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MTBのトップライダーが語る「ディフェンダー130」の魅力

挑戦は終わらない 2025.10.14 DEFENDER 130×永田隼也 共鳴する挑戦者の魂<AD> サトータケシ 日本が誇るマウンテンバイク(MTB)競技のトッププレイヤーである永田隼也選手。練習に大会にと、全国を遠征する彼の活動を支えるのが「ディフェンダー130」だ。圧倒的なタフネスと積載性を併せ持つクロスカントリーモデルの魅力を、一線で活躍する競技者が語る。

ステアリングを離したくない

中央道の八王子インターから諏訪南インターまでの約135km、「ディフェンダー130 V8」のカーナビが残り1kmと表示したときの率直な気持ちは、「もう着いちゃうのか」というものだった。東名高速よりもアップダウンに富み、高速コーナーも多い中央道で、このクルマはドライバーを「もうちょっと走らせたい」という気持ちにしてくれたのだ。

タフな印象の外観とは裏腹に、乗り心地と操縦性のバランスは繊細に整えられている。舗装の荒れた箇所を突破してもミシリともいわない強固なモノコックボディーと、凸凹をしなやかに吸収するエアサスペンションのコラボレーションによって、高速クルーズはいたって快適だ。

高剛性ボディーと優秀なサスペンションの組み合わせは、乗り心地だけでなくハンドリングにも好影響をもたらす。高速コーナーでもボディーがねじれたりゆがんだりしないから、サスペンションは設計者が理想とする角度を保ち、タイヤが正しく地面と接している(ように感じられる)。結果として、ドライバーの思い描いたラインをトレースすることになる。

しかもアクセルペダルを踏み込めば、5リッターのスーパーチャージドV8エンジンがソリッドに回転を上げ、シャープなレスポンスと乾いたエキゾーストサウンド、そしてモリモリと湧き上がるパワーでドライバーをもてなしてくれる。背筋がゾクッとするような回転フィールで、「ブイハチ万歳!」と喝采を送りたくなる。

全長5.3mに迫る大柄なディフェンダー130を意のままに操ることは、ライトウェイトスポーツカーやホットハッチを走らせるのとは別種の興奮がある。デカくて、強くて、速くて、でも細部の動きがキメ細かなあたりは、一流のラグビー選手を思わせる。

インターチェンジを通り越してもうしばらくこの興奮を味わっていたいという誘惑に駆られるけれど、それは許されない。なぜなら日本のMTB競技の第一人者、永田隼也選手が待っているからだ。ジャガー・ランドローバー・ジャパンからサポートを受けている永田選手に、愛用しているディフェンダー130のインプレッションをうかがうというのが、本日の取材班のミッションだ。

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雄大な八ヶ岳を望みながら、中央自動車道を駆ける「ディフェンダー130」。ディフェンダーのなかでも全長5.3mに迫るロング仕様のモデルで、圧倒的な積載能力を誇る。
雄大な八ヶ岳を望みながら、中央自動車道を駆ける「ディフェンダー130」。ディフェンダーのなかでも全長5.3mに迫るロング仕様のモデルで、圧倒的な積載能力を誇る。拡大
高い機能性と洗練された質感を併せ持つ車内空間。13.1インチのタッチスクリーンを備えたインフォテインメントシステムや、メリディアンのプレミアムオーディオなど、装備も充実している。
高い機能性と洗練された質感を併せ持つ車内空間。13.1インチのタッチスクリーンを備えたインフォテインメントシステムや、メリディアンのプレミアムオーディオなど、装備も充実している。拡大
上質なウィンザーレザーのシート。高いアイポイントは「ディフェンダー」シリーズに共通する美点で、見切りの良い車体形状とも相まって、ドライバーの負担を多いに軽減してくれる。
上質なウィンザーレザーのシート。高いアイポイントは「ディフェンダー」シリーズに共通する美点で、見切りの良い車体形状とも相まって、ドライバーの負担を多いに軽減してくれる。拡大
MTB競技のトッププレイヤーである永田隼也選手。大会や練習などで遠征を繰り返す彼にとって、「ディフェンダー130」はまさに頼れる相棒だ。
MTB競技のトッププレイヤーである永田隼也選手。大会や練習などで遠征を繰り返す彼にとって、「ディフェンダー130」はまさに頼れる相棒だ。拡大
幼少のころよりMTBに慣れ親しんできたという永田選手。近年はダウンヒルに加えてエンデューロにも挑戦。国内外で活躍を続けている。
幼少のころよりMTBに慣れ親しんできたという永田選手。近年はダウンヒルに加えてエンデューロにも挑戦。国内外で活躍を続けている。拡大

ワインディングもお手のもの

諏訪南インターチェンジを降りて、永田選手が練習の拠点としている富士見パノラマリゾートを目指す。道中のちょっとした山道でも、ディフェンダー130 V8は好ましい一面を披露した。

まず、ランドローバー伝統のコマンドポジションのおかげでボディーの四隅が把握しやすく、死角が見当たらないから、狭い道でのすれ違いに苦労しない。高速道路で感じた乗り心地とハンドリングの好バランスも、山道であろうと変わることはない。そして急勾配の登り坂も、V8とスーパーチャージャーの連携による大トルクのおかげで、すいすいと駆け上がる。重すぎず、軽すぎもしないパワーステアリングの手応えは絶妙で、おまけにタイヤが路面とどのように接しているのかを詳細に伝えてくれる。だから背が高くて大きなクルマであるけれど、「えいやっ」とあてずっぽうにステアリングホイールを操作するよりも、じっくりと丁寧に扱うような乗り方が似合う。

富士見パノラマパークの広々とした駐車場で、けれども永田選手が愛用するディフェンダー130はすぐに見つかった。このクルマの存在感が大きい理由は、サイズが影響するのはもちろんであるけれど、個性的なデザインのおかげでもある。

施設の性格上、駐車場には大小さまざまなSUVやミニバン、ワンボックスが並ぶ。そのなかで、シンプルで機能的な造形に、大型の哺乳動物のようなキャラクターも与えられているディフェンダー130は、ひときわ映(は)えるのだ。

われわれ取材班を発見した長身の永田選手が、笑顔で歩み寄ってきた。

ここで1988年生まれの永田隼也選手をもう少し詳しく紹介すると、幼少のころからマウンテンバイクに親しんだ永田少年は、16歳のときに当時の史上最年少でダウンヒルレースの最高峰であるエリートクラスに昇格。海外チームでW杯を転戦したり、ダウンヒルの全日本選手権で優勝したりと輝かしい戦績を誇り、近年はエンデューロを主戦場としている。また現在は選手として活躍するだけでなく、ナショナルチームのコーチも務めている。

日本MTB界のレジェンドであるのと同時に、熱心なクルマ好きでもある永田選手は、「僕が乗っているのはディーゼルですけど、V8は音が違いますね」と言いながら、取材班が乗ってきたV8モデルを興味津々といった様子でチェックした。

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途中で立ち寄った湖畔のキャンプ場にて。全長×全幅×全高=5275×1995×1970mmという巨体と、アイコニックなエクステリアデザインがかなえる、圧倒的な存在感も「ディフェンダー130」の魅力だ。
途中で立ち寄った湖畔のキャンプ場にて。全長×全幅×全高=5275×1995×1970mmという巨体と、アイコニックなエクステリアデザインがかなえる、圧倒的な存在感も「ディフェンダー130」の魅力だ。拡大
堂々とした巨体が自慢の「ディフェンダー130」だが、高い走行安定性と優れた操作性により、ワインディングロードもお手のもの。コーナーでもそのボディーを持て余すことがない。
堂々とした巨体が自慢の「ディフェンダー130」だが、高い走行安定性と優れた操作性により、ワインディングロードもお手のもの。コーナーでもそのボディーを持て余すことがない。拡大
「V8 P500」に搭載される、スーパーチャージャー付きの5リッターV8エンジン。500PSの最高出力と610N・mの最大トルクを発生する。
「V8 P500」に搭載される、スーパーチャージャー付きの5リッターV8エンジン。500PSの最高出力と610N・mの最大トルクを発生する。拡大
V8モデルのみに備わる、左右4本出しのマフラー。スロットルを踏み込むと豪快なサウンドを奏で、ドライバーの気分を盛り上げる。
V8モデルのみに備わる、左右4本出しのマフラー。スロットルを踏み込むと豪快なサウンドを奏で、ドライバーの気分を盛り上げる。拡大
永田選手と、トランスポーターとして彼の活動を支える「ディフェンダー130」。2列シートの5人乗り仕様「アウトバウンド」だ。
永田選手と、トランスポーターとして彼の活動を支える「ディフェンダー130」。2列シートの5人乗り仕様「アウトバウンド」だ。拡大

大きいことはいいことだ

はじめに、ディフェンダー130をどのように使っていますかと尋ねると、「時期によっては、家にいるより長い時間をクルマで過ごしています」と、よく日に焼けた顔に柔和な笑みを浮かべた。

「トレーニング、大会、それにコーチング業や動画の撮影など、いろいろな用事で出かけますが、共通しているのはMTBを積んで移動するということです。だからどこへ行くにもディフェンダー130なんです。“ワンテン(ディフェンダー110)”にもMTBは載せられるんですが、MTBのライダーはとにかく荷物が多いんですね。スペアのホイールやパーツ、ウエア、シューズなどなど、荷室に余裕があればあるほどありがたいです」

ディフェンダー130は、全長が110より330mm長く、それが荷室の広さの差となって表れる。1列目後方の長さを比べると、130が2072mm(8座仕様)であるのに対して110が1763mmだから、30cm以上の違いがある。MTBだけでなく、キャンプ道具やゴルフバッグ、スキー板やスノーボードなど、かさばる荷物を積む機会の多い人にとっては、看過できない差だろう。こうした使い方をするのであれば、大は小を兼ねるし、大きいことはいいことなのだ。でっかくいこうぜ!

積載性能のほかにディフェンダー130で気に入っている点をうかがうと、永田選手は「乗り心地です」と即答した。

「とにかく、どれだけ乗っても疲れません。大会のときはコンディショニングに気を使いますが、ディフェンダーで会場に着いてすぐに競技に没入できるのがうれしいです。乗り心地が快適なのに加えて、ディーゼルエンジンが力強いから、頑張らないでリラックスして移動できます。つい先日、大阪で撮影の仕事があって新幹線を手配すると言われたんですが、荷物や乗り継ぎのことを考えるとディフェンダーのほうが楽ちんだと思って、自走しました(笑)」

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永田選手は「ディフェンダー130」のラゲッジスペースに、MTBやそのスペアパーツ、ウエアなどを満載。「ほかの荷物がなければ、最大で4台くらいは自転車を積めますよ」とのこと。
永田選手は「ディフェンダー130」のラゲッジスペースに、MTBやそのスペアパーツ、ウエアなどを満載。「ほかの荷物がなければ、最大で4台くらいは自転車を積めますよ」とのこと。拡大
圧巻の積載性は「ディフェンダー」シリーズのなかでも「130」ならではの魅力。8人乗り仕様の場合、荷室容量(ウエット)は、フル乗車時で389リッター、3列目を畳んだ状態で1232リッター(写真の状態)、2列目シートも畳んだ状態で2291リッターとなっている。
圧巻の積載性は「ディフェンダー」シリーズのなかでも「130」ならではの魅力。8人乗り仕様の場合、荷室容量(ウエット)は、フル乗車時で389リッター、3列目を畳んだ状態で1232リッター(写真の状態)、2列目シートも畳んだ状態で2291リッターとなっている。拡大
エアサスペンションを備えた「ディフェンダー130」は、荷室のスイッチで車高を下げることが可能。荷物を載せ下ろしする際の負担を低減してくれる便利機能で、永田選手も重宝しているという。
エアサスペンションを備えた「ディフェンダー130」は、荷室のスイッチで車高を下げることが可能。荷物を載せ下ろしする際の負担を低減してくれる便利機能で、永田選手も重宝しているという。拡大
ロングドライブでドライバーを疲れさせない快適性も、永田選手のような競技者にとってはゆずれない性能なのだ。
ロングドライブでドライバーを疲れさせない快適性も、永田選手のような競技者にとってはゆずれない性能なのだ。拡大

