第445回:追求したのは雪上・氷上性能だけにあらず
「ブリヂストン・ブリザックVRX2」の実力を試す

2017.09.29 エディターから一言
北海道・士別のテストコースを走行する、「ブリヂストン・ブリザックVRX2」を装着した「アウディA3セダン」。
北海道・士別のテストコースを走行する、「ブリヂストン・ブリザックVRX2」を装着した「アウディA3セダン」。拡大

ブリヂストンが発表した新しいスタッドレスタイヤ「ブリザックVRX2」の取材会が、北海道・士別のテストコースを舞台に実施された。雪上・氷上性能の向上に加え、燃費や静粛性、耐摩耗性能までも追求し開発された新製品の実力を試す。

ブリヂストンのスタッドレスタイヤ「ブリザック」シリーズの新製品として、2017年7月に発表された「VRX2」。氷雪路でのグリップ性能に加え、高い摩耗ライフ性能や静粛性も追求されいてる。
ブリヂストンのスタッドレスタイヤ「ブリザック」シリーズの新製品として、2017年7月に発表された「VRX2」。氷雪路でのグリップ性能に加え、高い摩耗ライフ性能や静粛性も追求されいてる。拡大
構内のワインディング路での試乗に用意された5台の試乗車。軽自動車やミニバン、高級セダンなど、幅広い車種に対応できる豊富なサイズバリエーションも「ブリザックVRX2」の特徴。その種類は、135/80R12から245/40R20まで、全109種類にのぼる。
構内のワインディング路での試乗に用意された5台の試乗車。軽自動車やミニバン、高級セダンなど、幅広い車種に対応できる豊富なサイズバリエーションも「ブリザックVRX2」の特徴。その種類は、135/80R12から245/40R20まで、全109種類にのぼる。拡大

特殊な日本の冬に対応するために

人が歩くのも大変という冬の路面の上で、体重の何十倍もの重さがあるクルマを走らせようというのだから、それを支えるタイヤは大変だ。どうせ寒いのならば「ずっとカチカチに凍ってくれていれば楽なのに……」と、本人ならぬ“本タイヤ”はきっとそのように思っているはず。

が、厄介なことに日本の冬は、日中には気温が摂氏0度以上まで上昇してしまうところが少なくないし、気温が低いままでも交通量が多く、数多くの車両が頻繁に通過することでやはり表面を溶かしてしまうという、世界でもあまり例を見ない環境が生み出されている。

そんな日本固有ともいえる条件のもとで、特に氷上での滑りの原因といわれるミクロの水膜をいったんトレッド内に吸収し、その上で気温が下がっても硬くなりにくいゴム面を直接路面に接触させることでグリップ力を得よう……というのが、各タイヤメーカーによる日本市場向けスタッドレスタイヤへの基本的な考え方となっている。中でも、内部に細かな気泡を封じ込めた“発泡ゴム”と呼ばれるコンパウンドを技術の主役に据えて挑むのが、1988年に初代モデルを発売して以来、「ブリザック」の名で商品展開を続ける、ブリヂストンの乗用車用スタッドレスタイヤである。

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