車を含め、新車登録から年数を経た車両ともなれば、車両の時価に基づく補償上限金額は大幅に下がるため、支払う保険料の割に得るものが少ないという結果にもなりかねません。
また、実際に事故が発生し車両保険を使う場合には、契約した免責金額に相当する自己負担金を支払わなければなりません。例えば、免責金額5万円で保険を契約していれば、修理に20万円を要するケースでは、自己負担が5万円、保険会社からの支払いが15万円となります。
この契約者側の免責額を大きくすると、保険会社の補償が少なくなるため、保険料が下がります。逆に、免責額を下げれば保険料は上がります。免責額と保険料の相対関係を検討し、どのように金額を設定するのが自分にとって得なのか、検討する余地があるといえます。
4.保険料についてのよくある質問
決まりごとやメニューが多く、ちょっと複雑だという印象をもたれがちな、自動車保険の世界。多くの人が不安・疑問に思っているであろう点について解説します。
Q.「証券不発行割引」を適用されたことにより、補償内容への影響は出ないのでしょうか。
いずれの保険会社においても、証券をペーパーレス化することで保険の補償内容が変わることはありません。純粋に、通信手段の違いです。
Q.あえて車両保険に入ったほうがいいのは、一般的にどんなケースでしょうか?
新車で車両を購入した場合や、多額の購入ローンが残っている場合には、車両保険の有効性が期待できます。万が一、車両が失われたり大きな損傷を受けたりした場合、大きな負債だけが残ってしまう恐れがあるからです。
Q.2台目の契約では保険料が安くなるというのは本当ですか?
自動車保険を契約すると等級は6等級からスタートするのが通例ですが、2台目の契約で「セカンドカー割引(複数所有新規割引)」が適用されると、開始時の等級がひとつ上の7等級となり、そのぶん保険料が引き下げられます。
契約途中で変更した場合は(新保険の保険開始日から1年後の等級アップとなるため)割引率の上がるタイミングが遅れ、保険料の面で不利になります。ただし、新保険の保険会社に「ノンフリート保険期間通算特則」がある場合は、旧保険の期間を引き継ぐことができるようになります。
5.まとめ
- 一括見積もりの結果を見てもわかるとおり、自動車保険の保険料は、同程度の補償内容でも保険会社により金額に差異がある。
- 金額的には、保険料の最も安い保険会社のプランが得であるが、細かな補償内容や実際に契約したユーザーの満足度も検討し判断したうえでの総合的な判断も重要。
- 自動車保険は、契約内容の調整・変更で保険料を下げられる余地はある。割引制度の確認、支払い方法の選択、等級の引き継ぎ、運転者の制限、車両保険の再考などがその例である。
これらの情報を通じて保険料が安くできることがわかったら、自分に最適な自動車保険を選び、最もコストパフォーマンスを高めるかたちで自動車保険を契約しましょう。
自動車保険 満足度ランキング アンケート実施概要
調査対象
2022年5月から10月に価格.comを利用した方のなかで、調査時点において自動車保険(任意保険)に加入している、もしくは事故時等に保険会社に連絡をしたことのある方(カカクコム調べ 実査委託先:マクロミル)
調査期間
2022年11月16日~11月23日
回答者数
3989人
男女比率
男性:74.6%、女性:25.4%
年代比率
20代:6.0%、30代:23.0%、40代:17.8%、50代:24.6%、60歳以上:28.6%
総合満足度のポイント算出方法
アンケートの回答から算出した総合満足度の平均値
総合満足度:回答者ごとに、アンケート項目(※1)別に満足度ポイント数(※2)と重視度ポイント数(※3)を掛け、全項目分を足し合わせ、各項目の重視度ポイント数の合計で割ったもの
(※1)
保険料:補償内容に対して納得できる保険料水準だったか、他の保険会社と比べて保険料が安いかなど
補償内容:補償の範囲の広さや充実度(特約・ロードサービスなどの付帯サービスを含む)など
顧客対応:加入や変更手続きのわかりやすさ・簡単さ・速さ。対面・電話・メールなどによる保険会社担当者の対応のよさ、マナーや礼儀・信頼感など ※事故対応(初期対応・示談交渉・事故処理など)を除く
(※2)
満足:100、やや満足:80、普通:60、少し不満:40、不満:20
(※3)
とても重視する:6、重視する:5、やや重視する:4、あまり重視しない:3、重視しない:2、全く重視しない:1
調査対象会社
AIG損保、SBI損保、あいおいニッセイ同和損保、アクサダイレクト、イーデザイン損保、セゾン自動車火災保険、ソニー損保、損保ジャパン、チャブ保険、チューリッヒ、東京海上日動火災保険、日新火災海上保険、三井住友海上、三井ダイレクト損保、楽天損保(計15社) ※掲載している情報の正確性については万全を期していますが、その内容を保証するものではありません。
詳細は、価格.com 自動車保険 満足度ランキングをご覧ください。
ファイナンシャルプランナー(CFP)平野敦之さんからのコメント
セゾン自動車火災保険の「おとなの自動車保険」は、年齢ごとの事故率を1歳きざみで保険料に反映し、事故率の低い世代の保険料が割安となる仕組みになっています。特に40代、50代に保険料の強みがある自動車保険です。また年齢の低い、契約者の子どもが運転する場合、通常は年齢条件そのものを変更する必要がありますが、おとなの自動車保険では、親の年齢に合わせた保険料がベースになります。そのうえで同居の子どもを補償の範囲内に追加するだけで済むため、保険料負担を軽減することができるのがポイントです。子どもに運転させるために年齢条件を変更しなければならない人にはお得な制度です。
実際に契約をしている人からは、「10代の子どもを追加したのに保険料が安い」「インターネットの自動車保険の保険料見積もりを行い、同じ条件で一番安かった」「補償内容に対する保険料が他の保険会社に比べてとにかく安い」「年齢で毎年少しずつ上昇はするものの、その上げ幅が最も小さい」などの声が寄せられています。
ほかにもネット割引や早期契約割引など各種割引制度も用意されています。独自の保険料体系が保険料に反映されている仕組みなどが支持につながっているようです。