第2戦富士はGT-R勢が大健闘【SUPER GT 2015】

2015.05.04 自動車ニュース

【SUPER GT 2015】第2戦富士はGT-R勢が大健闘

2015年5月3日、SUPER GTの2015年シーズン第2戦が、富士スピードウェイで開催された。

快晴となったゴールデンウイーク中のレースとあって、富士スピードウェイには、2日間でのべ9万人以上の観客が訪れた。
快晴となったゴールデンウイーク中のレースとあって、富士スピードウェイには、2日間でのべ9万人以上の観客が訪れた。
GT500クラスで勝利をおさめた、松田次生/ロニー・クインタレッリ組のNo.1 MOTUL AUTECH GT-R。
GT500クラスで勝利をおさめた、松田次生/ロニー・クインタレッリ組のNo.1 MOTUL AUTECH GT-R。
こちらはクラス2位のNo.12 カルソニックIMPUL GT-R(安田裕信/J.P・デ・オリベイラ組)。2014年に続く、第2戦富士の2連覇はならず。
こちらはクラス2位のNo.12 カルソニックIMPUL GT-R(安田裕信/J.P・デ・オリベイラ組)。2014年に続く、第2戦富士の2連覇はならず。

■GT500は「予選のまま」

GT500クラスの優勝はNo.1 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ組)で2位はNo.12 カルソニックIMPUL GT-R(安田裕信/J.P・デ・オリベイラ組)。一方、GT300クラスの優勝はNo.10 GAINER TANAX GT-R(アンドレ・クート/千代勝正組)で、2位はNo.3 B-MAX NDDP GT-R(星野一樹/高星明誠組)というリザルト。つまり、富士スピードウェイで開催されたSUPER GT第2戦では日産GT-Rが両クラスで1-2フィニッシュを果たしたわけだが、レース展開は実に対照的なものだった。
端的に言って、GT500クラスは至って退屈だったのに対し、GT300クラスは特にレース終盤に熾烈(しれつ)なバトルが繰り返され、大いに盛り上がったのである。

そもそもNo.1 MOTUL AUTECH GT-Rは予選でポールポジションを獲得し、No.12 カルソニックIMPUL GT-Rはこれに続く2番グリッドを得ていた。2台は、スタートして7周目までは1秒を切る接戦を繰り広げたものの、程なくNo.1 MOTUL AUTECH GT-RがNo.12 カルソニックIMPUL GT-Rを引き離す展開となる。
その後、20-25周で再び接近したほか、1回目のピットストップではNo.12 カルソニックIMPUL GT-Rが一時的に先行したものの、この日に限ってはNo.1 MOTUL AUTECH GT-Rのほうが一枚上手。これ以降は2台の順位が入れ替わることなく110周、500kmのレースを走りきることとなった。

なお、3位は4番グリッドからスタートしたNo.36 PETRONAS TOM'S RC F(伊藤大輔/ジェームス・ロシター組)、4位は6番グリッドからスタートしたNo.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT(塚越広大/武藤英紀組)と、こちらも大きな波乱のない淡々とした内容のレースとなった。

GT300クラスのスタートシーン。GT500クラスとは対照的に、見どころの多いレース展開となった。
GT300クラスのスタートシーン。GT500クラスとは対照的に、見どころの多いレース展開となった。

最終的にGT300クラスを制した、アンドレ・クート/千代勝正組のNo.10 GAINER TANAX GT-R。


    最終的にGT300クラスを制した、アンドレ・クート/千代勝正組のNo.10 GAINER TANAX GT-R。
No.11 GAINER TANAX SLS(平中克幸/ビヨン・ビルドハイム組)。一時は首位に立つも、クラス3位でレースを終えた。
No.11 GAINER TANAX SLS(平中克幸/ビヨン・ビルドハイム組)。一時は首位に立つも、クラス3位でレースを終えた。
トラブルによるピットイン以降、星野一樹のドライブで猛烈な追い上げを見せ、2位表彰台を手にしたNo.3 B-MAX NDDP GT-R。
トラブルによるピットイン以降、星野一樹のドライブで猛烈な追い上げを見せ、2位表彰台を手にしたNo.3 B-MAX NDDP GT-R。
勝利を喜ぶ、「GT-R」のドライバーたち。写真左から、GT500クラスを制した松田次生、ロニー・クインタレッリ、GT300クラスの勝者であるアンドレ・クート、千代勝正、そして第3ドライバー(今回は出走せず)の富田竜一郎。
勝利を喜ぶ、「GT-R」のドライバーたち。写真左から、GT500クラスを制した松田次生、ロニー・クインタレッリ、GT300クラスの勝者であるアンドレ・クート、千代勝正、そして第3ドライバー(今回は出走せず)の富田竜一郎。

■No.3 B-MAX NDDP GT-Rが猛チャージ

一方のGT300クラスも、レース序盤は比較的動きのない展開で、トップが25周目を迎えた段階でもトップ4の顔ぶれは予選の上位4台とまったく同じ(ただし3番手と4番手のみ入れ替わり)で、首位はNo.31 TOYOTA PRIUS apr GT(佐々木孝太/中山雄一/嵯峨宏紀組)、2番手はNo.3 B-MAX NDDP GT-R、3番手はNo.11 GAINER TANAX SLS(平中克幸/ビヨン・ビルドハイム組)、4番手はNo.10 GAINER TANAX GT-Rという順番だった。

ところが、レース中盤を迎えるとNo.31 TOYOTA PRIUS apr GTは徐々に後退。対照的にNo.10 GAINER TANAX GT-Rが首位に立つ展開となる。さらにレースの流れが大きなうねりを見せたのは、No.3 B-MAX NDDP GT-Rの左フロントタイヤが突然バーストした65周目。同車はこのため緊急ピットストップを行い、一時的に10番手までポジションを落としてしまう。もっとも、No.3 B-MAX NDDP GT-Rは間もなくルーティンのピット作業を行おうとしていたところだったため、レース戦略自体に大きな変更を強いられることがなかったのは、不幸中の幸いだった。

それにしても凄(すさ)まじかったのは、ここで緊急ピットストップを行ってステアリングを受け継いだ星野の闘志と、その星野の闘志をさらに煽(あお)るようにしてペースアップの指示を与え続けた長谷見昌弘監督の執念だった。
ここから星野はファステストラップを更新しながらライバルたちを追い詰め、97周目には3番手、99周目には2番手に浮上。そのままGT300クラスにチェッカードフラッグが振り下ろされた100周目まで走りきり、No.10 GAINER TANAX GT-Rとともに1-2フィニッシュを果たすことになったのである。
続く3位はNo.11 GAINER TANAX SLS、4位はNo.31 TOYOTA PRIUS apr GTという結果だった。

本大会は2日間とも好天に恵まれたこともあり、土曜日は3万3500人、日曜日は5万8000人の入場者数を数えた。大会総入場者数9万1500人は、富士スピードウェイで開催されたSUPER GTとしては史上最高記録にあたるものだという。

(文=小林祐介/写真提供 GTA)

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