新型コンセプトモデル「日産PIVO3」お目見え
2011.11.08 国産車■新型コンセプトモデル「日産PIVO3」お目見え
日産自動車は、2011年11月30日のプレスデイで幕を開ける第42回東京モーターショーに、EVのコンセプトモデル「PIVO3(ピボ・スリー)」を出展する。
日産の「PIVO3」は、都市部で生活するシングルやカップルを念頭に開発された、コンパクトな電気自動車。「3」の名が示すとおり、第39回東京モーターショー(2005年)に出展された初代「PIVO」、第40回東京モーターショー(2007年)に出展された2代目「PIVO2」に次ぐ、3代目の「PIVO」である。
過去の「PIVO」は“かぼちゃの馬車”を思わせるユニークなデザインだったが、4年ぶりの登場となる最新型は、極めて現実的なエクステリアをまとう。日産によれば、これは「PIVO」が量産化を視野に入れた開発段階にあることの表れだという。
ボディーサイズは、全長×全幅×全高=2800×1650×1520mm(ホイールベース=1900mm)。四隅には、2代目「PIVO」から継承されたモーター内蔵式のホイールが配される。普通のクルマに比べて大きな舵角が得られるこのインホイールモーターと、前後輪で異なる(後輪側のほうが狭い)トレッドの作用により、内輪差・外輪差の無いコーナリングが可能で、最小回転半径=2mと小回りも利く。
大きなスライドドアを開いて乗り込む車内には、真ん中に運転席が、やや後方にオフセットして左右にもシートが置かれる。乗車定員は、過去の「PIVO」と同様に3名。レイアウトの自由度とシステムの軽量化を図るべく、操作は全てバイ・ワイヤ(電気信号)方式となっている。
ドライバーが必要とする情報を適切に伝えてくれる、“クルマとのコミュニケーションツール”「ロボティック・エージェント」も、先代モデルから継承。より進化した形で搭載される。
日産はさらに、「PIVO3」で新しいカーライフも提案する。例えば、携帯電話やスマートフォンを使って「PIVO3」を呼び出せたり、駐車場に向かわせたり、さらに充電までさせられるような、インフラ整備が進んだ未来の都市がもたらす快適なEVライフも念頭にあるという。
(webCG 関)
-
NEW
なぜ給油口の位置は統一されていないのか?
2025.10.14あの多田哲哉のクルマQ&Aクルマの給油口の位置は、車種によって車体の左側だったり右側だったりする。なぜ向きや場所が統一されていないのか、それで設計上は問題ないのか? トヨタでさまざまなクルマの開発にたずさわってきた多田哲哉さんに聞いた。 -
NEW
トヨタ・スープラRZ(FR/6MT)【試乗記】
2025.10.14試乗記2019年の熱狂がつい先日のことのようだが、5代目「トヨタ・スープラ」が間もなく生産終了を迎える。寂しさはあるものの、最後の最後まできっちり改良の手を入れ、“完成形”に仕上げて送り出すのが今のトヨタらしいところだ。「RZ」の6段MTモデルを試す。 -
ただいま鋭意開発中!? 次期「ダイハツ・コペン」を予想する
2025.10.13デイリーコラムダイハツが軽スポーツカー「コペン」の生産終了を宣言。しかしその一方で、新たなコペンの開発にも取り組んでいるという。実現した際には、どんなクルマになるだろうか? 同モデルに詳しい工藤貴宏は、こう考える。 -
BMW R1300GS(6MT)/F900GS(6MT)【試乗記】
2025.10.13試乗記BMWが擁するビッグオフローダー「R1300GS」と「F900GS」に、本領であるオフロードコースで試乗。豪快なジャンプを繰り返し、テールスライドで土ぼこりを巻き上げ、大型アドベンチャーバイクのパイオニアである、BMWの本気に感じ入った。 -
マツダ・ロードスターS(後編)
2025.10.12ミスター・スバル 辰己英治の目利き長年にわたりスバル車の走りを鍛えてきた辰己英治氏。彼が今回試乗するのが、最新型の「マツダ・ロードスター」だ。初代「NA型」に触れて感動し、最新モデルの試乗も楽しみにしていたという辰己氏の、ND型に対する評価はどのようなものとなったのか? -
MINIジョンクーパーワークス(FF/7AT)【試乗記】
2025.10.11試乗記新世代MINIにもトップパフォーマンスモデルの「ジョンクーパーワークス(JCW)」が続々と登場しているが、この3ドアモデルこそが王道中の王道。「THE JCW」である。箱根のワインディングロードに持ち込み、心地よい汗をかいてみた。