新しい世界に挑み続ける

続いて、ハンドリングや加速性能など、ディフェンダー130のパフォーマンスについてうかがう。全日本マウンテンバイク選手権のダウンヒル競技で日本一に輝き、エンデューロ競技でもシリーズチャンピオンを獲得している永田選手だけに、クルマの操縦性にも一家言お持ちだ。MTBの話を交えながら、わかりやすくインプレッションを語ってくれた。

「優れたMTBの条件は、まず車体がしっかりしていることです。高速でコーナーに進入しても車体がヨレたりせずに、ガッチリしている。同時に、路面の悪いところで跳ねたりしないで、しなやかにトレースしてくれるのがいいMTBです。ボディー剛性が高くて、サスペンションが柔軟にストロークしてくれるあたりは、ディフェンダー130にも通じるところがありますね。いっぽう、MTBとディフェンダーの違いは、四輪駆動の安心感、安定感です。大会の会場の駐車場は芝生や未舗装のところが多いんですが、雨が降るとスタック祭り(笑)。でも僕とディフェンダーは、涼しい顔で移動しています」

秋が終わり冬が訪れると、MTBはシーズンオフを迎える。けれども、その期間中もディフェンダー130は大活躍するという。

「僕はオフのトレーニングにスキーを取り入れていて、今度は雪山に向かいます。雪道では、これほど心強いクルマはいないと感心するほど安定しています。荷物を積むことができて、快適で運転が楽しくて、しかも安心。おまけに若手選手からうらやましがられるほどカッコよくて、僕のMTB活動にはなくてはならない存在です」

永田選手は今年初めて、グラベルライドという比較的新しい自転車競技の世界最高峰レース「アンバウンド」に出場した。200マイル(約320km!)のレースを駆け抜けた永田選手は、自転車競技の新境地を開拓したという。日本王者であり若手をコーチする立場でありながら、自身も挑戦を続ける。そのチャレンジを止めない姿勢は、未踏の地に挑み続けるディフェンダーと重なるように思える。

(文=サトータケシ/写真=向後一宏)

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本格クロスカントリーモデルとしては珍しく、アルミ製のモノコックボディーを採用する「ディフェンダー」。その車体剛性は、従来モデルの3倍にまで強化されている。
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強靭(きょうじん)なボディーとしなやかなサスペンションは、オフロードを走破するうえで重要な要素だ。それはクルマでもMTBでも変わらない。
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多少の障害などものともしない大径タイヤと、大きなロードクリアランス、そしてタフなフルタイム4WDシステムにより、「ディフェンダー」は世界屈指のオフロード性能を実現している。
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悪路走行をサポートする機能・装備も充実。ドライブトレインには副変速機やデフロックなども備わり、また走行モードセレクターなどの電子制御も豊富に用意されている。
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後進の育成に加え、グラベルレースに出場するなど、今も新しい挑戦を続ける永田選手。その姿勢には、JLRが「不可能を可能にするブランド」と評する「ディフェンダー」と共通するものが感じられた。
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車両データ

ディフェンダー130 V8 P500

ボディーサイズ:全長×全幅×全高=5275×1995×1970mm
ホイールベース:3020mm
車重:2610kg
駆動方式:4WD
エンジン:5リッターV8 DOHC 32バルブ スーパーチャージド
トランスミッション:8段AT
最高出力:500PS(368kW)/6000-6500rpm
最大トルク:610N・m(62.2kgf・m)/2500-5000rpm
タイヤ:(前)275/45R22 115W M+S XL/(後)275/45R22 115W M+S XL(コンチネンタル・クロスコンタクトRX)
燃費:--km/リッター
価格:1738万円

ディフェンダー130 V8 P500
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