パイオニア「楽ナビ」で行くらくらくドライブ
楽して楽しく出かけよう 2023.03.09 使って実感! 最新カーナビの高機能<AD> いよいよ新型の販売がスタートする、パイオニア カロッツェリアの主力カーナビ「楽ナビ」シリーズ。現代のニーズに合わせ便利さと使いやすさを徹底追求したという、最新モデルの実力は? 実際のドライブシーンで、その使い勝手をチェックした。時代を見据えた“オンライン化”
パイオニア カロッツェリアのカーナビゲーションシステム、楽ナビが新しくなった。約4年ぶりのフルモデルチェンジだ。そこで、新機能を満載した新型楽ナビを装着した「スズキ・ジムニーシエラ」に乗って、早春の房総半島に向かうことにした。春の花に囲まれ、季節を先取りしようという趣向である。南房総では花摘み観光が盛んだ。1月から花が咲きはじめるから、冬の寒さに嫌気が差した大勢の人々が訪れる。
南の海岸線を走る千葉県道は、“房総フラワーライン”という愛称で呼ばれている。道路沿いには、ポピー、金魚草、キンセンカなどの花が咲き誇っているはずだ。フラワーラインドライブも魅力的だが、ジムニーシエラのエクステリアカラーを見て思いついた。「キネティックイエロー」は、菜の花を思わせる。楽ナビで、菜の花の名所を調べることにしよう。
新しい楽ナビは、目的地検索がさらに使いやすくなっている。初代モデルが発売されたのは、1998年。誰でも使いこなせるハードルの低さと高機能を両立させるカーナビで、カロッツェリアブランドの中核商品として進化を続けてきた。新型も「高性能×使いやすさ」というコンセプトを変えず、使い勝手をブラッシュアップしている。
注目されるのは、オンライン化を実現したことだ。システム内のメモリーにおさめられた情報から選ぶだけでなく、インターネットで最新の情報にアクセスすることができる。「お出かけ検索」では、気分や思いつきでキーワードを入力すると、目的に合わせて適切な候補をピックアップしてくれる。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
入力だけでも進化がわかる
ユーザーインターフェイスも刷新された。メニュー画面の「Doメニュー」がわかりやすい。検索窓にキーワードを打ち込むだけ。ありがたいのは、文字盤を指先で払って操作する“フリック入力”に対応したことだ。今や誰もがスマホで使っている方法だから、多くの人が直感的に使える。
すべてのキーワードを入れなくても、ナビが予測した変換候補がずらりと表示されるので素早い入力が可能だ。これもスマホでは当たり前の機能である。新しい楽ナビは、まさにスマホ感覚。取扱説明書を読まなくても、直感的に使えるのだ。すべての機能を知るにはちゃんと取説を読んだほうがいいのはもちろんだが。
さて、「千葉 菜の花」とキーワードを入力。「検索」という文字を押すと従来どおりのローカル検索だが、インターネットを想起させるブルーのボタンを押すと、ネット検索が始まる。表示された候補のなかに、「菜な畑ロード」を発見。鴨川市にある菜の花観光の名所である。「ここへ行く」の文字を押すと、6つのルートが提案された。推奨ルートを選んで出発する。アクアラインから館山自動車道を通って半島のど真ん中を抜けていくことになるようだ。
ナビ画面はきれいで見やすい。新型楽ナビはHD解像度にフル対応しており、細かいチューニングで記号や文字もはっきりと表示される。ちなみに、画面に示される文字は、高速道路のリアルな標識と同じフォントである。瞬時に把握するための最良の方法を追求した結果、同じものを選ぶことになったそうだ。
画面は視野角が広く、助手席からでもくっきりとした映像が見える。高精細なモニターは、エンターテインメントを楽しむにももってこいだ。HDMI入力に対応していて、スマホやタブレットの『YouTube』映像などをミラーリングで映し出すこともできる。バックカメラやドライブレコーダーと組み合わせれば、安全確保にも役立つはずだ。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
こんなに便利になっちゃって!
