実力検証! SUV向けプレミアムタイヤ「ブリヂストンALENZA LX200」を試す
いいクルマをさらなる高みへ 2026.03.06 2026 Spring webCGタイヤセレクション<AD> 目指したのは、人気車種となっているSUVとのベストマッチ。ブリヂストンが開発した新プレミアムタイヤ「ALENZA(アレンザ)LX200」は、どんな乗り味をもたらすのか? モータージャーナリスト石井昌道が試乗を通して確かめた。時代の主役に適したタイヤ
今では乗用車市場の主流になったSUV(スポーツ・ユーティリティー・ビークル)。その意味するところは「スポーツを楽しむための多目的車」であり、アメリカではピックアップトラックや軍用車をルーツに発展していった。スキーやサーフボードなどスポーツで使う道具を雨や雪にさらさず、乗員も快適に過ごせる。さらには、悪路での走破性も高いというのが原点だ。
そんなSUVが乗用車の主流にまで上り詰めたきっかけは、1990年代の日本にあった。それまではラダーフレーム構造の本格オフローダーだったが、セダンやハッチバックといった乗用車のモノコック構造をベースに、オフローダーの機能やデザインを併せ持つモデルが出現し始めたのだ。
1994年には「トヨタRAV4」、翌年には「ホンダCR-V」が登場。オフロード性能はラダーフレーム構造の車両ほどではないものの、オンロード性能が圧倒的に高いことから、都市生活者でアクティブなライフスタイルを送るユーザーに人気となった。
2000年には「BMW X5」がデビュー。メルセデス・ベンツやポルシェなど欧州のプレミアムブランドが追従して一大ブームとなった。セダンよりも室内が広くユーティリティーが高いことから“一般的な乗用車”として定着し、車種の増加とともに2010年代後半には主流になったのである。
ただし、SUVは背が高く、車両重量が重くなりがちだという特徴があり、足元を支えるタイヤには高い負荷がかかる。セダン用のタイヤと共有するのは理想的とはいえない。そこでSUV向けプレミアムタイヤとして誕生したのがブリヂストンの「ALENZA」。2017年2月にはスポーティーなオンロードでの運動性能を引き出す「ALENZA 001」、2021年2月にはオンロードでのコンフォート性能を重視した「ALENZA LX100」が発売された。
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“相反性能”を高次元で両立
そして2026年2月に発売となったのがALENZA LX200だ。ALENZA LX100に続くコンフォート志向のSUV向けプレミアムタイヤで、ALENZAとしては初めて商品設計基盤技術の「ENLITEN(エンライトン)」を搭載する。
タイヤの基本性能を徹底的に磨き上げながら、用途に応じた性能を最適化するのがENLITEN。基本性能は「薄く・軽く・円く」がテーマとなっており、「薄く・軽く」で環境性能や資源生産性といった時代に合わせたタイヤづくりを行いながら、「円く(高い真円度)」で操縦安定性や快適性といった運動性能を高める。つまり、性能を上げながら環境負荷を下げる設計思想だ。
ALENZA LX200の特徴は「上質なドライビング体験の提供」と「ウエット性能の向上」、そして「環境負荷の低減」。その実現のために多くの技術が搭載されている。
トレッドパターンのイン側の「突き通しサイプ」は音の周波数を分散させてパタンノイズを低減。中央よりイン側にある「シングルブランチ型消音器」はノイズを低減する消音器の役割を果たしながらパタン剛性を確保。ハンドリングと静粛性を両立する最新形状となっている。中央よりアウト側の「シークレットグルーブ」は摩耗が進行しても高周波ノイズを抑制する。
「LX-tech Comfort設計」は接地形状や構造設計を最適化。均一なタイヤ変形を実現することで安定したハンドリングとなり、振動入力を低減することで音を吸収して静粛性を向上。コンフォート志向ながら運動性能との両立を果たしている。
また「LX Aqua Techゴム」は、アクアパウダーとウエット向上剤を採用することでウエット性能を大幅に向上。さらにシリカを均一に分散させることで低燃費性能との高次元なバランスが図られている。
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あらゆるシーンで気持ちがいい
今回はプレミアムSUVの代表格ともいえる「メルセデス・ベンツGLC220d 4MATIC」にALENZA LX200を装着して試乗した。
駐車場から歩道を横切り、道路に出ていくときのちょっとした段差。そこを降りたときに「これは良さそうだな」と直感した、というのが第一印象だ。ドシンッ、バタンッといった不快感がなく、ストンと滑らかに道路へ出ていく。
しばらくは街なかを走らせたが、路面の細かな凹凸やマンホールの乗り越えなどでも、振動をタイヤが吸収して衝撃を抑制してくれていて実に快適だ。その印象は高速道路でも変わらなかった。路面の継ぎ目のジョイントでは大きな入力があるのだが、衝撃の角が丸められている印象で不快な突き上げ感はない。入力をまずタイヤが抑えることで、メルセデス・ベンツGLC220dのサスペンションの良さを引き出している。クルマが持つ上質な特性を引き出している印象だ。
コーナーが連続する区間では、確かな運動性能が確認できた。ステアリングを切り始めたときの感触は、ピーキーさがなくて穏やかなのだが、切り込んでいくごとに頼もしさが増して、思い描いたラインをトレースしていける。落ち着いた正確性の高さとでも言おうか、わかりやすいスポーティーではないのだが、ドライバーの意思に忠実だからクルマとの一体感が生まれる。上質なうえに、走る楽しさもあるのだ。
高速域での車線変更でも操舵の正確性が高く、レーンチェンジ完了後のフラつきがなくて落ち着いている。直進性も高いので、ロングドライブでの疲労も軽減されるはずだ。
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カーライフをもっと快適・安全に
静粛性の高さには目を見張るものがあった。メーカーのテストによると、荒れたアスファルト舗装路での騒音エネルギー(ロードノイズ)は、従来のALENZA LX100と比較して16%低減されたという。静かに感じられるのは確かだが、ただ音量が下がっただけではなく、音質も良くなったように思える。高周波の耳に突き刺すような音の成分が減ったことで、音がまったくなくなるわけではないものの、耳に心地よく感じるのだ。
また、きれいな路面からザラザラとした荒れた路面に切り替わったときの音の変化の幅が少ないことも快適性の高さにつながっている。家族や仲間との会話も自然としやすくなるだろう。
今回はドライのみでの走行だったが、ウエット性能も大幅に向上している。ブリヂストンのテストでは、ウエットブレーキ制動距離は、従来のALENZA LX100と比較して15%短縮。ウエット性能は転がり抵抗とトレードオフになりがちだが、その転がり抵抗も18%低減して燃費性能を高めている。相反する要素を高い次元で両立しているのだ。燃費性能だけではない。それに加えて、再生可能資源を原材料の一部に用いるなど環境に配慮したタイヤにもなっている。
そもそもメルセデス・ベンツGLC220dは上質な乗り味で静粛性が高いプレミアムSUVである。ALENZA LX200はそういった美点を上手に引き上げてくれるタイヤであり、互いの相性の良さは際立っていた。
もしも、志向を変えてさらにキレ味のある走りを楽しみたいというのなら、ALENZA 001を選択するという手もある。クルマを買い替えるのは少しハードルが高いが、タイヤ交換ならば比較的手軽に乗り味を変えることができる。カーライフの楽しみを広げてくれる選択肢となるのだ。
(文=石井昌道/写真=郡大二郎/車両協力=メルセデス・ベンツ日本)
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■SUV乗り必見! ALENZA LX200の“極味”を動画でリポート
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車両データ
メルセデス・ベンツGLC220d 4MATIC
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4720×1890×1640mm
ホイールベース:2890mm
車重:1930kg
駆動方式:4WD
エンジン:2リッター直4 DOHC 16バルブ ディーゼル ターボ
モーター:交流同期電動機
トランスミッション:9段AT
エンジン最高出力:197PS(145kW)/3600rpm
エンジン最大トルク:440N・m(44.9kgf・m)/1800-2800rpm
モーター最高出力:23PS(17kW)
モーター最大トルク:205N・m(20.9kgf・m)
タイヤ:(前)235/60R18 107H XL/(後)235/60R18 107H XL(ブリヂストンALENZA LX200)
燃費:19.1km/リッター(WLTCモード)
価格:876万円

























































