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小さなクルマで大満足 三菱eKクロスEVの魅力に迫る

毎日が変わる! 2025.03.21 できる軽でもっといいカーライフ 三菱eKクロスEVで行こう<AD> まるも亜希子 街を中心に暮らすなら、クルマはコンパクトで利便性に優れ、走りのいいモデルを選びたい。そんなわがままをかなえる一台として、カーライフ・ジャーナリストまるも亜希子が推すのが、三菱の電動モデル「eKクロスEV」だ。

サイズを忘れる存在感

毎日の相棒として愛着を持って乗れるデザインと、長い年月をかけて培ってきた技術による、安心かつ快適な走り。三菱の軽モデルは、便利さと心地よさを高い次元で両立させている。なかでも、広い室内空間が人気の軽ハイトワゴンとしてラインナップされる「eKシリーズ」は、まさに、ライフスタイルや好みに合わせて多彩なパワートレインやデザインが選べる人気のシリーズだ。

ガソリンエンジン搭載車では、自然吸気エンジンの「eKワゴン」、加えてターボエンジンも選べる「eKクロス」。どちらもFFだけでなく4WDが設定されているから、寒冷地やアウトドアレジャーでも頼もしい。そして、100%電気で走れて、シティーユースをメインに出先での急速充電にも対応するeKクロスEVもある。スライドドアが欲しい人にはスーパーハイトワゴンの「デリカミニ」「eKスペース」という選択肢も。三菱の軽モデルは、じつにさまざまなニーズに応えてくれるのだ。

今回は、世界的な“脱炭素社会”への流れをいち早くカーライフで体感できる100%ピュアEVのなかでも、貴重な存在であり続ける軽規格のクルマ、eKクロスEVの魅力をあらためて探っていく。

早朝の都心で久しぶりに対面した「ライラックピンクメタリック」のeKクロスEVは、上品で春めいた華のある色合いながら「ブラックマイカ」のツートンカラーでキリリとしたクールさもあり、「X」を描くインパクトのあるフロントマスクで視線をグッと引きつける。ほかにない個性が、軽規格の小さなボディーということを忘れそうなほど存在感を強めている。そこには、三菱がeKクロスEVにいたるまでの道のりで築き上げた、確固たる自信がみなぎっているかのようにも見える。

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三菱の軽ラインナップの一翼を担う、軽EV「eKクロスEV」。意匠の細かな違いはあるが、個性あふれる内外装のデザインは「eKクロス」のものを踏襲している。
三菱の軽ラインナップの一翼を担う、軽EV「eKクロスEV」。意匠の細かな違いはあるが、個性あふれる内外装のデザインは「eKクロス」のものを踏襲している。拡大
ボディーカラーは全10種類で、幅広い色系統から選べるのがうれしい。試乗車の「ライラックピンクメタリック×ブラックマイカ」のようなツートンカラーは5種類用意される。
ボディーカラーは全10種類で、幅広い色系統から選べるのがうれしい。試乗車の「ライラックピンクメタリック×ブラックマイカ」のようなツートンカラーは5種類用意される。拡大
上質感のただようコックピットまわり。「eKクロスEV」では、全グレードに本革巻きステアリングホイールが備わる。
上質感のただようコックピットまわり。「eKクロスEV」では、全グレードに本革巻きステアリングホイールが備わる。拡大
インパクトのあるフロントフェイスに限らず、凝ったデザインのエクステリアは軽らしからぬ存在感を放つ。
インパクトのあるフロントフェイスに限らず、凝ったデザインのエクステリアは軽らしからぬ存在感を放つ。拡大

エンジンレスのよろこびがある

三菱のEV開発は1966年にまでさかのぼり、磨かれた技術は2009年に世界初の量産型EVとして誕生した「i-MiEV」、のちに加わった「ミニキャブMiEV」へと結実した。

これらはデビュー当初から独自の個性と人々の暮らしに寄り添った使いやすさを両立したEVとして親しまれ、ユーザーの声に真摯(しんし)に耳を傾けながら開発を続けてきた三菱に、軽モデルとEVは相性がいいという確信が生まれた。しかしボディーサイズをはじめさまざまな制約のある軽規格のモデルで、駆動用バッテリーを積みながら空間や使い勝手を犠牲にしないとなると、なかなか一筋縄ではいかない。それらを技術革新でクリアしてきた豊富な知見が、最新EVとなるeKクロスEVには注がれているのだ。

オフィスへ急ぐ人が行き交い、店舗への納品車両が道幅を狭める朝の都心とはいえ、軽規格のeKクロスEVは気持ちに余裕を持って運転できた。ボディーサイズがコンパクトというだけでなく、軽ハイトワゴンのeKクロスと変わらないパノラマ視界、そして、ちょっとアップライトな着座位置のおかげで車両感覚がつかみやすく、狭い道でも扱いやすいのがうれしい。

それでいて、石畳の道でも落ち着いた接地感と、頻繁なストップ&ゴーでのペダルコントロールのしやすさに感心する。エンジンを持たないために発進直後に大きなノイズや振動が発生することなく、スーッとなめらかに加速していく。

総電力量20kWhのリチウムイオン電池を薄く床下に敷き詰め、室内の広さを犠牲にすることなく低重心化を果たしたために、路面の細かな凹凸にも動じることがない。そんな乗り味を感じながら、しばし都心ドライブを楽しんでいると、走っている間も止まっている間も静かな室内には、時折鳥のさえずりや歩道の人たちのおしゃべりが聞こえてくることもあった。きっとエンジン音のあるガソリン車だったら気がつかなかったことだろう。

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2009年に世界初となる量産型の軽EV「i-MiEV」を世に出した三菱。以来積み重ねられてきた知見が「eKクロスEV」にも注がれている。写真はフロントフェンダー部のエンブレム。
2009年に世界初となる量産型の軽EV「i-MiEV」を世に出した三菱。以来積み重ねられてきた知見が「eKクロスEV」にも注がれている。写真はフロントフェンダー部のエンブレム。拡大
石畳のアーケードを駆け抜ける「eKクロスEV」。もっと上のクラスのクルマを思わせる、落ち着いた走りが印象的だ。
石畳のアーケードを駆け抜ける「eKクロスEV」。もっと上のクラスのクルマを思わせる、落ち着いた走りが印象的だ。拡大
背もたれや座面のダイヤモンドパターンがおしゃれなシート。高めの着座位置と視界のよさのおかげで、誰でも安心して運転できる。
背もたれや座面のダイヤモンドパターンがおしゃれなシート。高めの着座位置と視界のよさのおかげで、誰でも安心して運転できる。拡大
ボンネット下にはエンジンではなく最高出力64PSのモーターがおさまる。この出力値は軽規格の上限ながら、195N・mという最大トルクは、自然吸気の軽の3倍、ターボ車比でも約2倍にあたる。
ボンネット下にはエンジンではなく最高出力64PSのモーターがおさまる。この出力値は軽規格の上限ながら、195N・mという最大トルクは、自然吸気の軽の3倍、ターボ車比でも約2倍にあたる。拡大
走行時に静かであるというのは、EVならではの大きなメリット。車内で音楽や同乗者との会話を楽しむもよし、車外の音に耳を澄ませるもよし。豊かなクルマとのかかわりを実感できる。
走行時に静かであるというのは、EVならではの大きなメリット。車内で音楽や同乗者との会話を楽しむもよし、車外の音に耳を澄ませるもよし。豊かなクルマとのかかわりを実感できる。拡大

クラスを超えた機能と走り

これならご近所がまだ寝静まっている時間に家族を駅まで送っていく時も、子供が習いごとをしている間に駐車場で待っている時も、周囲への音を気にしなくていい。しかも寒い日や暑い日も、コネクテッドサービス「MITSUBISHI CONNECT」を使えばスマートフォンに入れたアプリから、乗車前にプレ空調で室内を適温にしておくことができる。プレ充電、充電予約はもちろん、充電料金がお得な時間帯を教えてもらえたりするのもありがたい。車内Wi-Fiもあるので、データ通信量を心配せずにオンラインの動画やゲーム、音楽なども楽しめる。これにはわが娘も大喜びに違いない。

eKクロスEVの一充電あたりの航続距離は、最大180km(WLTCモード)。エアコンのエネルギー効率を最大限にアップするなど、航続距離と快適性の両立にも気を配っているという。メーターに表示されるバッテリー残量を見ると、パーセンテージと予想航続距離はまだまだ余裕。今日は都心を抜けてちょっと横浜まで足を延ばしてみようかと、首都高速道路を目指した。

ETCゲートをくぐった先の急な上り坂。本線合流までの短い加速車線。eKクロスEVは静かにパワフルになめらかに加速し、爽快な走りでグッと気分を盛り上げる。しっかりと据わりのいいステアリングフィールや、路面をがっしりと捉える安定感は、もっと大きなクルマを運転しているかのようだ。