車内のネット環境を担うのは、「ネットワークスティック」。車内向けインターネット接続サービス「docomo in Car Connect」に対応し、NTTドコモのLTE通信を定額で制限なく利用できる。どのエリアでも安定した通信環境が得られるのがうれしい。3種類の利用プランがあり、1年契約に加え、30日、1日という選択肢も。ユーザーは好みのプランを状況に合わせて選べばいい。
ネットにつながっていれば楽ナビが車内Wi-Fiスポットになる。デバイスを最大5台まで接続できるので、乗員それぞれがスマホやタブレットなどを使えるわけだ。データ通信量を気にかけることなく、動画やゲームなどのエンターテインメントを楽しめる。ミニバン家族はぜひ手に入れたい機能だ。
筆者はといえば、Bluetoothでスマホを楽ナビに接続し、ストリーミング再生の音楽を流しながらドライブを続けた。カロッツェリアというブランドは、1986年にカーステレオとしてスタートしている。長きにわたってオーディオのノウハウが蓄積されているのだ。AVメニューからラジオやテレビなどを選んでもいい。音楽はディスクで聴きたいという人が困らないように、CDプレーヤー内蔵の機種も用意されている。
オンライン化の恩恵はほかにもある。地図更新を自動で行うことができるのだ。通信は高速なので、走行中でも新しい道路や市街地図などのデータがアップデートされる。パソコンで更新データをダウンロードするような手間がいらないので、常に最新の地図データでサービスが受けられる。この地図更新やオンライン検索は、「docomo in Car Connect」を契約せずともネットワークスティックを取り付けるだけで利用可能だ。
ジムニーシエラを走らせていて、ふと燃料の残量が気になった。そんなときは、Doメニューの「ダイレクト周辺検索」を使えば簡単にガソリンスタンドが探せる。候補の表示画面では、店舗までの距離に加えて店頭での価格情報も示される。事前にチェックできるので、近いスタンドで給油した後でもっと安い店を見つけて悔しい思いをすることはない。コンビニを探すのもワンタッチだ。店名の横にある三角マークは、向かっていく道の右側と左側、どちらに店舗があるかを示している。かゆいところに手が届く細やかさだ。
周辺検索メニューの下には4つのアイコンが並んでいる。すぐに使えるショートカットキーだ。よく使う項目を表示し、素早く使えるようにした。自分好みにカスタマイズすることもできる。ボタンを長押しすると機能の一覧が現れるので、よく使う項目を選んで登録しておくといい。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
どんな人もストレスフリーに
高速道路を降りて下道を走っていると、曲がるタイミングを音声で指示された。ポイントを距離で教えてくれるのはもちろんだが、楽ナビにはさらに、信号の数でドライバーに指示する「信号機カウント交差点案内」も採用されている。設定により、画面表示では5つ前の信号から、音声案内では3つ前からカウントダウンが始まるようになっていて、「3つ先の信号」「2つ先の信号」「次の信号」と案内されるのだ。
曲がる信号の直前になると、ダメ押しで「この信号」という表現に。筆者のような方向音痴のことを理解した親切設計である。これなら、さすがに間違えることはない。適切な案内で、無事に菜な畑ロードに到着。一面の菜の花は絶景だ。ジムニーシエラのカラーよりも濃い黄色で、背景にすると微妙な違いが互いを引き立てる。
春の花を楽しんだ後は、昼ごはん。海が近いから、魚料理を食べたい。Doメニューの検索窓に「鴨川市 海鮮」と打ち込むと、ズラズラと魚料理の店が表示された。スマホで店を見つけてからナビに入力する二度手間はいらない。もっとも、電話番号がわかっていれば、数字を打ち込んでダイレクトに探すこともできる。
房総の地魚を味わって、帰路につく。Doメニューのショートカットキーで家のマークを押すだけ。Doメニューは、お帰りまでをしっかりカバーしているのだ。ストレスフリーでドライブできるから、気軽に楽しく遠出ができそうだ。
楽ナビは、ジムニーシエラのダッシュボードにピッタリとフィットしていた。後付けとは思えないスマートさである。装着したのは9V型モデルだが、8Vと7Vもラインナップされていて、多くの車種に適合する。しかも最新世代のモデルにはフローティングタイプも追加され、取り付けの自由度が一段と増した。カーナビ難民にとっては朗報である。
新しい楽ナビは、オンライン化で新世代の機能を搭載し、使い勝手も向上させている。充実したカーライフを約束する頼もしい味方なのだ。
(文=鈴木真人/写真=小林俊樹)
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |