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第1回:現役女性レーサーが語るオールシーズンタイヤの真価

すべての季節の あらゆる道で 2016.12.14 検証 Vector 4Seasons Hybridという選択肢<PR> 季節や路面状況を問わず、年間を通して“履き替えなし”で走ることができるオールシーズンタイヤ「グッドイヤー・ベクター4シーズンズ ハイブリッド」。現役の女性レーシングドライバーが、さまざまなシチュエーションでその実力を試す。

ドライ路面でもサマータイヤと変わらない

「このクルマはかわいくてカッコいいですね! 内装もエクステリアもマルのモチーフが使われているのがステキです。女子はマルが好きですからねぇ(笑)。シートが茶色でグレーのパイピングというのはあまり見ない組み合わせです。やっぱりイタリアのセンスなんでしょうか」

いとうりなさんは「フィアット500X」をひと目見て気に入ったようだ。いかにも女子っぽい感想だけど、だまされてはいけない。りなさんはレースやラリーで活躍するドライバーなのだ。レースクイーンやモデルの仕事もしていて、美と運転技術を兼ね備えたスーパーレディーなのである。この日の彼女のミッションは、オールシーズンタイヤ「グッドイヤー・ベクター4シーズンズ ハイブリッド」(以下、ベクター)をテストすること。雪道での性能を試すため、群馬県北部の万座温泉を目指す。

出発地の東京・恵比寿は好天に恵まれ、路面はドライ。市街地での走りは、普通のサマータイヤと変わらない。
「自然なハンドリングで、ロードノイズも気になりませんね。スタッドレスタイヤだとどうしてもドライ路面では不安定になりがちですが、このタイヤは大丈夫です。乗り心地も悪くないですよ」

高速道路に入っても、快調なドライブが続く。高速コーナーでも不安感がないので、ハイペースで飛ばせるのだ。
「狭くて曲がりくねった道より、気持ちよく走れる緩やかなカーブが私は好き。タイヤから路面をしっかりとらえているフィールが伝わってくるから、安心してスピードを出せますね」

ベクターはブロック間が支え合う「3Dワッフル構造」を採用することで高いブロック剛性を確保し、オールウェザーシリカコンパウンドと専用ポリマーを使った全天候型ゴムの採用により、ドライ路面でも夏タイヤと変わらない運動性能を手に入れている。スタッドレスタイヤを装着してドライ路面を走ると常に少しずつ滑っているような感覚があるが、このタイヤはグリップ感が強い。滑らないということは駆動力の損失がないということなので、燃費にも有利だ。

→第2回:いとうりなと行く 東京-万座温泉1dayドライブ

<プロフィール>
いとう りな
86/BRZ Raceなどで活躍する現役の女性レーシングドライバー。レースクイーンとしてサーキットに通ううちにモータースポーツの魅力に目覚め、2008年に活動をスタート。アジアパシフィックラリーや韓国のKSF(KOREA SPEED FESTIVAL)など、海外のレースにも挑戦している。
<プロフィール>
	いとう りな
	86/BRZ Raceなどで活躍する現役の女性レーシングドライバー。レースクイーンとしてサーキットに通ううちにモータースポーツの魅力に目覚め、2008年に活動をスタート。アジアパシフィックラリーや韓国のKSF(KOREA SPEED FESTIVAL)など、海外のレースにも挑戦している。拡大
試乗車にはフィアットのクロスオーバーモデル「フィアット500X」をチョイス。燃費の良いFF車もラインナップされているが、今回は雪道でのテストも実施する予定だったので4WD車の「クロスプラス」を選んだ。
試乗車にはフィアットのクロスオーバーモデル「フィアット500X」をチョイス。燃費の良いFF車もラインナップされているが、今回は雪道でのテストも実施する予定だったので4WD車の「クロスプラス」を選んだ。拡大
東京を出て、高速道路を軽井沢方面へとひた走る。こうしたシチュエーションでは、「ベクター」のドライブフィールは、一般的なサマータイヤとなんら変わらない。
東京を出て、高速道路を軽井沢方面へとひた走る。こうしたシチュエーションでは、「ベクター」のドライブフィールは、一般的なサマータイヤとなんら変わらない。拡大
日本グッドイヤーが2016年8月に発売した「ベクター4シーズンズ ハイブリッド」。季節を問わず使用できるオールシーズンタイヤとしての基本性能の高さに加え、44種類という豊富なサイズバリエーションも特長となっている。
日本グッドイヤーが2016年8月に発売した「ベクター4シーズンズ ハイブリッド」。季節を問わず使用できるオールシーズンタイヤとしての基本性能の高さに加え、44種類という豊富なサイズバリエーションも特長となっている。拡大

大切なのはタイヤをいたわる運転

「トヨタ86」でレースに参加し、「マツダ・デミオ」でラリーを走るりなさん。クラシックMINIのワンメイクレースもこなす。高校を卒業して免許を取得し、最初は家にあったワンボックスカーを運転していたという。トランスミッションはマニュアルで、今でもMT車がお気に入り。20歳の時にレースクイーンになって脚光を浴びるが、サーキットに通ううちにどうせなら走るほうになりたいと一念発起。1年以上ペーパードライバー状態だったのに、いきなり国内B級ライセンスを取得してしまった。そこからの活躍ぶりから思うに、ドライビングテクニックは天性のものらしい。

「レースやラリーでタイヤの大切さは痛いほど思い知らされていますから、一般のドライバーよりは運転していてタイヤのことを気にしているかもしれません。ラリーでは、うっかりすると転がったり崖から落ちたりすることもありますから」

恐ろしいことをサラリと話すが、公道での運転は至っておとなしい。急加速や急ハンドルとは無縁で、実にていねいな走りをする。高速道路を降りて山道に入ると、連続するコーナーを無駄のない動きで抜けていく。感覚的な表現になるが、運転がきれいなのだ。

「ていねいに運転したほうが速いんですよ。素早いようでも雑な運転はダメです。タイムが出ないばかりか、タイヤに優しくないんですね。レースではタイヤがタレてくるとブレーキが利かなくなり、アンダーステアが出てどうしてもタイムが落ちます。タイヤをいたわることは、必ず結果につながりますね。ハンドルをこじらず、舵角は最小限にとどめるのが秘訣(ひけつ)です」

モータースポーツを経験したことで、公道でも危険回避能力が高まったと話す。不測の事態に遭遇しても、パニックにならずに冷静に対処できるのだ。
「ラリーでグラベルを走る時は、とがった石を踏まないように路面を注視しながら運転します。タイヤのバーストは運が悪いのではなく、注意不足から起きるんですよ」

→第2回:いとうりなと行く 東京-万座温泉1dayドライブ

東京から離れるにつれ、車窓の風景にも山並みが目立つようになる。目的地は標高1800mに位置する、群馬県の万座温泉。
東京から離れるにつれ、車窓の風景にも山並みが目立つようになる。目的地は標高1800mに位置する、群馬県の万座温泉。拡大
いとうりなさんのドライビングは非常にスムーズで、同乗していて安心できるもの。本人いわく「(モータースポーツでも)ていねいに運転したほうが速いんですよ」とのこと。
いとうりなさんのドライビングは非常にスムーズで、同乗していて安心できるもの。本人いわく「(モータースポーツでも)ていねいに運転したほうが速いんですよ」とのこと。拡大
試乗車「フィアット500Xクロスプラス」のインテリア。角のとれたやわらかな各部のデザインと、ブラウンとグレーのインテリアカラーが目を引く。
試乗車「フィアット500Xクロスプラス」のインテリア。角のとれたやわらかな各部のデザインと、ブラウンとグレーのインテリアカラーが目を引く。拡大
軽井沢の並木道を行く「500Xクロスプラス」。路肩などに、少しずつ雪を見かけるようになる。
軽井沢の並木道を行く「500Xクロスプラス」。路肩などに、少しずつ雪を見かけるようになる。拡大

圧雪路でも普通に走れた!