また、インパネの右下に備わるスイッチで切り替えられる走行モードはエコ、ノーマル、スポーツがあり、それぞれキャラクターが異なる走りが楽しめる。のんびりとクルージングするならエコやノーマルで十分快適。アクセルペダルの操作で減速をコントロールできる「イノベーティブペダルオペレーションモード」も採用され、スポーツにすると回生が強くなる。カーブの多い首都高速道路でもメリハリのある走りができて爽快だ。

この日は快晴だったが、勾配12%の坂道まで作動するグリップコントロールが利用できるから、雨や雪の日、また多少の不整地でも頼もしく走ってくれるはず。自走式の大型立体駐車場のあるショッピングモールなどを含め、普段の生活のなかでも安心感が高まりそうだ。

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スマホを使って、空調や充電を遠隔オペレーションできるというのも先進的な機能のひとつだ。2024年には、リモートドアロック/アンロック機能も追加された。
スマホを使って、空調や充電を遠隔オペレーションできるというのも先進的な機能のひとつだ。2024年には、リモートドアロック/アンロック機能も追加された。拡大
メーターパネルは7インチサイズの液晶画面。バッテリー残量や運転支援システムの作動状態などもカラーで見やすく表示される。
メーターパネルは7インチサイズの液晶画面。バッテリー残量や運転支援システムの作動状態などもカラーで見やすく表示される。拡大
後席は前後に170mmスライド可能で、足を組めるほど広々としている。フロアがフラットなのもうれしい。
後席は前後に170mmスライド可能で、足を組めるほど広々としている。フロアがフラットなのもうれしい。拡大
高速道路でのピックアップも余裕しゃくしゃく。航続距離については、一充電あたり180km(WLTCモード)の走行が可能となっている。
高速道路でのピックアップも余裕しゃくしゃく。航続距離については、一充電あたり180km(WLTCモード)の走行が可能となっている。拡大
ピアノブラックのセンターパネルに並ぶ空調スイッチはタッチ式。ドライバー側には電動パーキングブレーキやワンペダルドライブの操作スイッチ、「マイパイロット パーキング」のスイッチがレイアウトされる。
ピアノブラックのセンターパネルに並ぶ空調スイッチはタッチ式。ドライバー側には電動パーキングブレーキやワンペダルドライブの操作スイッチ、「マイパイロット パーキング」のスイッチがレイアウトされる。拡大

頼りになるコンパクトカー

上質で気持ちのいい走りをひとしきり満喫したら、ステアリング右側に備わるボタンを押して「マイパイロット」をオン。設定した速度内で前走車との車間距離を適切にとって走行してくれるから、右足をペダルから離すことができ、LKA(車線維持支援機能)によるステアリング操作のアシストもあって、少し肩の力を抜いてリラックスしたドライブができる。

これなら高速道路に慣れない人や、渋滞時にもストレスや緊張感、疲労をやわらげてくれるのではないだろうか。また車庫入れが苦手な人にとっては、入れたい駐車枠を検知してハンドル操作とペダル操作を半自動で行ってくれる「マイパイロット パーキング」が救世主。このほか急病などの緊急事態を察知して対処してくれる「マイパイロット緊急停止支援システム」など、全方位での安全運転支援機能で毎日をサポートしてくれるのがeKクロスEVだ。

きらめく海にマリンタワー、異国情緒あふれる老舗ホテルや赤レンガ倉庫と、プチ観光ドライブで横浜を楽しむ。ちょっと休憩したくなって、ディスプレイに表示される急速充電スポットに立ち寄った。

eKクロスEVは自宅では200Vの普通充電(6kWまで対応)で、空の状態から満充電まで約8時間となっており、通常は夕方に帰宅してから充電を開始して翌朝には充電が完了する。加えてこうした出先でも急速充電が利用でき、出力30kW以上の充電器なら約40分で80%程度まで充電可能だ。今回も30分の充電でしっかりチャージし、気持ちにも余裕を持って帰路につくことができた。これなら普段は近所のチョイ乗りや通勤などがメインで、たまに遠出をする人にも現実的。深夜時間帯など電気料金プランによっては、ガソリン車の燃料代と比べて3分の1程度の電気代で済むという経済性に加え、V2H対応で家庭の蓄電池として利用できるなど、災害など万が一の時の備えとして使える一台となっている。

コンパクトで扱いやすい軽モデルのサイズと使い勝手のよさはそのままに、これまでの軽ではなし得なかったパワフルで上質で静かな走りも手に入れて、しかも、補助金も利用できて手の届きやすい価格を実現しているeKクロスEV。心までたっぷりと充電してくれるような豊かな時間が、毎日をもっと笑顔にしてくれるに違いない。

(文=まるも亜希子/写真=荒川正幸)

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→『キナリノ』で「三菱eKクロスEV」の使い勝手や便利な機能について詳しく知る

安全な運転をサポートする機能も充実。衝突被害軽減ブレーキシステムや踏み間違い衝突防止アシストは全車標準。高速道路の同一車線運転支援機能である「マイパイロット」も選択できる。写真はその操作スイッチ。
安全な運転をサポートする機能も充実。衝突被害軽減ブレーキシステムや踏み間違い衝突防止アシストは全車標準。高速道路の同一車線運転支援機能である「マイパイロット」も選択できる。写真はその操作スイッチ。拡大
駐車が苦手な人は、「マイパイロット パーキング」にスムーズな駐車をサポートしてもらうという手もある。ドライバーに代わり、ステアリング操作までしっかりサポートしてくれる。
駐車が苦手な人は、「マイパイロット パーキング」にスムーズな駐車をサポートしてもらうという手もある。ドライバーに代わり、ステアリング操作までしっかりサポートしてくれる。拡大
荷室は後席を前後にスライドさせたり、背もたれを先方に倒したりすることで容量を調節可能。荷室側から軽々と操作できるのも便利。
荷室は後席を前後にスライドさせたり、背もたれを先方に倒したりすることで容量を調節可能。荷室側から軽々と操作できるのも便利。拡大
充電については、普通充電とCHAdeMO規格の急速充電に対応。2つの給電口は1カ所(右側後部)にまとまっている。外部給電機能も備わる。
充電については、普通充電とCHAdeMO規格の急速充電に対応。2つの給電口は1カ所(右側後部)にまとまっている。外部給電機能も備わる。拡大
「三菱eKクロスEV」の価格は、グレード別に256万8500円と313万1700円。いずれも国から55万円の「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金」が支給され(対象登録期間:2025年3月31日まで)、さらに、地方自治体の補助金やエコカー減税などさまざまな優遇策が受けられる。
「三菱eKクロスEV」の価格は、グレード別に256万8500円と313万1700円。いずれも国から55万円の「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金」が支給され(対象登録期間:2025年3月31日まで)、さらに、地方自治体の補助金やエコカー減税などさまざまな優遇策が受けられる。拡大

車両のデータ

三菱eKクロスEV P

ボディーサイズ:全長×全幅×全高=3395×1475×1655mm
ホイールベース:2495mm
車重:1080kg
駆動方式:FWD
モーター:交流同期電動機
最高出力:64PS(47kW)/2302-1万0455rpm
最大トルク:195N・m(19.9kgf・m)/0-2302rpm
タイヤ:(前)165/55R15 75V/(後)165/55R15 75V(ブリヂストン・エコピアEP150)
一充電走行距離:180km(WLTCモード)
交流電力量消費率:124Wh/km(WLTCモード)
価格:313万1700円

三菱eKクロスEV P
三菱eKクロスEV P拡大
凝ったデザインの15インチアルミホイールは「eKクロスEV」専用のもの。タイヤはブリヂストンの低燃費タイヤ「エコピアEP150」が装着されていた。
凝ったデザインの15インチアルミホイールは「eKクロスEV」専用のもの。タイヤはブリヂストンの低燃費タイヤ「エコピアEP150」が装着されていた。拡大
充電時間の目安は、バッテリー残量ゼロの状態から、出力30kW以上の急速充電を使って80%充電するまでで約40分。自宅などでの普通充電(AC200V/14.5A)では約8時間となっている。駆動用バッテリーについては、「初年度登録後8年・走行距離16万km」の性能保証(容量が66%を下回った場合は無償で修理・交換)が付帯する。
充電時間の目安は、バッテリー残量ゼロの状態から、出力30kW以上の急速充電を使って80%充電するまでで約40分。自宅などでの普通充電(AC200V/14.5A)では約8時間となっている。駆動用バッテリーについては、「初年度登録後8年・走行距離16万km」の性能保証(容量が66%を下回った場合は無償で修理・交換)が付帯する。拡大