2021年の2月からデリバリーが始まった新型「アウディRS 7スポーツバック」。全長5010mmにも達する伸びやかなクーペボディーが美しい。
「RS」専用のハニカムメッシュグリルと大型のサイドインテークがフロントマスクを好戦的に飾る。レーザーハイビーム付きマトリクスLEDヘッドライトは標準装備。
ボディーの全幅はブリスターフェンダーによって「A7スポーツバック」よりも50mm拡大され、1960mmに達する。フロントフェンダーはご覧の通りの迫力だ。
左右のコンビランプを結ぶライトストリップがリアを特徴づけている。「ダイナミックターンシグナルライト」(流れるウインカー)が標準装備。
0-100km/h加速のタイムは3.6秒。試乗車はオプションによって最高速が305km/hに高められていた。
搭載される4リッターV8ツインターボエンジンは最高出力600PS、最大トルク800N・mを発生。48Vマイルドハイブリッドや気筒休止機構の採用により、パフォーマンスだけでなく環境性能も追求している。
試乗車はオプションの22インチタイヤ&ホイールを装着していた。305km/hまでの速度リミッター引き上げに必須だけあって、セラミックブレーキのローター径はフロント(写真)が440mm、リアが370mmにも達する。
可変ステアリングギアレシオと後輪操舵を組み合わせた「ダイナミックオールホイールステアリング」を標準装備。高速走行時のスタビリティーが高められているほか、最小回転半径5.2mという扱いやすさも備わっている。
試乗車にはオプションの「DRC付きRSスポーツサスペンションプラス」が装着されていた。ノーマルのエアサスと比べると、よりドイツのハイパフォーマンスモデルらしいソリッドな味つけだ。
ダッシュボードはいつものアウディらしい上質かつモダンな仕立て。上下2段式のセンターディスプレイによって各種機能を直感的に操作できる。
バルコナレザーのSレザーシートが標準装備。背もたれには「RS」ロゴのエンボス加工が施される。
後席には足元にも頭上にもクーペとは思えないほどのスペースが確保されている。新型では乗車定員が5人になった(先代は4人乗り)。
荷室の容量は535~1390リッター。横幅は1050mmが確保されており、ゴルフバッグを横向きに2つ積める。
ステアリングスポークには「RS」ボタンを装備。あらかじめ設定しておいたドライブトレインやサスペンションの好みのセッティングを「RS1」「RS2」として呼び出せる。
「RS1」「RS2」のセッティングはドライブモード選択画面で編集できる。
エンジンオイルや冷却水に加えて、センタースクリーンを介してデフオイルとATフルード、ブレーキローターの温度も管理できるようになっている。
アウディRS 7スポーツバック