万座温泉が近づいてくると、シャーベット状の雪に覆われた路面が現れた。りなさんは緊張することもなく、穏やかな表情で運転を続ける。
「ラリーでは常に路面が変化しますからね。状態を見極めて即座に対応することが求められます」

ワインディングロードを登っていくと、次第に路面は真っ白に変化していった。完全な圧雪路である。500Xには走行モード切り替え機構が備わっているので「Traction」モードを選択するが、さすがにちょっと心配だ。ベクターがドライ路面で快適な走りだったということは、逆に言うと雪道での走破性はあまり期待できないのではないか……。

「全然普通に走れますね! ほんとに普通です。いつも通りにブレーキを踏めば減速するし、コーナーでもふくらみません。クルマの電子制御のお世話にならずに、タイヤの性能がしっかり走りを支えてくれています」

何事もなく雪道を走れるので、りなさんも拍子抜けした感じだ。ベクターには欧州の冬用タイヤの証明である“スノーフレークマーク”に加え、日本の冬用タイヤの証明である“SNOWマーク”が刻印されている。高速道路などで冬用タイヤ規制に遭遇しても、そのまま走行できる性能を備えているということだ。

「いったんタイヤが滑り始めるとコントロールが利きません。そうなれば、プロのドライバーでも対処が難しくなります。雪道でも確実なグリップが得られるのは本当にありがたいことですね」

→第2回:いとうりなと行く 東京-万座温泉1dayドライブ

軽井沢からは白糸ハイランドウェイ、鬼押ハイウェー、万座ハイウェーを経て万座温泉へ。万座ハイウェーも中腹を過ぎると、路面を雪と氷が覆うようになる。
軽井沢からは白糸ハイランドウェイ、鬼押ハイウェー、万座ハイウェーを経て万座温泉へ。万座ハイウェーも中腹を過ぎると、路面を雪と氷が覆うようになる。拡大
「500Xクロスプラス」には走行モード切り替え機構が備わっており、路面状態に応じて「Auto」「Sport」「Traction」の3つの中からモードを選択できる。雪上路では、もっぱら「Traction」モードで走行した。
「500Xクロスプラス」には走行モード切り替え機構が備わっており、路面状態に応じて「Auto」「Sport」「Traction」の3つの中からモードを選択できる。雪上路では、もっぱら「Traction」モードで走行した。拡大
サイドウオールに施された「SNOW」のマークは、日本における冬用タイヤの証し。「ベクター4シーズンズ ハイブリッド」は、冬用タイヤ規制が敷かれた道も走行できる性能を備えているのだ。
サイドウオールに施された「SNOW」のマークは、日本における冬用タイヤの証し。「ベクター4シーズンズ ハイブリッド」は、冬用タイヤ規制が敷かれた道も走行できる性能を備えているのだ。拡大

いいとこ取りの頼もしいタイヤ

以前はオールシーズンタイヤというと、雪道は走れるもののブロックがカチカチで乗り心地が悪いというイメージがあった。しかし、ベクターはトレッドのセンター部分が積雪路面に対応するブロック形状になっていて、ショルダー部分が安定性能を受け持つデザインになっている。V字型トレッドの高い排水性能が雪道やウエット路面での走行を支え、ドライ路面での優れた走行性能と両立する構造なのだ。

「いいとこ取りって感じですね(笑)。普通はどちらかを犠牲にしなければならないんですが、両方の性能が高められているというのは驚きです。メリットばかりでマイナス面が見当たりません」

東京では最近11月としては観測史上54年ぶりとなる降雪があった。クルマで出掛けるのを諦めた人も多かったはずだが、ベクターを装着していれば安心して運転できただろう。日本の住宅事情では、タイヤの保管場所も問題になる。スタッドレスタイヤに交換すると、夏タイヤを置いておくスペースを確保しなければならない。オールシーズンタイヤなら1年を通じて走れるので、場所の悩みも解消できる。

「日本には四季がありますから、どの季節でも走れるタイヤは頼もしい存在です。遠出をすると、急に天気が変わることもありますよね。帰ってこられなくなるのは困りますが、これならその心配はありません。旅行計画のバリエーションが増えて、行動範囲が広がりそうです」

レースもラリーも走り、レースクイーンとしても活躍するというマルチな才能を持つりなさん。もちろん、プライベートだって楽しみたい。オールラウンド型のりなさんだから、あらゆる路面に対応するオールマイティーなベクターの真価がわかるのだ。

→第2回:いとうりなと行く 東京-万座温泉1dayドライブ

万座温泉に到着。周辺の道はほぼ圧雪路となっていたが、「ベクター4シーズンズ ハイブリッド」を履いた「500Xクロスプラス」は、スタッドレスタイヤを履いたカメラカーにまったく遅れることがなかった。
万座温泉に到着。周辺の道はほぼ圧雪路となっていたが、「ベクター4シーズンズ ハイブリッド」を履いた「500Xクロスプラス」は、スタッドレスタイヤを履いたカメラカーにまったく遅れることがなかった。拡大
グッドイヤーは「過酷な積雪・凍結があるエリアでの走行には、スタッドレスタイヤを推奨する」としているが、少なくとも今回のルートに積もっていた程度の雪であれば「ベクター」でも難なく走破できることが分かった。
グッドイヤーは「過酷な積雪・凍結があるエリアでの走行には、スタッドレスタイヤを推奨する」としているが、少なくとも今回のルートに積もっていた程度の雪であれば「ベクター」でも難なく走破できることが分かった。拡大
オールシーズンタイヤは、季節に合わせたタイヤの購入や交換が不要で、経済性や利便性に優れる点も魅力。四季の変化が大きい日本に好適なタイヤといえるだろう。
オールシーズンタイヤは、季節に合わせたタイヤの購入や交換が不要で、経済性や利便性に優れる点も魅力。四季の変化が大きい日本に好適なタイヤといえるだろう。拡大
市街地あり、高速道路あり、そしてスノー路面ありと、変化の激しい230kmの道を走破した「ベクター4シーズンズ ハイブリッド」をねぎらういとうりなさん。「帰りの道も、頼むよ!」
市街地あり、高速道路あり、そしてスノー路面ありと、変化の激しい230kmの道を走破した「ベクター4シーズンズ ハイブリッド」をねぎらういとうりなさん。「帰りの道も、頼むよ!」拡大
フィアット500Xクロスプラス
フィアット500Xクロスプラス拡大

テスト車のデータ

フィアット500Xクロスプラス

ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4270×1795×1625mm
ホイールベース:2570mm
車重:1460kg
駆動方式:4WD
エンジン:1.4リッター直4 SOHC 16バルブ ターボ
トランスミッション:9段AT
最高出力:170ps(125kW)/5500rpm
最大トルク:25.5kgm(250Nm)/2500rpm
タイヤ:(前)225/45R18 91H/(後)225/45R18 91H(グッドイヤー・ベクター4シーズンズ ハイブリッド)
燃費:13.1km/リッター(JC08モード)
価格:334万8000円

 
第1回:現役女性レーサーが語るオールシーズンタイヤの真価の画像拡大

衣装協力

カーディガン3万1320円、タートルニット4万1040円、パンツ4万8600円、ニットキャップ1万9440円(以上ヴァンドリ/ヴァンドリ青山本店 TEL 03-6419-7266)| ダウンコート14万9040円(デュベティカ)、スニーカー3万1320円(プリティ・バレリーナ/共にエフイーエヌ TEL 03-3498-1642)| ブーツ2万4840円(ソレル/コロンビアスポーツウェアジャパン TEL 0120-193-821)

(語り=いとうりな/まとめ=鈴木真人/写真=荒川正幸/スタイリング=水谷うな/ヘア&メイクアップ=長谷川さほ)

→第2回:いとうりなと行く 東京-万座温泉1dayドライブ